カード払いの決済が失敗した時に実施すべきこと(不正検知システムの誤検知に遭った際の対応方法)

ネット上でカード決済が失敗した時、後処理をどうしていますか?

通信販売、ネット販売が普及した昨今、クレジットカード払い(決済)で購入される方も多いと思いますが、たまにクレジットカードで支払おうと思ったら、決済の最終段階でエラーして購入手続きが中断した、なんて経験ありませんか?

それは、不正検知システムの影響です

カード会員の皆様のカード利用のパターンを常時監視し、不自然な利用や怪しい利用を検出し、不正な決済を阻止することがシステムの目的です。
決済の限度額を超えていたとか、カードの有効期限が過ぎていたなどの簡単な理由を除けば、『どうして、このタイミングでカード決済が通らないんだ?』と不思議に思うことも多いと思います。

カード決済でエラーを経験した後、皆様はどのようなフォローをしますか?

カードの不正検知システムが決済を阻止した場合、表面的には決済ができませんというエラーで終了しますが、カード会社各社の対応は異なる様です。

✅ 異常を検出した旨、メールなどで知らせるシステム。
✅ 特に連絡はせず、カードは一時的に利用不可の状態にし、利用者からの連絡があるまで停止させる。
✅ 特に連絡はせず、一定期間経過したら警戒を解いて元の状態に戻す。

基本的にはカード会社に連絡をいれて、異常を解くのが正解

連絡手段も電話、メール、チャットと色々な対応方法があるようですが、基本方針として連絡はしておいた方がいいということです。
連絡をして確認してもらえば、
・不正検知により決済が一時的に停止していたことが判明し、
・本人からの申請により、その制限が解除されたことが判る。

連絡もしないまま、しばらく時間が過ぎて、前回の支払い失敗の記憶が薄れたころに、別のところでカードを利用しようとしたら、まだ暫定ロックが残ったままで、利用できなかった。という事例もあるようなので、トラブルがあった時にきっちり処理をしておくのが良いですね。

問い合わせる際に必要な情報

不正検知システム絡みで問い合わせをする際に必要な情報です。事前に記録して残しておくと便利な情報です。覚えておいて損はありません。

・カード決済が失敗した日時。xx/xx ●●時●●分頃
・決済が失敗したサイト名 ▲▲▲▲▲ストア ●●支店
・決済が失敗した時の金額 xx,xxx 円

これらの情報は、不正検知システム絡みで問い合わせる時にゼッタイに聞かれる内容なので、カード決済でエラーして時に、すぐメモしておくと便利です。
※カード決済が成功した時は、メールでの通知やシステムに履歴が残るので後で確認できますが、エラーの記録は手元に残らないため。

不正検知システムのよくある事例

いつも使っているサイト(ECサイト)でも、普通に発生する

利用実績があれば、不正検知システムが学習してエラーにしないだろう、と思っている方。
普通に不正の誤検知が発生します。

金額が高かったから、不正と判断された?

金額も多少の影響はあるでしょうが、数万の単位でも誤検知はあります。

初めてのサイトだったから、誤検知された?

先の利用実績があるサイトでも発生していますので、利用の大小はそんなに影響ないかもしれません。なにせ検知システムの仕様は非公開なので、その基準は判っていません。
初めて利用されるサイトの場合は、以下の別な視点での注意が必要。
・そもそも、ちゃんとした会社が運営しているサイトか?
・よく出来た『コピーサイト(偽サイト)』でないか、確認しましたか?
・個人情報を入力させるページで『http://~』なんてセキュアサイト仕様になっていないなんてことはありませんよね?
検索の結果で訪問した、初めて利用するサイトは、充分にサイト自身の確認をしてから、決済処理に進むよう心掛けてください。

事前に利用先と決済予定金額を伝えておけば、防げますか?

実際に不正検知システム絡みでオペレーターさんに伺ったことがあるのですが、そういう利用限度額を管轄する部署に連絡を取ることは可能ですが、それで100%検知(誤検知)を防げるかは保証できない、と言われました。要するにカード会社としては、不正利用検知システムが反応したら、いったん利用を止めて、カード会員さんと確認を取るというマニュアルに従った対応にならざるを得ない、そういう感じでした。