Surface Penのペン先だけが反応しないという状況の分析と切り分け

サーフェス特有の症状みたいですが・・・

すみません。当店ではサーフェス関連製品の修理を行っていないせいもあって、この手のトラブル情報が潤沢に揃っていません。お客様からご相談を受けるのですが、フルパワーでサポートができないない状況です。
ただ、お客様ご自身で原因を探るお手伝いならできるかなと思いまして、この記事を作成しています。

解決すべき状況と課題

サーフェス・ペン自体はBT(Bluetooth)で接続できているものの、Surface Penのペン先の反応がないという症状です。

本事象とは異なるトラブル事例

・PenとのBTペアリングができない。
・Surface Pen先の反応が悪い (まったく反応しないのではなく反応が悪い場合)
今回テーマに掲げている症状とは異なる別事象かと推察されます。
電池やペン先の交換などを試してみたり、BT(Bluetooth)機能に不具合がないかを確認する事象です。

サーフェス特有の症状みたいですが・・・

最初に白黒つけるべき項目

これらの項目は、Surface Penに関連する、別の個所の故障などではないことを確認するものです。後述の原因を確認する前に、意外な可能性について先に確認して、つぶしておきます。

Surface本体側液晶パネル(画面)

指先で液晶画面をタッチして、液晶パネルがちゃんと反応するかを確認する。
液晶パネルの問題ではなく、ペン先の問題であることを確定させておきます。

Surface Penの電池(残量)

BTで接続できている事実があるので可能性は高くありませんが、電池残量が少なくなっていてトラブルが生じていないか確認しておくのも効果的です。電池の予備があれば試しておいてください。
電池残量が明らかに多い場合は省略しても構わない項目です。

Surface Penのペン先の物理破損

目視にて、ペン先が破損していないか確認します。
ペン先をいったん外して付けなおす、スペアのペン先があれば一時的に交換してみるなどの確認もしておくべきです。

Surface Penに保証が残っているタイミングならば

例えば、以下のような状況証拠が揃っている場合は、各製品のサポートを受けるのも手です。
・他社製のペンを利用していて、そちらでは問題なく操作ができている(できていた)とか、
・Surface Penを購入して間もない時期で、保証期間である場合とか、
このような条件がある場合は、物理故障の可能性についてメーカーに確認を取ることも推奨します。
このタイミングで提案したのは、費用が生じない前提です。費用などが発生する場合は、以下の確認や別アプローチも合わせて検討してください。

その他考えられる原因や状況について

Microsoftサポートなどに依頼できない状況の場合、以下のような点検項目もあります。
本来関係性が薄いと思われるものもありますが、試してみるくらいの価値はありそうです。

Surface本体 Windowsのバージョンなど環境全般

・Surface(Windows)を再起動してみる。
シャットダウンではなく、再起動をするところがポイントです。可能性は低いですが気軽に試せる項目なので一回は実施しておいて損はないです。
・Windowsのバージョンが古い場合など、Windows Updateを実施する。
何かのきっかけで、改善する可能性があるという程度ですが、新しいバージョンに変更になる場合はメンテナンスも兼ねて実施してみてください。もちろん事前のバックアップなども忘れずに。

Surface本体 Windowsの各種動作設定

本来ならそのまま動作するはずの各項目ですが、これらの状況を再設定・変更することで解消するんじゃないかという情報が出回っています。Microsoftコミュニティーにも掲載されている情報なので、転載しておきます。
・高速スタートアップの設定を【無効】にする
周辺機器の接続トラブルの際に挙がる項目のひとつで『これで改善するか試してみる』価値はありそうです。

Surcafe本体サーフェス・ペンのドライバー

・Intel（R）Precise Touch Device ドライバー
ドライバーの稼働状況を確認しておくべきという情報があります。いったデバイスを無効にして再度有効化する手順を試すことは有効かもしれません。

どうしてもダメな時に考えること

ソロソロ最終段階の項目と判断になってきます。作業内容も時間がかかったりリスクのある方法がありますのでご自身のプランに合ったものを選んでください。

友人知人でSurface製品のユーザーがいたら

接続テストに協力してもらえないか、コンタクトを取ってみたらどうでしょう。
他のSurfaceでBTペアリングテストをすれば、その症状があちらの機材でも発生するのか?
もしくは、あちらで使っているSurface Penをお借りして自分のSurfaceに接続テストしてみるとか?
どちらの機材に問題があっての、今回のトラブルなのかが判明します。

Surface製品のサポートをしている業者に見てもらう

Surfaceのサポートなどに対応している業者さんならば、代替のSurface Penを常備している可能性があります。
お借りできる(お願いできる)なら、そのPenとペアリングしてみて動作状況を確認すると、Surfae本体側か、Pen側か区別が付きやすいです。有償サポートになるとは思いますが、解決への糸口は掴めます。

Surfaceを再設定(回復・リカバリー)して、メーカー出荷時に戻す

真っ先にお勧めする方法ではありませんが、回復処理をしてWindowsをメーカー出荷時に戻すことで、Surface本体側の、特にソフトウェア類の要因だった場合に改善が見込めます。Windowsやドライバーの一時的な不具合でしたらこれで解消する可能性があります。中のデータやアプリが消失するので、事前の準備をしてからの実施となりますが、こういう方法もあります。

Microsoft社に修理に出す

物理的な故障が濃厚な場合は、Microsoft社のサポートに依頼して修理に出す必要があります。
当店を含めSurface製品の修理に対応できる事業者はほとんどないと聞いていますので、実質Microsoft社に出すことになると思います。