Windows10のインストールで 0xC1900101 が発生する原因と対処方法

特定の操作で発生しやすいエラーコード

ここ最近、なぜかWindows10へのアップグレードに起因するエラーの相談が増えていて、『自分でなんとかしたいんで原因や対処を教えてくれませんか?』と当店に連絡してくる人が多いです。当店は、それらを調査して解決するのが基本的な役割だと思っていますので、手取り足取りお教えすることはないのですが、あまりに『対処方法を教えて系』が多くて業務に支障が出始めた感じもするので、どうしても自分でやりたいという方向けに少し情報をまとめたいと思います。


ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。

エラーコード 0xC1900101 とは何か?

0xc1900101は、 論理的なエラーの検出であり、主に互換性のないドライバーなどにより発生することが多いです。今回のエラーコードがWindows 10へのアップグレード作業中に発生したのなら、 ベースとなったウィンドウズ環境に、Windows 10と互換性のないドライバー類があった可能性が非常に高いです。
また、この0xc1900101 というエラーコードには、5桁のサブコードが付属する場合があります。
Windows 10へのアップグレード中に発生するものの代表としては、

0xc1900101 – 0x20004
0xc1900101 – 0x20017
あたりが有名な組み合わせです。これ以外のコード(組み合わせ)については、記事下の参考リンクもご活用ください。マイナーなコードも含めて掲載されています。

エラーコード 0xC1900101 への追伸

すでにWindows10が動作していて、Windows Updateの機能更新プログラムをインストール中に、このエラーコードが発生した事象を確認しています。このエラーコードの前に異なるコードが発生していたようなので、そちらに起因する別事象なのかもしれません。

この 0xc1900101 が発生している条件下では

エラーについて、簡単ですが大事なことをまとめます。

✅ このエラーは論理的なエラーを示すコードである。
✅ 基本的な意味は『OSアップグレード処理において、対応できないドライバー類が検出された』という内容になります。
✅ 原因がこれであれば、エラーの発生原因を先に解消しないと、毎回必ず発生するエラーコードです。
🔸 まれに、部品の故障などでも生じる恐れがあるので、作業を再実行する前に大事なデータのバックアップが必要であるエラーコードだと当店では判断しています。
✅ 繰り返せばうまくいくだろうと、アップグレードを再実行しても、高い確率で再発するはずです。
🔸 他の原因であった場合は、Windowsそのものに大きなダメージを受けることがあります。

✅ このエラーコードが発生した場合は、一般的なエラーコード解説の指示に従うのではなく、パソコンの中にある大事なデータを、急いでデータのバックアップするべきタイミングです。 既にウィンドウズが起動しなくなってしまった場合は、データ復旧などを依頼しないといけないタイミングです。

少なくとも、アップグレード前の環境下において、Windows 10と互換性の無いプログラム(ドライバーなど)が存在することを示すものなので、ドライバーの不具合、デバイスが未対応である、もしくは、デバイスの故障などが主な理由と考えられます。

ドライバーの不具合を疑う場合

メーカーサポートページにて、新しいドライバーの提供がされていないか確認するのも良い手です。

前回のアップデート以降に追加・変更された部品がある場合

可能なら、追加・変更前の環境に戻して作業が継続するか調べてみるのも良い手です。

検討すべき大事なこと

この状況を技術的な問題として分析ができない方の場合、少なくとも『アップグレードによってWindows 10に更新することは難しい』のではないか?と考えるべきです。条件を変えずに、同じ手順で最初からやり直したとしても結果は同じになる可能性が高いです。
むしろ、大事なデータのバックアップが済んでいなかった方の場合、 このアップグレードに失敗したパソコン環境から、大事なデータを救出する必要性(作業)が余計に増えたという認識で間違いないです。 データ復旧サービスについては当店でも行っておりますので、ご依頼ください。

エラーコード 0xc1900101 を回避する方法

データ復旧などはまったく必要ではなく、再度トライする準備が整っている場合、上記とは異なる方法があります。それは、『アップグレードではなく、新規インストールでWindows 10を導入する』 方法です。
Windows 10のインストールメディアにより、新規にインストールする場合、Windows 10と競合するドライバーの存在はない状態からOSがインストールされます。よって、この方法でも何らかのエラーコードが発生する場合、そもそもWindows 10でサポートされていない(不具合を誘発する)デバイスが含まれるか、すでに故障しているデバイスがある可能性が高まります。

エラーコード 0xc1900101 の考察

Windows 10へのアップグレードの中でも、比較的古いモデル(例えばWindows 7搭載モデル)からアップグレードをする場合や、メーカー製PCで多くのデバイスが搭載されているモデルに、このエラーが多い印象を持っています。
メーカーサポートページや、Microsoftなどの相互サポートページなどで、そのモデルについてのトラブル情報が掲載されていないか、確認をするのも有効な手だてのひとつです。

Windows 10のライセンスについて

このページでは、インストール時における技術的なトラブル、エラーコードへの対処について記しています。
そもそも、Windows 10へのアップグレードや、Windows 10 OSの新規インストールについて、OSの正規ライセンスを保持して作業を始めていることが前提となっています。ライセンスが適正利用にあたるか否かについてはご自身で確認して作業を行ってください。自分自身が、もしくは自分のパソコンがWindows 10を利用するライセンスを所有しているか不明瞭な場合は、マイクロソフト社のサポートにコンタクトをとることで確認ができます。

参考リンク

LinkWindows IT Pro Center:アップグレードエラーの解決
Windows 10にアップグレードする際に必要な情報が網羅されていて、大変便利なサイトです。
自分自身で問題を解決したい、と思っている方はこのあたりの情報にはアクセスして情報を集めることは基本となります。

LinkWindows 10 のダウンロード
Windows 10のインストールメディアを持っていない方へ、最新のWindows 10イメージ(ISO)がダウンロードできます。
稼働しているOS上でアップグレードするプログラムでもあります。
Windows 10のライセンスを所有されている方は、本ページにてそれらのプログラムやISOイメージをダウンロードして利用することができます。

LinkMicrosoft サポート
Microsoft製品についての相談は、このサポートページから行われます。
製品やサービスの種類が多いので、メニューが多いですがそれぞれについて相談が可能です。