NEC製ノートパソコンでよく発生する事象です

掲記のエラーメッセージが、NEC製パソコンにおいて発生しているようですが、今回はそのエラーの原因について考察をしてみました。

本レポートは当店の考察による情報です。
この方法を試される場合にはご自身の責任において実施してください。
また作業前のデータバックアップは必ず実施してください。
この記事によるいかなる不具合も、当店では一切保証をいたしません。

エラーの詳細情報

パソコンを起動すると、

『NECPC Settings Scan Apps Plug-in は動作を停止しました。
問題が発生したため、プログラムが正しく動作しなくなりました。
プログラムは閉じられ、解決策がある場合はWindowsから通知されます。』

のようなエラーメッセージが報告されています。
当店でご相談を受けた事例の場合、このエラー以外に、

NPSpeed.exe
『コンピューターに msvcp120.dll がないため、プログラムを開始できません。この問題を解決するには、プログラムを再インストールしてみてください。』

というエラー表示も発生していました。

プログラム間の関係について

もし、NECPC Settings・・・ と NPspeed.exe との間で主従関係があるのだとしたら、NPSpeed.exe がエラー停止していることで、NECPC Settings・・・ がエラーするのだとしたら、解決すべきエラーは NPspeed.exe と思われます。

msvcp120.dllのエラー解決方法

NPspeed.exek エラー原因を対処します。
DLLの名称から、依存するパッケージを検索すると、Visual Studio 2013 で作成されたプログラムで必要とされるDLLであることが判明しています。
(ちなみに、よく話題にでる msvcr120.dll も同一原因と思われます。)
なので、このエラーを解消するには、Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ
をダウンロードし適用する必要があります。ダウンロード対象は、x86(32bit)か、x64(64bit)のいずれかですが、x86をインストールしてみて効果がなければ、x64も続いてインストールという流れでOKかと思われます。
→ Visual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージ

NPspeed.exe の問題が解消したら

ふたつのエラーが発生しているパソコンの場合、この時点でNPspeed.exe が表示させていたエラー表示は消えているはずです。この時点で、NECPC Settings Scan Apps Plug-in のエラー(プログラムの停止)も解消していたら、前述の主従関係の推測が当たっていることになります。
以前としてエラーが残る場合には、残念ながらNECPC Settings Scan Apps Plug-inの方には別の理由があるのでしょう。

NPspeed.exe の問題について

注目して頂きたいのは、Visual Studio 2013が提供するDLLによる問題であることです。
他のプログラムをインストールした際に、同一のもしくはバージョンの異なるVisual Studioライブラリを導入した場合に、このような不具合のきっかけができるのではないかと思っています。
もし、システムの復元や、リカバリー(再セットアップ)で対処をしなければならなくなった場合には、どの時点で(どのソフトをインストールしたのかで)エラーが発生するようになるのか、確認しておく必要がありそうです。
壊すプログラムと、壊されるプログラムが判明すれば、メーカーさんへの相談もしやすくなります。

効果の確認

もし、この方法で直ったよ！とか直らなかったよ！という方で、その情報をお伝えいただける場合には、当店の『お問い合わせフォーム』 からお伝えいただければ幸いです。