いつのまにか入っていた謎のソフト

当店でのご相談が続いたので備忘録として記します。
特にインストールした記憶が無いのに、いつのまにか動いているソフトMcAfee safe connect について解説いたします。

safe connectとは何のソフトですか？

マカフィーが販売するソフトです。条件付きで無料で利用できるライセンスもあります。
マカフィー・セーフコネクト(McAfee safe connect) は、VPN構築ソフトに分類されます。
公共スペースにある無線LAN(WIFI)などを、より安全に利用するための、機能拡張ソフトという概要になります。
VPNの機能が使いたくてこのソフトを入れましたという方を除き、不要なソフトであると思われます。

safe connect による不具合

インターネットを通じて利用するソフトに見られる不具合があります。
既存の(普通に動いていた)ソフトに、エラー表示などの悪影響が出ている場合があるので、インターネットの接続に関するトラブルが発生している場合、このソフトに起因するものであるかどうか、注意が必要です。

これって、ウィルス？ PUP？

インストールされた経緯によって、疑いのレベルは若干異なります。
色々な侵入方法があるので、注意して御覧ください。
McAfeeが配布する純粋な(正当な) パッケージでインストールされたと思われる事象については、 ウィルスや、悪性のPUPである可能性は低いと思われます。不要な場合は、ちゃんとアンインストールできると思います。
問題は、他のソフトのインストールをきっかけに、バンドル(一緒にインストールされる)という形でインストールされた場合、 McAfee safe connect自身が本物なのかどうか、また、他の種類のPUPにも感染していないか、確認しておく必要があるでしょう。

インストール履歴の調べ方

【コントロールパネル】-【プログラムのアンインストール】の項目を使って、McAfeeと同じ日にインストールされたソフトが他にないか確認する、当店などの専門店にその疑いを確認してもらうなどの処置は必要だと感じます。

McAfee safe connect自身も、希望していないユーザーのパソコンに、こうも簡単にインストールされてくる現実を見ますと、我々利用者に迷惑がかかるという意味では、迷惑ソフトという属性を付けられてもしょうがない、くらいには表現できると思います。

何でインストールされたんだろう？

例えば、Adobe社製ソフト(Flash playerや、Adobe Reader)をお使いの場合、バージョンの更新時に一緒にインストールされてしまっている可能性もあります。その他、有名どころの無料ソフトを更新する際にも、インストールされる可能性があります。
もっとも多いインストール経路は、これらの類だと思われます。
悪名高い他のPUPなどの複数感染報告もありますので、このMcAfee safe connectが入ってきた場合には、他の感染はないのか？確認が必要となる事例が多いと推測されます。

対処方法は？駆除とかアンインストールとか

McAfeeという比較的大手の会社が配布しているソフトなので、正当なパッケージであれば普通にアンインストールができます。ウィンドウズのソフトをアンインストールする普通の手順で実施できます。当該ソフト名を選んでアンインストールするだけです。

この対処方法が参考になるケースは、以前からウィルス対策ソフトが正しく導入されている場合に限ります。ウィルス対策ソフトが切れている、そもそもインストールされていない環境の場合、本格的なウィルス感染も否定できません。ご自身で適切な判断がつかない場合は、専門のお店にご相談ください。