海外からの『ワン切り』詐欺に注意喚起!
海外からかかってくるワン切り詐欺が急増中!
海外からかかってくる電話番号は、国内からのそれと異なり、変わった番号表示になる場合が多く、それが海外からの着信だと気づかずに折り返す方がいらっしゃるんだそうです。
ワン切りは折り返さないというルールを持っている人でも、うっかりかけてしまったりするようですが、ものすごく高額な通話料が発生しますので、ご注意ください。
折り返してしまう罠
シニア世代の方の契約を中心に、『電話かけ放題』のような特典がついているプランがあります。
シニア世代の方は、このかけ放題のところだけを覚えていて、海外への電話には適用されないことをご存じではない方も多く、注意喚起が出ています。
まず、ご家族の方でこのシニア世代の『かけ放題』プランを利用中の方がいらっしゃったら、ぜひ、海外への電話には適用(割引)されないことを、しっかりとお伝えください。
MVNO系(格安SIM系)などでも、10分間かけ放題などのプランが提供されていますが、これも同様に海外への通話は対象外となります。
とにかく怪しい番号にはかけ直さない!
これが鉄則です。
相手が業者さんであれ、お知り合いであれ、大事な用件であれば向こうからかけ直してくるはずです。
留守電もいれずに、しかも、ワン切りなんて失礼な方法では電話は切らないはずです。
あなた自身がしないような失礼な電話だった場合には、絶対に折り返してはいけません。
携帯電話から海外への発信ができないようにする設定も
そうは言っても騙されないようにするのが難しいのが詐欺なので、物理的に海外に発信ができないようにしておくのも、究極の防御策です。
携帯電話・スマホを利用されている方が、『私は海外に電話なんてかけないよ。』 という方ならば、携帯電話各社の海外発信の規制 を行って、物理的に発信ができないようにしておく方法があります。主要各社の連絡先をリンクしておきます。
携帯電話ショップで直接お願いする場合は、『国際電話の発信規制を設定してほしい』 と依頼してください。携帯電話の契約者ご本人であれば、その場で手続きをしてくれるはずです。
Linkワイモバイル サポート:発着信規制設定方法を教えてください
LinkKDDI-au(固定電話):【重要】国際電話の利用を規制する方法について
なんでこんな詐欺が流行っているのか?
比較的裕福で、生真面目な性格の日本人がターゲットにされ狙われているようです。
日本国内の悪徳業者が電話番号などの名簿を流出させ、海外の電話事業者と結託して、海外の電話番号からワン切りをさせます。かけ直すとガイダンスが流れ、すぐには電話が切れないように、用件があるとか、担当者を呼び出しているとか、色々な理由を自動音声で流し、長時間電話をし続けるよう仕向けます。
さすがにおかしいと、こちらが電話を切ったところで通話料という被害が確定します。
海外の電話事業者と国内の名簿を流通させた悪徳業者の間で、通話料から得られる利益を折半し、詐欺が成立します。
電話を折り返したら、完全に負けてしまう詐欺となっています。
ご相談を受けるのは圧倒的にシニア世代が多い
ぜひ、ご家族・ご親戚にシニア世代の方がいたら、このような詐欺が流行っていることを話題にし、できれば、予防策などについてもレクチャーして差し上げてください。この記事を書いているのは11月。年末年始でご家族や親戚と会われる機会も多いでしょうから、ぜひ宜しくお願いいたします。
皆で知恵をつけて、悪徳詐欺に立ち向かいましょう。