メディア書き込み時に 0x80070015 が発生した場合の原因と対処
エラーコード 0x80070015 が発生した場合
一般的にCD/DVD/Blu-rayなどの可換媒体(リムーバブルメディア)を取り扱うプログラムにおいて発生する可能性があるエラーコードですが、メディアの挿入・排出時においては、タイミングによりこのエラーが発生する可能性があり、エラーコードとしてPC利用者に通知することは少なく、下記のエラー定義にあるような、準備ができていませんなどの文言で通知されることがほとんどです。
ここでいう、0x80070015 のエラーは、プログラム側が意図しないタイミングで発生した症状について通知するエラーコードであり、『デバイスが突然、レディー状態ではなくなった!』 という意味合いが強いです。
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エラーコード 0x80070015 で疑うべき箇所
第一に、そのデバイスが故障しかかってないか確認が必要です。完全に使用できない状況ではなく、時々おかしくなるという症状なので、原因の切り分けは少し難しいと思われます。
第二に、メイン基板~デバイス間の経路における不具合や故障について確認が必要です。自作パソコンなど、部品単位での交換が行われる可能性があるものは、接続ケーブルやコネクターの破損、制御用コントローラなどの不具合が原因である可能性は高まります。現状を振り返って第二の条件に当てはまるものがあるか確認してください。
エラーコードの重要性と状況
エラーコード 0x80070015 が発生した時点のDVD-Rなどのメディア書き込み面を見てください。途中まで書き込みが行われていた場合は、書き込み処理の途中でこの症状を検出した、という意味になります。書き込み開始時に生じた場合は、ドライブを変更するなどの対処が早急に必要となりますが、当方の経験上、途中でこの症状が発生する場合は、パソコンを再起動するなどリフレッシュ処理をはさむことで、症状が落ち着く場合が多数あると感じています。ドライブを交換して作業を再開するか、そのまま同じ環境で再チャレンジするかは、今までの環境、特にドライブ絡みの状況(動作品質)を考慮の上、判断をすると良いと思います。
作業を続けるべきか、中断・変更すべきか
エラーの発生した環境のまま作業を継続すべきか、他のドライブを接続して作業すべきか、データを移して他のPCで作業をすべきか、色々な段階があります。メディアを作成してそのまま保管するような場合や、複数枚にわたって連続して書き込む(ディスクイメージ)場合は、状況を見据えてどう振る舞うのが良いか、考えてください。
このエラーコードに類似する その他のエラー
同一原因下において、下記のようなエラーコードが発生したことがあります。
組み合わせで発生する事象の場合、ドライブの故障が強く疑われる症状と言えるかもしれません。
→ 『エラーコード 0xC0AA0202 が発生した場合の原因と対処』🔸
ドライブ自身の故障の場合は、こういうエラーコードの組み合わせも特徴的です。
エラーコード 0x80070015 の対処方法
内蔵タイプのドライブだった場合は、ドライブ自身を新しいものに交換して改善するか確かめる必要があります。
一番安全な確認方法です。交換後に同じ操作をしてエラーコードが発生しないことを確認するとともに、何枚か同じ作業を行い、安定的に動作するか確認が必要になります。
今回のトラブルに至る前に行った作業についても配慮が必要です。
トラブルの直前に書き込んだメディアについても、書き込み品質がぎりぎりの状態で作成されていた可能性が高いので、一般的にはあとで読み取りりエラーが出やすいと言われています。新しいドライブに交換したら、同じメディアを再度作成するなどの配慮が必要になるかもしれません。
外付けドライブを増設する方法も効果的です。原因の追求よりも早くメディアを作成し完了させたい場合などは、取り急ぎUSB接続のドライブを使用して、書き込みを完了させるという手もあります。
エラーコード 0x80070015 の意味
エラー定義:ERROR_NOT_READY
そのデバイスはレディー状態ではありません。
日本語訳では、『デバイスの準備ができていません。』と記される場合が多いです。
USBやSATAに接続されているデバイスを操作した時に発生するエラーコードです。