Android Enterprise Recommended (AER) とは何か?
最近耳にするワード、AERについて解説します
Android Enterprise Recommended (AER) は、Google社が提唱するスマホの基準のことで、以下のような条件を満たした端末 について、上記プログラムの認定を受けることができるとあります。
AERが求める基準とは?
- セキュリティー面では
Googleが配信したセキュリティー・アップデートを配信開始日から90日以内に配布すること。この取り組みを端末発売から5年間継続すること。
利用者に、長く安心して使える端末だと実感してもらえる大きな要素です。 - Androidのメジャーバージョンアップ
Androidのメジャーバージョンアップを、1回以上行うことを保証すること。
Appleなどと比べて問題視されるのは、機器のバージョンアップが行われるか否かはメーカーの判断によるところが大きく、機器購入後まったくバージョンが更新されない製品もあり問題視されていました。ここが改善されるのは大きい要素ですね。利用者側には大きな安心材料となります。 - IP64以上の耐水・耐塵性能
最近の機器は、何かしらの耐水・防塵対応している機種も多いですが、このAERではIP64以上の耐水・耐塵(じん)性能を確保することが求められています。
防水が 4級なので、水滴(飛沫)への対策のみということで、水圧のあるところでの水没耐性ではないので注意が必要です。 - ゼロタッチ登録機能に対応すること
「ゼロタッチ登録」(※管理端末から配信された端末設定や業務アプリを自動インストールする機能)に対応すること。これは Android 8.0以降の機能となります。
現行機器はAndroid 7が多いので、メージャバージョンアップの保証とセットということになりますね。
今までの動きとの比較
Google社も、以前から似たような取り組みを行ってきていました。
それは、Google Oneブランドであり、Nexus/Pixel端末の販売 などです。
似たような取り組みに、今回AER 認証プログラムが追加される、そんな感じに見えますね。
AER のような認証プログラムになることで、賛同する企業を増やしていく作戦なのかと推察していますが、どうなんでしょうね。
※2018/09現在、SHARPがAER 認証を取得した機器を発表されています。
ビジネス向けの取り組みらしいですが
我々一般の消費者目線で見ても、この機器は大変魅力的です。
ゼロタッチ機能などは、ビジネスで展開・管理している機器でないと恩恵が判らないかもしれませんが、セキュリティーの更新期間の保証、メジャーバージョンアップの保証、耐水防塵の機能は、一般消費者も同様に欲しい機能です。
ある程度の基準を満たした、ミドルクラスの機器の充実
Androidと言えば、結構安く売られている機器が多く、その機能などは二の次となっていることが多かったのですが、スマホの普及と共に、そこそこの基準の担保と、そこそこの価格というカテゴリーが重要視され始めている流れは、大変喜ばしいことだと思います。
これからスマホを買う、機種変更をする、という方はぜひ、このAndroid Enterprise Recommended (AER)、AERに対応したスマホ機器ということもチェック項目に加えてください。
参考リンク
→ Android Enterprise Recommended
Androidがアナウンスする、AERの内容です。