初めからインストールされているソフトはブロートウェア

昔、パソコンを買うと沢山おまけソフトが入ってましたよね

Windows 98とか、Windows XPの頃は特に、パソコンメーカーが沢山のソフトをインストールしてくれていて、家計簿、ゲーム、年賀状、お絵描きソフト、英語や漢字の学習ソフトまで、いろいろなジャンルのソフトが初めからインストールされて売られていることが当たり前の時期がありました。
それから時代は流れ、このような おまけソフト は極限まで減らしたモデル(PC)が喜ばれる風潮に変わってきました。
長く続く不景気の影響か、パソコンメーカーは、ソフトウェアメーカーからのリベートを目的として、宣伝を目的としたソフトウェアをインストールする傾向があり、海外メーカーの一部では、おまけソフトなのか、PUP (ウィルスに似たもの) なのか、判断に迷うようなグレーゾーンのソフトまでインストールして出荷するようになってきています。
本体価格を安くする都合上、パソコンを販売する際に色々なところから利益を得ようとするビジネスモデルを模索している様子が伺えます。
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ブロートウェアとは何か?

最近、これらの『パソコンを購入した時に、最初から入っているソフトウェア』 のことを、ブロートウェア ( bloatware ) と呼ぶようになっています。
あまり、聞き慣れない用語ですが以下のような定義があります。

ブロートウェアとは、
パソコンを購入した時に初めから入っているソフトウェアの総称で、特にお客様が購入時に選択して導入したものではなく、メーカーの意向で導入されているソフト。試供版ソフト・その他ユーティリティーソフトのことを指すようです。Windows に始めから付属されているブロートウェアと、メーカーが出荷時に追加付属させるブロートウェアがあります。
別名、エレファントウェア (elephantware) とも呼ばれる場合があります。
(この呼び方はさらにマイナーなもの) インストールされているソフトウェアの中で、セキュリティ的に問題があるソフトや、挙動や効果に疑問が生じているソフトの場合、ブロートウェアとは別に PUP (Potentially Unwanted Program) として区別されます。
当店サイト内で『Potentially Unwanted Program』を🔍検索
(以下、当店で加筆)
ブロートウェアの中には、パソコン内に存在させておくことが望ましくないものもあります。
もちろん、お客様さえよければ残しておいても実害はなさそうなものもあります。今後、このブロートウェアのジャンルは、速やかに削除を推奨するものと、気にならなければ残しておいてもいいですよ、というものに更に分化していくことが予想されます。

ブロートウェアの問題点

昨今のパソコンは、CPUの性能も、搭載されているメモリの量も、Windows 98やXPが活躍していた頃と比べると桁違いの進化をしておりますが、いつの時代も 『できるだけ快適にパソコンが動くこと』をお客様は期待 していることに変わりありません。
ブロートウェアの最大の問題点は、お客様のパソコンの能力(リソース)を無駄に消費し、パソコンの性能を下げてしまう というところです。

リソースを無駄に消費してしまうという点で、あげられている項目は以下の通りです。

  • CPUの演算性能を消費する = PCが遅くなる
    ソフトウェアをインストールすると、いわゆる常駐という機能が動作し、常にソフトウェアが常駐し動作し続けます。お客様が希望しない機能を持つソフトウェアの場合、CPUの演算機能の一部が無駄に消費され、全体的に遅くなります。
  • ハードディスク上の空き領域が減る
    ブロートウェアのせいで、ハードディスクやSSD上の空き領域が少なくなります。ブロートウェアが複数導入されている場合はもっと深刻になります。
  • メモリーを無駄に占有されてしまう = PCが遅くなる
    ブロートウェアが常駐機能を持つ場合、これらのソフトウェアが動作するのに必要なメモリー資源が割り当てられるため、ブロートウェアが入っていない環境と比べると、自由に使える空きメモリーの量が低下します。パソコンが稼働している間ずっと生じている問題であり、性能低下の要因となります。
  • データ通信量を無駄に消費する場合があります
    Microsoftが初めからインストールしている『Storeアプリ』は、Windows10の場合かなりの本数が初めからインストールされています。これらのアプリは、インターネット上で更新され続ける仕様でWindows Updateのように定期的に実施されています。もし、あなたが従量制課金でインターネット通信の契約をされている場合、その更新作業によって契約上の『データ量を無駄に消費されてしまう』事象が発生します。ブロートウェアの定義からは少し外れますが、隠れた問題点と言ってもよいでしょう。

あなたにとって必要なソフトか否か、確認する機会を設けましょう

購入したまま、インストールされているソフトウェアのリストを眺めたことのない方は、かなりの本数ブロートウェアが検出されるのでビックリされると思います。
あとで再びインストールできるものについては、積極的に削除して上記のようなパソコンの性能の無駄遣い が発生しないよう、注意してみてください。

当店でもブロートウェアの検出と削除の代行が行えます

そういうブロートウェアっていうものがインストールされていることは理解できたけれど、自分自身でどれがブロートウェアなのか判別ができない、という方は当店でも検出と削除のお手伝いが可能です。
お預かりして、当店スタッフにお任せ頂く方法や、当店スタッフとお客様が一緒の画面を見ながら、ひとつひとつ確認をして削除していく方法など、色々なお手伝いが可能です。

パソコンの修理・相談は、パソコン360(028-666-0736)まで、お気軽にどうぞ。