レンタルサーバー会社がWannaCryに感染し身代金を払う事例

ホスティング事業を行う会社も色々なレベルが存在します

海の向こう、韓国のNAYANAというホスティング (レンタルサーバー、共用サーバー)事業を行う企業が、先日流行したWannaCry系のウィルスにやられ、壊滅的な被害を受けました。自社での復旧ができなかったのか、ウィルスの作成元と話し合って、1億3千万円もの身代金を払い、直してもらうという交渉をしたようです。
本来は、自社で保有するバックアップデータにて回復を図るのが、ホスティング企業における基本ですが、今回は支払いに応じたということで、業界では大騒ぎになっています。
ホスティング事業を行う企業で、この手のランサムウェアの要求に支払いをすることは、極めて珍しい (不名誉な) ことです。

この事例から得る教訓は

レンタルサーバー事業を行う会社は、現在ものすごく沢山存在します。海外も含めると『星の数ほど』存在する、そんな状況です。
お値段の差もあれば、サービスの差、このようなトラブルになる・ならないの差もあれば、自力で回復できるか、できないかの差もあります。月々の費用も確かに気になるところではありますが、できることなら技術的に間違いのないところ、そもそもこういう攻撃に遭わないような体制のところで、万が一攻撃に遭ってデータが(暗号化などで)消失してしまっても、過去のバックアップで復元できる技術力を持つ会社を選びたいですよね。

とはいえ、良い会社を選ぶのは難しいんです

じゃあ、どこを選べばいいの?と言われますと、なかなか『ここだっ』というのは難しいのですが、
私なりに基準としていることがあります。
それは、会社の質、というか社風ですかね。
レンタルサーバー事業以外に、IT関係で事業をしているグループ企業があった場合、それらの会社で失礼な電話営業がないか、誇大広告などで商品・サービス提供に関して問題視された過去がないか、そういうところを注視します。
こういう事業スタイルのところは、レンタルサーバーでも信用がおけない!( =金だけ取るけど、サービスや技術はたいしたことない)という感じなので、当店では利用したり、お客様が選ぼうとしていたら止めるようにしています。

サーバー上のデータも個人で防御

全部おまかせできるのが、レンタルサーバーの良いところでもあるのですが、御社の事業に甚大な被害で出ることも無視できないくらいの確率で起こり得ます。できれば、定期的にバックアップはしておいた方が宜しいかもしれません。