ランサムウェアの攻撃対象が日本に向きつつあります。

今までは、ランサム=ヨーロッパや北米でしたが

最近では、アジア大陸~日本が標的になりつつあります。
(日本はお金持ちの印象がありますので、今後、大流行も予想されています。)
我々、パソコン関連事業者が恐れる『ランサムウェア』その詳細について少しお話いたします。

ウィルスと異なる、ランサムウェア

ランサムウェアは、別名『脅迫ウィルス』と呼ばれるように、最終的にあなたのデータを人質に取って金銭を要求するものです。今までも、架空請求の画面から入会や延滞の費用を請求したり、点検商法などのソフトウェアがライセンスの購入を促したりと、金銭被害に繋がるマルウェアがありましたが、このランサムウェアだけは、決定的に違う、強烈な機能があります。

ランサムウェアはデータを暗号化します

ランサムウェアの感染、および活動内容です。
1.何らかの欠陥をついて、パソコン内に侵入(感染)する。
2.個人データを暗号化する。(文書、写真などあらゆる個人データ)
3.暗号化が完成したタイミングで、データを人質に金銭の要求を出す。
screen-cryptolocker-jp
例えば、この様な画面です。
だいたいのランサムウェアは、この時点でウィンドウズの操作が行えないようにも操作しています。
では、このランサムウェアのやっかいな点を説明いたします。

ウィルスは駆除できても、暗号化は解けない

上記の項目でいうところの、項目1 と 項目3 は、おそらくある程度のスキルを持つウィルス駆除業者なら削除することが可能です。
ですが、項目2 で暗号化されたデータを復元することは、おそらくかなり厳しいと思われます。
ランサムウェアの本当に怖いところは、脅かしではなく本当に、本格的な暗号をかけることです。

防御方法は、ただひとつ

ランサムウェアを含む、ウィルス・マルウェアの類に感染しないようにすること。

  • OSやソフト、ブラウザー、ブラグインなどの更新をする
    常に最新の状態を保つことが大切です。
  • ウィルス対策ソフトの導入をし、これも最新の状態を保つ
    セキュリティー対策ソフトも、優劣があります。総合的な検出駆除能力の高いものを利用してください。
  • 個人データのバックアップをまめに実施する。
    ランサムウェアに対抗するには、この項目が一番大切です。できる限りこまめにデータのバックアップを実施してください。バックアップ先となるデバイスは、同じハードディスクの別パーティション、内蔵のSDカードなどではなく、通常利用時には物理的に隔離されたデバイスに実施されることが望ましいです。
    (ランサムウェアが内蔵される他のデバイスに対しても暗号化をかけてくることは容易に想像できるため。)
  • 金銭を支払えば、暗号を解除するという言葉には応じない
    指定の金銭を支払えば、暗号を解除してあげるという表示がでる場合が一般的ですが、この仕組み自体が怪しいです。お金の受け渡しは記録(証拠)が残るので、かなり巧妙に特定されないよう工夫がされています。最近話題のBitCoin などの匿名性の高い電子マネーで支払いをするよう要求することも多くなっています。とにかく、支払ったからといって暗号を解除してくれる保証はないので 間違っても支払わないよう注意が必要です。余計に被害が広がります。

最終段階のランサムウェアだと、当店でもデータの復元は難しい

これまでのウィルスとは、この点が大きく違います。
『パソコンの動作がおかしい』と思ったら、速やかに当店へご相談ください。
ランサムウェアによる暗号化が始まる前に。

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