Windows Updateで 0xc190020f エラーが発生して更新できない理由と情報
Windows Update実行時に発生しやすいエラー
当店では気になる情報について備忘録を作成しています。
今回はWindows Updateができないというご相談で見つかったこのエラー 0xC190020F について情報をまとめます。
エラーコード 0xc190020f とは何か
0XC190020f – MOSETUP_E_INSTALLDISKSPACE_CANCEL
Windows Update・修正プログラムのインストールに必要なデータのダウンロードは完了したが、実際のインストール処理中にディスクの空き容量が足りなくなり、処理がキャンセルされたという意味。
もし、これがインストールのためのデータをダウンロードしている時にディスクの空き容量が不足した場合は、0Xc190020d (MOSETUP_E_DOWNLOADDISKSPACE_CANCEL) という別のエラーコードになります。
いずれも、修正プログラムの適用中に発生するエラーコードで、確率としては個別の修正プログラムよりも、6カ月に一回起こる、機能修正プログラム(いわゆる大規模修正プログラム)で発生する場合が多いような気がしています。(ダウンロードする修正プログラムのサイズが大きいためだと思われます。)
エラーコード 0xc190020f を解消する方法
デバイスの空き容量(Cドライブ)が足りないというのがこのエラーの根本原因のようですので、Microsoft社で公開されている手順、例えばトラブルシューティングツールの実行は、あまり効果がないように思います。
ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。
作業手順には、大量のデータを移すような項目があります。日頃あまりやらない作業内容であること、トラブルが発生していて焦っているなど心理的プレッシャーもあったりして、作業手順を誤りやすい状況にあります。くれぐれも大事なデータを消失しないよう慎重な対応をお願い致します。
8GB の空き容量を確保する
Microsoft社のドキュメントには、8GB未満であることをエラーとするような文言が見受けられます。修正プログラムの適用には、8GB 以上の空き容量が必要だと読み取れます。
でも実際は8GBでも足りない場合がある
当店で確認した事例では、機能更新プログラム(バージョンが上がる更新)において、空き容量12GBでも当該エラーコード 0xc190020f でエラー終了することを確認しています。8GB というのは個別のサイズの小さい修正プログラムに対しての容量であり、大きな修正プログラムには別の基準があるのではないかと推察しています。
外付けHDDをつないでも効果がない
空き容量があればいいのではなく、Cドライブに空き容量が必要になるという制約があるので、例えば容量の大きな外付けHDD/SSD などを接続してもこのエラーは解決しません。あくまでもCドライブの空き容量を確保する必要があります。
基本方針は、Cドライブに沢山の空きを作る事
修正プログラムが実行できるくらいの、空き容量を確保してあげることでこのエラーコードを回避できます。以下、空き容量を稼ぐ方法について何個か手順を書き残します。ご自身の責任において参考にしてみてください。
ドキュメント、ピクチャー、デスクトップなどに、あなた自身で記録したデータが沢山ある場合、一時的にこのデータをCドライブではない、別の場所に移す事で空き容量を稼ぐことができます。
GB単位のデータ移動は時間がかかりますので、じっくり取り組んでくださいね。
この辺の作業をする前に、データのバックアップは行っておいてくださいね。
Windows 10には、ディスク クリーンアップというツールが標準でインストールされています。コルタナ検索窓で『clean』と検索すると、候補に出てきますので実行します。
ディスクから消しても大丈夫なものを検索して候補に出してくれます。
各項目ごとに、どのくらいのデータ量が稼げるのかが表示されますので、選んで『OK』を押します。
もっと沢山の範囲について、不要なデータを探したい場合は、『システムファイルのクリーンアップ(s)』を実行すると、通常では探索しないシステムの内容についても、不要なデータを探してきてくれます。
※ ダウンロード・フォルダとか、ごみ箱フォルダが消去の対象に含まれるので、ここに大事なデータが残っている場合は注意が必要です。
関連するエラーコード
これらのエラーコードも、0xc190020fと同じ原因と想像しています。よって似たような対処方法になるかと思いますので、参考情報として記しておきます。
ディスクの容量不足を検知するタイミングによって、エラーコードが変化するようです。
0Xc190020c – MOSETUP_E_DOWNLOADDISKSPACE_BLOCK
システムは、ペイロードをダウンロードするためのディスク領域の要件を満たしていません。
0Xc190020d – MOSETUP_E_DOWNLOADDISKSPACE_CANCEL
デバイスにダウンロードのための十分なディスク領域がないため、ユーザーによって取り消されました。
0Xc190020e – MOSETUP_E_INSTALLDISKSPACE_BLOCK
システムは、ペイロードをインストールするためのディスク領域の要件を満たしていません。
参考リンク
直接的な情報ではありませんが、Windows Updateでエラーした時の議論が記録されているサイトです。
LinkMicrosoftコミュニティ:Win10のアップデートができない。一時ファイルが消せないLinkMicrosoftコミュニティWindows 10 - Windows Update に失敗する場合の対処法