ウィルス対策ソフトの選び方。どのソフトが良いの?
ウィルス対策ソフト、どれを選んだらいいの?
ウィルス対策ソフト!お客様からよく聞かれる質問の上位に入ります。
現在販売されているウィルス対策ソフトは、ウィルス対策ソフト + 総合的なシステム防御ソフト という位置づけなので、パソコン(OS)の動作や、それぞれのソフトウェア(アプリ)と、動作上の不具合が起こります。俗に言う、相性問題、誤検出 などです。この記事では、選び方、購入の仕方、さらには更新のタイミングと方法についても解説してゆきます。
最近の話題 (注意喚起)
ウィルス対策は、そのパソコンが安心・安全に動作するように努めるのが主旨だと思っていましたが、最近では関係のない余計な機能をバンドルして(抱き合わせて)くるウィルス対策ソフトが登場してきました。個人的には、この手の余計な機能が付属しない、まっとうなウィルス対策ソフトを選んでほしいと願っています。
現在、このような機能が噂されているのは、製品版ではノートン(ただし日本国内向けにはまだ未適用)、無料ソフト系ではAviraの名前が挙がっています。
目次
ウィルス対策ソフトの『選び方』
有名=優秀ではない可能性も
沢山売れているから、知っているからという理由で選ぶと『そんなに優秀ではないかも?』と後で不満を感じることもあります。有名だから少々値段が高くてもこれが良いと思い込まないよう、試供版などの導入でじっくり吟味することはかなり重要です。
メーカー製パソコンを購入すると、かなりの確率でウィルス対策ソフトの試供版や特別版などが導入されている場合がありますが、あれは特に相性が良くて導入されているという場合は少なく、パソコンメーカーとソフトウェアメーカー間のお取引(契約)によって導入されている場合がほとんどです。特別に相性がよいということはあまり無いので、他社のウィルス対策ソフトでも気になるものがあれば、導入してみるのも手です。
値段に惑わされちゃダメ
ウィルス対策ソフトは、かなりの種類があります。量販店を中心に五大ウィルス対策ソフトというのもあり、これらが有名です。値段の極端に安いものとか、逆にものすごく高いものも、最初は敬遠しておいた方がいいでしょう。(ソフトの善し悪しが判っている方は、上記の解説は無視してください。)
ESET (キャノンIT)、ウィルスバスター (VirusBuster)、カスペルスキー (Kaspersky)、ノートン (Norton)、マカフィー (McAfee)と言われています。この五社はほとんどの量販店にて取り扱いがある日本国内で良く目にするブランドです。
ウィルス対策ソフトの会社なんて知らないよ、という方は始めはのこの中から選ぶで大丈夫だと思います。
※ ただし、余計なソフト(仮想通貨の発掘機能とか)が付いているもの、近々導入されそうなものは敬遠しておいた方がいいかもしれません。
Windows Defenderではダメなのか考えてみる
Windows 10以降のOSでは、マイクロソフト社が提供するウィルス対策ソフト『Windows Defender (ウィンドウズ・セキュリティー)』が標準で搭載されています。仮にどかこの会社のウィルス対策ソフトの試供版が導入されていたとしても、試供版の方をアンインストールすれば、この『Windows Defender』が自動的に有効になりウィルス対策を担ってくれます。
意外にこの機能に気づいていない方も多いので、説明しておきます。ウィルスの検知能力も、世界で実施されているウィルスソフトコンテストで常に上位に入るほどの性能を持っていますので、市販されているものと比べて優劣の差はほぼ無しと言っても過言ではありません。市販ソフトとの差は、本来のウィルス対策機能ではなく、インターネットセキュリティー関連の追加機能とか、その他の領域に対する防御力の差となります。
どのウィルス対策ソフトを選ぶべきかの項目に書くのも変な話ですが、こういう費用のかからない防御の方法もあることを知って頂き、ご自身の体験で選ぶことも考えておいてください。
無料のウィルス対策ソフトについて
この記事では、無料のウィルス対策ソフトについて意見を書きません。前に記したWindows Defenderの存在があることが最大の理由です。製品版(有料のもの)と無料版(フリーソフト)の機能の差については、優劣の件も含めてお客様それぞれが吟味して判断するべきと考えます。お問い合わせ頂いても回答は控えますのでご了承ください。
色々とやらかしちゃった疑いのある会社を避ける
ウィルスバスターさんなどは、いつのまにか開発拠点が中国にあったりと(我々は台湾が拠点なイメージを持っていましたが)ウィルス対策ソフトの製品品質に大きく関わる情報が外に出てきていない場合があります。またその開発拠点がハッキング被害を受けて情報が外部に流出するという事件も発生していて、ソースコードとかウィルス対策ソフト自体の機密情報が外部に漏れているんじゃないか?という疑念を抱かせるような事もありました。悪いことを企んでいる人たちにウィルス対策ソフト自身の大事な情報が漏れていたら・・・と考えるとちょっと購入をためらってしまう方の気持ちも判ります。日々こういった情報を集めて、不安要素の少ない会社のウィルス対策ソフトを選んでいくことも、今後重要になっていくんじゃないかと思います。
カスペルスキーさんなども、海外の諜報組織(まぁアメリカのNSAさんなんですけど)の情報がスルペルスキー製品を経由してロシアに漏れているのではと疑いをかけられています。アメリカなどの国の機関ではカスペルスキーの製品を利用しないなどの処置が行われているらしいです。ウィルス対策ソフトはパソコンの奥深くに入り込んで動作するソフトウェアなので、このような噂がたつと『なんか気味が悪いので利用を控えようかな』と思われる方もいらっしゃると思います。そういう風に日々この手の情報を意識するようにするだけでも、ウィルス対策ソフトの選び方が変わっていくと思います。
『選び方』で大事なことをまとめます
・本来のウィルス対策以外のことに気を取られている会社は避けておこう。
・ウィルス対策ソフトが、どこの国でどのように開発されているかを気にしておこう。
・ウィルス対策ソフトを開発しているのに、自社がハッキングに遭うってどうなの?シンプルに疑問を抱こう。
・国家間の情報盗まれた~系の情報は鵜呑みにしないまでも、ある程度は気にしておこう。
ウィルス対策ソフトは、機能の性質上かなりの権限をもらって動作するソフトウェアです。ウィルス対策ソフトがやろうと思えば、あなたのパソコンの中でやりたい放題できる怖い存在にもなりかねません。そう思いながら選ぶと、見え方が変わってくるかもしれませんよ。
ウィルス対策ソフトの『買い方』
ウィルス対策ソフトは買い方が意外と難しいことでも知られています。何の予備知識、事前の確認をせずに、いきなり製品版(ライセンス)を購入してしまうと、後で色々と大変なことが発生しがちです。
いきなり製品を購入してくると失敗する事例も
普通のソフトであれば、使いたいと思ったたら店舗でソフトウェアを購入して(最近だとネットで購入して、もあるんでしょうが)、自分のパソコンにインストールして使い始めるが定番ですが、このウィルス対策ソフトに関しては、事情が異なります。
まずは、試供版をインストールする
ウィルス対策ソフトメーカー各社は、冒頭に書いたような相性などの諸問題が発生することをある程度考慮しており、
弊社の製品をお求めになる前に、事前に試供版をご利用頂き動作に問題がないことを確認ください。
と明記されています。
ウィルス対策ソフトメーカー各社でも、確認しきれないくらいのソフトウェアとの組み合わせがあるんでしょうね。Windows に関してはしょうがない状況かもしれません。
ですので、ここの会社のソフトウェア(ウィルス対策ソフト)を使ってみようかとなった場合には、インターネットから該当するメーカーのウェブページにアクセスして、試供版をダウンロードして使用(試用)してみてください。
インストール後の利用可能な期間は決まっているので、インストールしたら日々ご自身がやられている作業、ソフトウェアの起動、操作などを行って誤動作が発生しないかどうか、すみやかに確認しておいてください。
『購入時』に大事なことをまとめます
・ウィルス対策ソフトは、いきなり購入するのではなく、試供版で試してから購入する。
・試供版を入れたら、どんどん使って不具合がないかチェックする。
・知らない会社のソフトや、ものすごく安いもの、ものすごく高いものは避ける。
ウィルス対策ソフトの『更新の方法』も記事にします
同じウィルス対策ソフトの項目で投稿しますので、後日よかったらお読みください。
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2017年に書いた記事に加筆・修正して公開しています。