USB type-C と type-Aの変換ケーブルには相性があります。ご注意を

USB type-Cケーブルには種類と規格があります

KU31-CA10スマホなどを中心に、USB type-C(USB-C) コネクタを搭載した機種が増えてきまして、お客様がtype-C ケーブルを利用したり、買い増ししたりする機会が増えてきていると思います。
USB type-C to USB-Aケーブルに関する話題 が増えてきましたので、質問される機会の多い内容について、まとめていけたらと思います。

ケーブル購入後にトラブルが多いので注意が必要

USB type-C ケーブルを社外品として購入し、AC充電器や、スマホとつないで充電を行った際に、充電ができない、異常な発熱が発生する、機器が故障するなどのトラブルが発生しています。形状が同じなら大丈夫というほど単純ではありません ので、詳しく解説します。

USB type-C は、なかなか曲者な規格

USB type-C (USB-C)と聞くと、新しいコネクターの形状で、USB3.1をサポートするものだと理解されている方が多いような気がしますが、半分間違っています。

USB type-C (USB-C)とは、何か?
差込み口、コネクター形状を定義した規格です。(USB-Aと違って)表裏関係なく挿せるので便利ですよ~と謳われている、あの部分だけなんです。
通信の方法 (USB3.1 とか Thunderbolt 3とか、DisplayPortとか) の定義はまた別なんです。
通信速度や種類が変わることで、ケーブルに求められる品質も変わるので、USB type-Cケーブルを一本持っておけば全部OK、とはならない訳です。
USB type-C to Legacy(USB-A)として売られているケーブルは、通信ケーブルとして品質を見た場合、あまり高品質のものではありません。その多くはUSB2.0サポートで、まぁケーブルが断線しにくいよう外装が丈夫になっている位の売りしかありません。これでも、スマホの充電やPCとスマホを接続するのには十分な品質です。

充電の仕様を定めた規格は、また別のもの

USB規格が混沌としている理由は、充電仕様の策定が大きいと思いますが、
細かく記すと文章量が増えるので、すこし飛ばして書きます

USB type-CUSB-A のコネクターケーブルは、仕様上、 USB C to Legacy ケーブルという分類で、以下の確認事項があります。

購入の際は必ずチェックを

長々書いても、読む人も大変なので三つだけ。
最低限、このような記載や条件に気をつけて購入してください。

56k抵抗(56kレジスタ)を実装していると表記のある製品を選ぶ
USB type-C to Legacyケーブルの場合、古い規格である USB-Aの規格に合わせる必要があり、ケーブルに実装されるべき識別が、この【56k抵抗】な訳です。
USB type-C 同士のコネクターを持つケーブルとは、流せる最大電流値が異なるので、矛盾する仕様が記載されているもの、そもそも、56k抵抗の実装について記載のない製品については、製品品質を細かくチェックするか、他社のケーブルを検討してください。
USB PD(Power Delivery)には非対応であると表記されている製品
USB PDは、流せる電流値に関する規格で、USB type-C to C ケーブルにのみ許される仕様です。USB type-C to Legacyケーブルでは、USB PDには非対応と記載されるのがルールであり、USB PDに対応と書かれているものや、USB PDについての記載がないものなどは、仕様違反か、製品を適当に製造している可能性もありますので、他社のケーブルを検討するよう勧めます。
社外製AC充電器に注意。メーカー独自の高速充電仕様が曲者
購入したUSB type-C to Legacyケーブルの初期不良ではなく、一緒に利用していたAC充電器が原因でスマホが充電モードにならないという事例を見たことがあります。
大手Amazonなどでは、海外製のあまり名前の知られていないメーカーが、独自開発した急速充電機能を売りにして、AC充電器を販売しています。これらAC充電器の多くは、USBの充電に関する規格とは、まったく関係のない独自仕様となっています。
これら独自仕様の中でも、比較的知られていて対応製品が多いのは、現時点では、Quick Chage 規格 (QC)くらいでしょうかね、規格として存在感があって、そこそこ出回っている感じがするのは。(個人的な感想です。) QCも独自規格のひとつであることに変わりはありません。
購入したケーブルの初期不良を確認する際は、スマホに元々付属していたAC充電器で確認するようにしましょう。

高速充電などを期待している方は、   それぞれの規格が適合して行われるものなので、組み合わせには細心の注意が必要であることだけ、覚えておいてください。
USB の差し込みが合えばOK、ではありません。