無線ルーターを不正に利用されないために

不正アクセスされないために、今すべきこと

最近の新聞報道でもあったように、
他人の無線ルーターを不正に利用したことで逮捕者がでました。
この法律で逮捕されるのが珍しかったせいか、かなりの報道がされたと思いますが、この報道には裏がありまして、

無線技術自体の性質や、これに伴う犯罪捜査・立証の難しさから、
無線関連で逮捕されるのは、不正利用者のうちの『氷山の一角』であることをあまり報道しておりません。
専門的な解説は他のサイトに任せるとして、ここでは皆様が実践できる対抗策を示します。
ぜひ、参考になさってください。

使われている暗号には強度がある

無線LANで言うところの、親機 と 子機 の間では暗号化通信が行われています。
昔から『暗号は、破られるためにある』という達観した考え方もあるように、
『破られない暗号はない。暗号が強ければ、破られるのに時間がかかる。』という考え方が一般的です。

方式名では、WEP → WPA → WPA2 というふうに暗号は強くなってゆきます。
コンピュータの演算速度向上による副作用か、暗号を解析するスピードも向上してしまい、WEPは暗号とは言えないくらいに、あっさりと破られます。専用の機器を用いれば、10分もかからないでしょう。
WEPは、一部の携帯型ゲーム機をつなぐくらいの、簡易な暗号という考え方でいてください。

できる限り、強い暗号を

お持ちの親機で選択できる、強い暗号方式を使ってください。
親機・子機ともに、製品によって対応できる暗号強度が決まっています。
しかも、相性問題のような接続不具合も散見されます。
WEPしか選べないような親機だった場合、速やかに買替えを検討して下さい。

古い機種は定期的に買替えを

通信速度 (最高速度) にとらわれる必要はありませんが、選択できる暗号強度が、古い規格のもののみであった場合、速やかに買替えをお願い致します。
親機のファームウェアによっては、脆弱性が存在する機種もあります。このまま使用するとウィルス感染のように、ルーターをハイジャックされ悪用されます。予防には、ご自身の機材名称で検索をし、サポート情報に該当する情報がないか確認も必要です。

使っていない時に無線LANのアクセスがないか確認

夜、寝る前とか、明らかに家族内で無線LAN(WIFI)による接続がないタイミングで、無線LAN利用のランプが点滅している場合、外部からの利用も疑い調査をしましょう。
必要であれば、SSID や Key の変更を行いましょう。

旅行中などは、無線LANの電源を切るのも効果的

ご自宅の構成によっては、有線ルーター と 無線機材(アクセスポイント)などが別々の機器で設置されている場合は、長期間利用しない時に、無線機器側の電源を切るのも効果的です。
※ ルーターなどの機材が1台に集約されている場合は、光電話などの機能も止まってしまうため、この技は使えません。

SSIDに興味をそそるような名前を付けない

無線機器を買ってきたままの時は、メーカーが付けた意味のない文字列がSSID となっていますが、これをご自身で変えるに当たって個人情報が含まれる場合があります。名前やお店(店名)が特定できるものだったりすると、そういう特定情報にアクセスすることに興味をもった悪い人の格好のターゲットとなります。
できる限り、普通の、他に紛れて目立たない名前がよろしいかと思われます。

SSIDにステルス設定を追加する

通常の方法では、SSIDが表示されないよう設定を変更するのも効果的です。
SSIDへの初回接続時に選んで、Keyを入力という手順ではなくなりますので、スマホなどでは若干不便な手順となります。

設定の確認や変更なども対応可能です。

このサービスは、出張サポートにて実施されます。
WIFIポケットルーターなど持ち運びができる通信環境の場合、店頭での対応も可能です。
正しく設定されているか心配、自分では設定の変更ができない、
などの不安がある場合は、当店にご相談ください。