新元号の発表とパソコンの意外な関係

新元号の発表の前後で色々な事が起こるんです

パソコン上のあらゆるソフトは、西暦とともに元号でもデータ処理ができる仕組みがあります。その元号を扱う仕組みにおいて、新しい元号が決まる前のこの時期だからこそ、注意すべきポイントがあります。
あまり知られてはいませんが、けっこうリスクの高い時期であることを皆様に注意喚起したいと思います。

パソコンに修正プログラムが集中するでしょう

マイクロソフトを始めとして、各社は自社ソフト向けに新元号に対応した修正プログラムを発表してきます。今年に入って色々な修正がすでに適用されているソフトもあります。
修正発表のピークは、4月の新元号発表後と予想されています。

その修正プログラムは時々、重大なトラブルを引き起こします

記憶に新しい平成31年の1月。
Excel 2010において、新元号対応の修正プログラムを適用すると、Excelが起動しなくなるという問題 が発生しました。お仕事で使っているお客様の話しでは、事務所のパソコンが全てエクセルが使えなくなるという悪夢を経験され、急いで私物のパソコンを持ち込んでその場をしのいだとのこと。結構身近で発生しうるリスクなんです。

自分を守るのはバックアップしかありません

大事なデータはもちろんのこと、
使っているパソコンが大事な役割を担っている場合、そのパソコンが動かなくなって困る!という時間を最小限に抑えるよう予防線をはるのも、パソコンの利用者が考えるべき予防です。
システム全体のバックアップ (OS標準のバックアップ、システムイメージの作成、市販のバックアップソフトを用いたシステムの保護など) も必要であれば検討しておいてください。

時はまさに年度末。しっかりとバックアップを!

今の時期はまさに年度末。
データのバックアップまでは考慮されている方は多くても、パソコンやシステムにトラブルが発生することまでは想定されていない方も多いと思います。
特定の修正プログラムが原因で、事務所のパソコンがみんな動かなくなったら・・・
そんな危険性をはらんだ春になりそうです。

いつもの年よりもリスクが高い年度末である ことを意識して、いつもよりしっかりとバックアップを行ってください。