エラーコード 0xc0000098 が発生した時の原因と対処
0xC0000098
青い画面に白文字でこのエラーコードが発生した場合、ウィンドウズの起動に必要な情報が読み出せなくて停止している状態です。
エラーコードなどで検索をすると色々な対処方法が見つかりますが、エラーの発生原因を見誤ると被害が拡大します。基本的には下記の優先順位を元に判断してください。
0xc0000098 エラーの発生原因について
Windows起動時に参照するBCD領域(ブート領域)に損傷がありデータが正しく読み取れなかった時に表示されます。発生原因として、(a) この情報が記録されている媒体(HDD/SSD)などの故障でも生じますし、(b) BCD領域のデータが何らかの理由で破損した場合でも生じます。
変化球としては、(c) メイン基板の不具合から電源断などの症状が発生し、その副作用として (b)の症状も発生してしまった というケースもあります。
原因(a)は、データ復旧が必要であれば実施し、当該故障部品の交換、リカバリー作業と進みますが、原因(b)の場合は、部品交換などをせず、該当個所(BCD領域)のデータ修復・再構築で対処できる場合があります。インターネット上の情報の多くは、この原因(b)が原因であることを前提とした対処方法を公開していることが多く、本当は原因(a)なのに、原因(b)の対処を行ってしまったために、大事なデータが消失した、もしくは読み取れないほどの悪化させてしまった、などの状況にしてしまう事例が多いのも事実です。
0xc0000098 エラー発生時の注意事項
エラーコード自体は、論理的な理由から表示されているので『何回か繰り返せば、そのうち起動するだろう』という可能性はあまり高くありません。逆に 原因(a)だった場合 は、故障している部品に負荷をかけて、息の根を止める行為にもあたりますので、むやみな再起動は『覚悟をしながら』行う行為と言えます。
事例の数としては決して多くありませんが、たまに再起動したら、ウィンドウズが起動するようになった!という奇跡が起きた事例に遭遇することがあります。この場合、絶対にそのタイミングで、大事なデータのバックアップを取ってください。 エラーコードの意味からすると、勝手に直る可能性が低いので、本当に奇跡である可能性が高いです。
0xc0000098 エラーの特徴について
起動するデバイスがBIOS/UEFIから認識されていて、起動するのに必要な情報が読み取れなかったという状況なので、比較的同じ症状(エラーコードの表示)が連続して発生する事例が多いです。当然 原因(a) (b) いずれの可能性もあるので、速やかに判断して作業を開始していく必要があります。
エラーの症状が変化する場合は、注意が必要です。
エラーコード表示による中断(停止)でも、表示されているエラーコードが異なる場合や、エラーコードを表示したり、しなかったり状況が変わる場合、電源が切れるなどの症状と交互に発生する場合などは、原因(c) (a) の可能性を強く疑う条件 になります。
当店でも色々なお手伝いが可能です
データ復旧のお手伝いを始め、エラー原因の調査から修理に至るまで対応が可能です。特にお急ぎでデータ復旧が必要な場合など、小規模店舗のスピード感のある作業が好評を頂いております。
ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。