ルーターの設定時には、色々な問題が発生しがちです

出張サポートなどで、お伺いした先で無線ルーターなどの初期設定を依頼されることは比較的多いのですが、今回はそんな中でも、『設定用アプリでうまく設定できない』意外な事例について経験談を記します。

プロバイダがぷららのケースで

今回トラブルを検知した事例では、プロバイダがぷららの場合で、ONU に 別途購入した無線ルーターを接続するパターンでした。しかも、初期設定時にスマホのアプリである『マイぷらら』 を使って設定するケースでした。
ぷららの開通書類にも、『マイぷらら』を利用するよう推奨されていました。
今回、事前に伺っていた情報では、Android向けアプリ『マイぷらら』で設定ができないとのことだったので、当店スタッフも同じようにAndroidにて設定を試みました。

マイぷららが途中でエラーしてしまう

マイぷららアプリの流れとして、以下のような感じです。

1. ぷららの契約情報を使って、アプリにログインする。【QR もしくは 手入力】
2. 無線ルーターのSSID情報を入力して、ルーターに無線で接続する。【QR もしくは 手入力】
3. iPhoneの場合は、一時的にプロファイルの変更が行われる。
4. 接続する無線ルーターの機種を選んで、初期設定を行う。

Androidアプリでうまく動作しない場合、当方で検出したエラーは【項目2】のWIFI接続時でした。
接続できません、となるか、アプリ自体がエラーするか、のいずれかでした。

当方で解決した方法は？

解決というか回避した方法ですが、Android版のアプリではなく、iOS版のアプリを使うこと でした。
iPhoneを使って、マイぷらら for iOS をダウンロードして、こちらで設定をしたところ、問題なく設定が行えました。

ご家庭でAndroid、iOSの両方を所有されているのは少数派かもしれませんが、こういう違いがあることも覚えておいてください。

設定でひっかかる内容について解説

先の四つの設定項目について、当方でひっかかりそうだなと思うところについてコメントを残します。
ご自身で設定される場合は、参考にしてください。

【項目2】では、先程の通り、WIFIルーターに接続できないエラーが発生することがあります。何回もチャレンジしてみても全然つながらない(タイムアウト系のエラーなので、接続試行中の時間が長いのが特徴です。) 場合は、他の原因も疑うべきです。

【項目3】では、iPhone特有のプロファイルの変更があります。iPhoneの仕様として有効化できるプロファイルがひとつだけなので、設定している間だけは、この無線ルーターのプロファイルに切り替える必要があります。切り替えが完了したら、項目4 に進みます。

【項目4】では、設定する無線ルーターの機種を選択します。この機種のリストに該当するものがない場合は、このアプリでは設定ができないので、パソコンなどを使って手作業で設定する必要があります。
また、事前に他の方法で、無線ルーターに設定を施している場合、『いったんリセットしてから設定をしてください』と表示される場合があります。この場合は、操作説明書の手順に従って、無線ルーターをメーカー出荷時の状態に、リセットする必要があります。その後【手順1】からやり直せば大丈夫です。

そのほか、気になったこと

プロバイダの開通通知書や、取り扱い説明書にあるQRコードは結構小さいサイズのものが多いですが、設定作業を行う部屋の明るさや、スマホのカメラ性能によっては、ピントが合わずQRを読み取れない事例があります。
カメラのピント性能はスマホに依存するものなので、どうしようもありませんが、部屋全体を明るくすることでカメラ性能を十分に引き出すことも可能です。QRコードがうまく撮影できない、ピントが合わないという方は、明るさに注意してみてください。

マイぷららアプリは、自身で動作検証しているルーターしか設定ができません。
マイぷららアプリで設定をしようと考えている方は、初めにぷららのサポートページなどでマイぷらら対象機種であるルーターを調べておいて、これに該当する機種を購入するようにしてください。

以上、プロバイダ ぷららで初期設定におけるトラブルで見つけた意外なトラブルについて解説いたしました。