ライセンス認証エラー 0xc004c003 が発生した場合の原因と対処

時々、このエラーのご相談が多くなることがあります

Windowsのライセンス認証に関係するエラーコードのようですが、
本来、発生するはずのない条件下においても、発生することがあるようです。
急いでライセンスを購入しないと!と大騒ぎになる場合もあるようですが、冷静に対処すればライセンス購入などの出費は防げます。じっくり読んで対応してください。
ここでは、ふたつの事例について備忘録として記録を作成します。


※ ここに記載する情報の利用は、全て利用者各位の責任において行ってください。

エラーの概要はこんな感じです

ライセンス認証の画面に、このような表示がでるエラーです。

有効なデジタルライセンスまたはプロダクトキーをお持ちでないため、このデバイスのWindowsをライセンス認証できません。有効なライセンスまたはキーをお持ちだと考えられる場合は、下記の【トラブルシューティング】を選択してください。
エラーコード:0xC004C003
ライセンス認証に問題がある場合は、トラブルシューティングを選択して問題の解決を試みてください。

トラブルシューティングの選択肢には、新しいライセンスの購入などもありますが、このトラブルの場合、ほとんどが買い替え不要の症状です。あわてて余計な出費をされないようご注意ください。

ケース1. PC使用中に突然発生する場合

当店へのご相談はいずれも、Windows10でしたが、
元々Windows10で利用されている方ではなく、Windows7や、Windows8からアップグレードされたお客様からのご相談が多いような感触を得ています。
いつも通りに使っていたら、上記のようなエラーコードが発生していて、ライセンス認証がされていない状況になったという感じです。


マイクロソフト社の方針として、以前にライセンス認証を通過したパソコンに対して、後からライセンスを剥奪するような事例は聞いたことがありません。
あるとすれば、不正なライセンスキーを用いたパソコンに対しての処置ですが、新品でメーカーから購入されたパソコンのライセンスを用いている限り、このような処置をされる対象にはなりません。
中古市場や個人間取引などでは、不正なライセンスキーにて認証されたパソコンが流通している可能性がありますので、個別に確認が必要な場合があります。
経験上、新品パソコンで発生した事例に関しては、その全てはマイクロソフト側のライセンスサーバーの不具合 (= 判定ミス) からきています。

1日から数日経てば、ライセンス認証が再び実施され、元通りになるのが普通です。
急いで解決されたい場合には、マイクロソフトのサポートに電話などで相談する必要があります。
慌ててしまって、ライセンスを再び購入しようとされる方が散見されますが、まったく必要のない出費ですので、冷静に対処してください。

ケース2. 再インストール直後に発生する場合

こちらも当店でご相談を受けた事例ですが、ちょっと珍しかった記憶があります。
元々、Windows8からのアップグレード権を行使して、Windows10を利用されているお客様でしたが、きっかけがあってWindows10を再インストールした直後に発生したとのこと。

この原因調査を依頼されたのですが、このケースの場合、元々のライセンスが Windows8 (Home相当) で、再インストールされたOSがWindows10 Proであったため認証でエラーが発生したという理由でした。
最近の再インストールメディアは、Windows10の各エディションが全て包括されているため、インストール時にエディションを誤って選択してしまうと、そのままインストールしてしまい、ライセンス認証でエラーになる可能性があります。
アップグレード権を行使する場合は、継承後のライセンス・エディションの区別をしっかり確認してインストールしてください。