Office:ライセンス認証で 0xc004f017 が発生した時の原因と対処

お客様からのご相談で対処した際の記録です

依然としてMicrosoft Office関連のライセンスに関するトラブルが多く、特にMicrosoftアカウント(MSアカウント)に紐づけて管理するようになった Office 2013 以降のトラブルが多いように感じています。

今回のご相談はこのような事例でした

このお客様は、以前からずっとこのパソコンを使っており、当然このPCの利用開始時には Officeのライセンス認証は行っていて、今まで数年の単位で普通に利用できていました。
時を同じくして、Microsoftアカウントに問題があり調べるよう表示が出ていたとの報告があり、ひょっとするとMSアカウントのトラブルに起因する問題なのかと推察いたしました。

※MSアカウントの問題うんぬんに関する表示は、当店での検査時には再現が得られませんでした。

トラブル対応の手順と問題点

できる限り早く対応をするということで、作業を開始しました。
最初に行った作業は、(a) Word/Excel 起動時に要求されるライセンス認証を実施しました。 ですが、0xc004f017 エラーが発生して実施できませんでした。
次に修復メニューから、(b) クイック修復を実施しました。 これは、-1610612703-8 (0xa0000021 -8) のエラー表示と共に中断しました。クイック修復を選択した直後のエラーなので、修復中に検出されたエラーというよりは、クイック修復の作業自体が行えないエラー、という印象です。
経験上、クイック修復がさんざんな結果の場合、(c) オンライン修復を選んでも、成功率はかなり低いこと は理解していましたので、この時点で(c)の選択をせず次の方法に移行しました。

時間はかかるのですが、知る限り一番確実な方法を選択します。
(d) 一端Office製品をアンインストールし、Myaccountから再インストールする 方法を選択します。
まずは、プログラムのアンインストールから、対象となるOffice 製品をアンインストールします。
そして、office.com/myaccount にアクセスして、紐付けされているMSアカウントでログインしたあとで、対象製品の再インストールあクリックして作業を実施します。

今回の事例では、完全なアンインストールののち再インストールで解決

一番手間のかかる方法でしたが、これで今回は解決しました。
他のエラーでも、結局は再インストールをすることになる事例も多く、出先で作業をする機会が多い人は、オフィスに紐付けされているMSアカウントを携行するなど予防策を講じる必要があるなと思いました。


これ以外にもエラーコードに関連する内容

本件を調査する中で得られた情報も書き添えます。

複数のバージョンをインストールされている環境下でも、この系列のエラーコードは出るみたいです。
発生時は、不要なバージョンをアンインストールするなどの対処が有効であると記載がありました。

冒頭に記しましたが、Microsoftアカウントとの絡みで発生している(誘発している)可能性があり、WindowsへのサインインをMSアカウントで行っている場合、このままではうまくいかないという場合は、もう一つアカウントを追加し、こちらはローカルアカウントして管理者に昇格させたのちに、このアカウントでサインインした状態でインストールをする、というのも手です。今回当方で成功した組み合わせです。

ここで示した事例は、Windows(アカウント制御)のトラブルはいったん置いといて、Office製品を使えるようにというリクエスト(優先度)に基づいた事例です。パソコンの動作を正しいものに修正したいお客様には別なアプローチが有効です。