格安ノートPC、タブレットのSSD(eMMC)容量に注意!
格安PC、タブレットの落とし穴
昨今、タブレットPC製品の普及に伴い、パソコンのベース部分を安価に製造できる技術が進化しています。海外ブランドや、PB製品などでは、今までの価値観では、あり得ない価格帯の パソコンが販売されています。
ちょっと待った!安いのには理由があります
ウィンドウズが入っていて、WIFIも使えて、普通のパソコンと一緒じゃないの?
シンプルにそういう疑問が生じると思いますが、長く使っていく上で必要な、でも意外に注目されていない要素があります。
それは、Cドライブの空き容量、SSDやeMMCの搭載容量です。
Cドライブの容量が少ないと手詰まりになります
ウィンドウズパソコンやタブレットを購入された場合、定期的にウィンドウズアップデート (Windows Update)を実施して、修正プログラムの適用(更新)を行う必要があります。
修正プログラムは、インターネットから自動的にダウンロードされ、Cドライブに蓄積され、そこで実際に動かせるようにプログラムを展開(解凍)して、インストール(更新)を行います。
更新プログラムが動作中には、その作業に必要な領域も、Cドライブ上に確保 されます。
そうなんです、なんだかんだでCドライブ上には空きスペースが常に必要となるんです。
SSDの搭載容量をチェックしましょう
ウィンドウズ自身と各種アプリケーションがインストールされている領域を引くと、空き容量はあまり多くありません。10GB も空いていれば御の字というところでしょうか。
個人のデータを数GBいれておくだけで、比較的大きな修正プログラムは実行できず、エラーします。
エラーに気付いたら、自身のデータを外部メモリーに移動させ、再チャレンジ(再実行)する必要があり、かなり面倒です。
インストールされるアプリケーションの数が多い人は、自身のデータを保存できないくらいにCドライブが圧迫される場合があります。
なので、ウィンドウズのパソコン/タブレットとして見た場合、かなり限定的な使い方しかできない商品となります。
初心者の方には、購入時にはかなり慎重に検討してほしい、というか手を出さない方が良い容量になります。
32GB の時ほど、購入当時から空き容量が逼迫することは無いと思いますが、お世辞にも余裕があるという容量ではありません。
自身で追加するアプリケーションと、自身のデータだけの管理であれば、その量を調整して頂ければ大きなトラブルには発展しないと思います。
注意事項としては、iTunesなど で、楽曲の管理や、iPhoneのバックアップデータを管理する場合、まったく容量が足らなく なります。
バックアップはできるけど、復元ができるほど空き容量が無いという、微妙なバランスに陥ります。
経験上、64GB SSD/eMMC搭載モデルにおいて、iTunesを利用して、iPhoneの32GBモデルの本体バックアップをすると、バックアップ自体は実施できるものの、実際にiPhoneへ復元しようとした段階で、空き容量(作業領域)が足らなくなる可能性が高いです。
この状況に陥ると、手詰まり感の強いトラブルとなりますので、そういう使い方をされる場合は、サイズの選択について注意が必要です。
以下に述べるような使い方をしなければ、Cドライブの空き容量の逼迫は避けられるかもしれませんが、このくらいのSSD/eMMCが搭載されていたパソコンは、比較的ハイエンドな機種も多く、本格的にアプリケーションやら、自身のデータをいれて本格的に使っている方も少なくありません。
そういう場合は、空き容量に注意してご使用ください。
経験上、128GB SSD/eMMC搭載モデルにおいて、iTunesを利用して、iPhone、64GBモデルの全体バックアップをすると、バックアップは取れるものの、復元の際に空き容量が足らなくなる可能性が高いです。
比較的ハイエンドなiPhone製品を、このパソコンで管理しようと計画されている方は、もう1サイズ大きい容量のものも候補に入れておくと宜しいかと思います。
2018年時点で、販売されているノートパソコンのSSD/eMMC容量はこのあたりがハイエンドです。
インストールするアプリケーションの種類や、個人のデータ量が多い方だと、これでも足りないのかもしれませんが、一般的な利用を想定されている方でしたら、ウィンドウズアップデート (Windows Update)の際に自身のデータ量を気にされなくても問題ないサイズだと思います。
ただ、比較的廉価なパソコンでは、このサイズのSSD/eMMCが搭載されることはない ので、パソコンの本体価格で妥協(我慢)するか、空き容量の理想を追求するか、判断しなければなりません。
個人的な感想ですが、空き容量を気にせずに済む、独特な空き容量の呪縛から解き放たれるのは、240GB以上かなと思っています。