光回線契約からアナログ電話の契約に戻す『アナログ戻し』 注意喚起
新しい騙しの被害が増加中につき記事にしました
その昔、光回線に切り替えて電話もインターネットもできる契約にしていたのですが、家族構成の変化などで『インターネットは、スマホとかで間に合っちゃってて、自宅のインターネット回線は使わなくなったんだよなぁ』 と思いながら、契約変更とかの手続が面倒で、ずるずるとそのまま利用されている、そんな方が多いと聞きます。
そんな時、一本の電話がかかってきて、
『昔のアナログ回線に戻して、月々の費用を節約しませんか?』 と、渡りに舟のような勧誘電話がかかってきます。
自分でも『月々の費用が安くできるなら変更したいな』と思っていた内容だったので、この話しに乗ってしまう事例が多いそうですが、かなり高額な工賃や手数料を請求される被害が多いそうです。
ここでキーワードとなる事実は、あなたがNTTからの提案だと思って受けていたその電話。電話をかけてきた相手は、NTTの担当部署ではなく、一般の斡旋企業なのです。
『アナログ戻し』勧誘電話の特徴
色々お話を伺うと、以下のような特徴があるようです。
- NTTから電話をかけてきたように装う(勘違いさせるも含む)
- アナログ回線に戻すと安くなる点だけ強調し、詳細の説明を省く
- 手数料などの費用が生じることを、ちゃんと伝えない
- 回線切り替えの手続が終わって、高額の請求に気づく
被害に遭わないようにするには、この電話の時点で条件や費用などをしっかり聞いて応対して頂ければ問題ないのですが、電話特有の『言った、言わない』の水掛け論になった場合は、取り交わした書面の内容が優先されてしまいます。(当然、書面には今回の取引がしっかりと細かく記されていて、高額な費用などの条件も明記されているはずです。)
『アナログ戻し』契約って何ですか?
『アナログ戻し』と呼ばれる工事・契約は、現在光回線、光でんわなどを利用されている方が、以前のアナログ回線契約に戻す工事や契約のことを指します。昔の契約に戻す感覚なので、『アナログ戻し』という愛称がついたみたいです。
不要ならアナログに戻す事自体は、間違っていません
アナログ回線と比べて、光回線は月々の費用が高いので、先に紹介したインターネット通信やら、色々な付加サービスが不要なら、シンプルに電話だけの機能に戻すことは良い選択肢のひとつだと思います。
ここで問題視されているのは、あなたとNTT との間に第三者の会社が介入して手続が行われること。この組み合わせでアナログ戻しの作業を依頼してしまうと、間に入った会社が色々な手数料などを請求してくるのです。その手数料が世間一般の価値観として妥当な金額だったら問題なかったのですが、かなり高額な金額を請求されるのです。
巷ではこのようなトラブルが発生しているようです
アナログ戻しに関するトラブルで多いものをご紹介しておきます。
- 高額な費用(工事費用・手数料・サポート料など)を請求された。
- 不要なオプションを付加されていて、月々の費用が上がっていた。
- オプション変更や解約などを申し出たところ、違約金の請求があった。
最後まで気づかなかった場合は、高額な請求や不要なオプション契約による被害生じ、途中で気づいたり、契約間もない時期に気づいた時は、その手続の変更(キャンセル)などをきっかけに違約金が生じるなどのトラブルがあるそうです。
気づかなくても、気づいても、いずれのシナリオでも、そういう業者さんと関わってしまった場合は、最後にはトラブルしか待っていないような状況なんだと感じました。
そもそもNTTは、アナログ戻しを勧める営業電話をかけません
大事な情報なのでシンプルに書きますね。
『アナログ戻し』を勧める営業電話を、NTT東日本/西日本からかけることはありません。かかってきたら、それは100% NTTとは関係ない会社からの電話です。
お客様がNTTに依頼するなら費用はあまりかかりません
今回のように、アナログ回線に戻したい、そういう契約の相談を始めたいという場合は、ぜひ NTT東日本/西日本の窓口やフリーダイヤル(局番なし 116)などへあなたが直接、相談して契約することです。 余計な会社を間に挟むと、このような余計なトラブルが発生します。
このような騙しの手口が流行るベースとして、お客様の多くが感じている『契約変更したいけど手続とかが面倒だな』という気持ちの隙を狙った新しい騙しの手口なので、皆様も頑張って自分でお手続きを始めるよう心掛けてください。
このようなお電話が実際にかかってくる前に、この記事に触れていただけることを願っています。
参考リンク
この記事を書くにあたって参考にしたサイトへのリンクです。
総務省から発表されている注意喚起のサイト
Link光回線契約を締結している利用者に対するアナログ電話への移行勧誘に関する注意喚起