いまさら聞けない格安スマホのこと(1) そもそもの差は何か?
格安スマホと今までのスマホ、ざっくりご紹介
最近は、格安スマホ、SIMフリースマホ・タブレットの話題が多くされるようになりました。
当店でも雑談などで多少はお話しているのですが、ちゃんと説明しようとするとどうしても時間がかかるのでざっくりとまとめたテンプレを持ちたくて、この記事を書いています。
今までの契約と、格安SIMによる契約の違い
陣営が三つあります。
完全セット契約 なじみのある今までの方法
今までのケイタイショップさんが展開する方法で、スマホの機種とSIMカード、それに契約や割引・特典などをセットにして販売するもの。お客様はお勧めの機種から選び、必要な契約や特典をつけて購入します。
基本的にSIMカードは中に入れてくれているので、SIMカードそのものを意識するタイミングがありません。
値段は高いものの、自分自身で機器や契約を別々に行わなくて良い、長期契約による割引、家族間などの割引が充実しているなど、老舗ならではのサービスが多いです。解約する時期によっては違約金が発生するなど、気軽に解約がしにくいというデメリットもありますが、これは移る先の会社さんでも似たりよったりです。
また、スマホ(機器)は、その契約した会社さんでしか利用できず、他社との契約が必要な場合は、ロック解除という作業が必要となります。
ドコモ、au、ソフトバンクなどが該当します。
セット契約と格安との間の契約 サブブランドと呼ばれる陣営
大手三社より少し安く、ケイタイショップも数が少ないものの、存在していて店舗で相談して契約も可能。
月々の電話・通信費用を安くしてみたいが、自分で調べて選んで契約するのは難しく、今での様にショップから提示された選択肢の中から選びたい、トラブル発生時には店舗に持ち込みたいという方への選択肢となるでしょう。お住まいの近くにショップがあるなら候補に入れてもよいのではないかと思います。
家族間での割引を利用している方は、みなさんで移ることも視野に入れないと、他社に移った方の契約は、家族間の割引からは外れます。ご注意ください。
Y!モバイル、UQ WIMAX などがこれに近いイメージです。
格安SIM系の契約
スマホの機器と、SIMカード(そして契約)を、自分自身の組み合わせで選べる方法。SIMカードが特定の事業者に依存(ロック)していないことから、SIM(ロック)フリーが語源になっています。
スマホ機器で使われる通信規格には差があり、ドコモ・ソフトバンク陣営と、au(KDDI)陣営とでは、利用できる周波数帯や規格が異なります。すべての規格を網羅したスマホ機器を購入しない限り、通常売られている格安スマホは、ドコモ・ソフトバンク陣営で利用できる機器の割合が多く、特にドコモの回線での動作実績が多いように感じます。
販売店舗は少なく、もっぱら電器店などにあるケイタイショップ(カウンター)にてご相談され、契約をしてくるというのが比較的楽な方法です。自身で調べて、直接販売店から購入することも、もちろん可能です。
(最近だと、通販でスマホを購入される方もけっこういらっしゃいます。)
労は厭わない、月々の使用料をできる限り削減したいと、強い思いがある方にはお勧めしますが、今までのような契約よりかは、かなり面倒な選択肢があることも覚えておいてください。
契約の種類については、パート2の記事を御覧ください。
日本はスマホ機器の契約と、SIMカードの契約をセットで行うスタイルが幅を利かせる国です。欧米などでもこの方式が多い地域もあります。iPhoneなどは高額な機器なので、当たり前のような契約方法ですね。
携帯電話機の価格を月賦で払い、月々の契約に割引(月賦への補てん)をつけて販売する慣例があったからです。
(電話機代、実質無料みたいな広告多かったですよね。)
海外では、電話機は電気屋で購入し、好きな契約のSIMカードを購入してきて、自身のケータイやスマホに差し込んで利用する方が一般的です。海外においては、売られているほとんどのスマホはSIMフリーだと言えます。