メールアドレスはひとつ?それとも複数?取得する時の作戦資料
メールアドレスは作戦を立てて計画的に取得しないと後が大変
昭和の終わりから平成の始めの頃はまだ、メールアドレスを気軽に所有することが難しい時代で、基本的にはインターネット環境を構築(契約)した時にプロバイダから支給されるメールアドレスを利用したり、その契約を基礎としてアドレスの数を増やしたりする時代でした。
平成以降、徐々に無料で取得できるメールアドレスというものが増えてきて、時を同じくしてスマホがじわじわと普及してきたこと伴い、(a)インターネット契約で取得したメールアドレス、無料で取得できるメールアドレス、携帯電話会社から支給されたメールアドレスと、一人で複数のメールアドレスを所有し管理することが珍しくなくなってきました。
平成の終わりから令和の時代、クラウドサービスなどの台頭に伴いそのサービスを利用するためのアカウント (これがメールアドレスの機能も持ち合わせている) が増えたことでまた、自分で管理するメールアドレス(相当)が増えてきています。
【例】Microsoft account / Google ID / Apple ID / Yahoo ID などなど・・・
沢山のメールアドレスを所有することになり維持・管理が難しくなる時代で、それらをどう管理し、どれを自分自身のメインにしていくか?などの作戦について事前にある程度デザインして取得する方が良いと思いますので、その参考になればとこの記事を書いています。
ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。
目次
メールアドレス、基本的な心得
メールアドレスは住所
メールアドレスは住所のようなものです。頻繁に変えるものではないし、沢山持ちすぎるものでもないです。ただし目的(作戦)があって複数持つことは有益です。何も作戦を持たずに、出たとこ勝負でむやみに作ると後でものすごく面倒なことになります。
面倒になる説明も兼ねますので、読み進んでください。
長く住むとDMが増える
引っ越してきて間もない住所にはDM(ダイレクトメール)やチラシは少ないと思いますが、長く住むに従ってこれらの不要な投函物は増えてゆきます。メールアドレスにおいても同様で、長く所持しているメールアドレス、よく利用するメールアドレスにはDM(電子メールの世界では『DM/スパム』と呼ぶことが多い) が増えていく傾向があります。
メールアドレス特有の例として、自分が会員になっているサイトで不正アクセスが発生しサイトに登録されていた会員情報が流出したりすると、それをきっかけにスパムが増える事象が発生してしまうのは『あるある』なのですが、昔の話で例えると、卒業アルバムが名簿業者から流出すると、変な電話営業やDMが増える、という状況に似ています。
住所を教えたくない時がある
交遊関係、お仕事関係、同僚知人などとの間柄で、『話の流れでメールアドレスをお知らせしなければいけない場面』があります。正直な話、この人にはメールアドレスを教えたくないな~と思う場面もあるのですが、直接的に『あなたには教えたくありません』と言えない状況も存在し、意外にこの場面は多い気がします。
複数のメールアドレスをもつ有効性について解説を参照ください。
プロバイダから貸与されたメールアドレスとプロバイダ通信契約との関係
プロバイダから貸与されたメールアドレスは、契約されている通信契約(プロバイダとの契約)に紐付いているので、この会社との契約を終わらせてしまうと基本的にはメールアドレスも消失します。(※メールアドレスだけを温存する契約に変更しておくなら残せる場合があります。)
◆ GoogleとかYahooとかの無料アドレスをすでに持っているので、プロバイダからの貸与メールアドレスは要らないと思い込み、 プロバイダ契約を他社に切り替えたところ、この貸与されていたメールアドレスに色々な情報や連絡先が紐付いていて、どうにもならない状況に陥ってしまった!という笑えない話を多数知っています。
プロバイダからの貸与メールアドレスは、意外に広範囲で利用されていることが多いので、解約される前には十分に注意して実施してください。
メールアドレスは最低でもふたつをお勧め
ひとつは自宅、ひとつは貸し事務所的な
お勧めプラン。 特定の方にお知らせする大事なメールアドレスと、どなたにでもお知らせできる気軽なアドレスと、ふたつのアドレスを所有されることをお勧めしています。
【例】一つ目は、プロバイダから貸与されたメールアドレス。
大事な方とごく親しい方に限定してお知らせする用途で、絶対に変更したり解約したりしない。二つ目は、Google などで取得した無料メールアドレス。会員登録や義理でお伝えする方にお知らせするアドレス。将来あまりにDMなどが多くなりすぎたら、最悪解約しても良いアドレスとする。
仕事用とプライベートで分ける方法も
メールアドレスの分け方は流儀で決めてもらって構いませんが、個人用と仕事用で分けるのもひとつの手です。
スマホ契約で貸与されるメールアドレスは要注意
スマホ契約時に通信事業者から貸与されるメールアドレスには注意が必要です。昨今MNP契約などで他社の通信契約に移行することも珍しくなくなりましたので、このアドレスを連絡用として活用してしまうと、その通信事業者への縛りとなってしまうので、MNP契約を利用される可能性がある方は、どのようなルールでメールアドレスを使うのか検討してください。
無料サービスは無料サービスであることを意識する
何でも無料で済ませてしまおうという方が最近増えてきています。
どんなに機能が豊富でも、サービスの提供が無料である限り、何か対価のような行動を行わないと、サービスの提供は停止されます。よくある事例はサインインです。IT各社が提供するサービスは何らかのサービスを利用し続けることを条件に無償での提供がされているので、利用の頻度が少ない方などは有料サービスでメールアドレスを取得することを優先して検討してください。
無料には無料なりのルールがあることを意識しておいてください。
新規取得しなくて良いアカウントは既存のメールアドレスを使用
各種アカウントを新規に取得する場合には、そのアカウント(会社)の作法に従ってID(メールアドレス相当)を取得なければならないのか、他のメールアドレス相当の情報で代替できるのか、検討すべきです。
メールアドレスを増やしすぎると管理が大変
ひとつの悪い例として紹介しますが、【例】パソコンを購入するたびにMicrosoftアカウントを新規に作成してしまい、 xxxxx@outlook.jp というアカウント(でありメールアドレス)が沢山作成されており、その管理が曖昧になってしまった。
これらのアカウントの中には、Microsoft Office の購入・使用の情報が紐付けされることがあるので、このようなアカウントでサインインできない状況を発生させてしまうと、個人の資産を無効にしてしまう可能性が出てきます。ご注意ください。
できる限り既存のメールアドレスを流用
メールアドレスを増やすと、定期的にサインインするなど利用した実績を残さないと、期限が過ぎるとメールアドレスが無効にされてしまうので注意が必要です。既存のメールアドレスで代替できるアカウントの作成は、できる限り既存のもので代替し、むやみに増やさないようにしましょう。
他のメールアドレスで代替可能。 Microsoftアカウント / Apple ID
取得するとメールアドレスが出来てしまう。 Google / Yahoo
アウカントとメールアドレスの関係性
有名なMicrosoftアカウントを例にして説明しますと、アカウント名は『連絡がとれるメールアドレス』をアカウント名とするルールです。既存のメールアドレスを持っていない方、持っていてもここのアカウント登録には使いたくない方に向けて、『xxxxx @outlook.jp』という形式のメールアドレスを無料で貸与する方式になっています。必ずこの形式での取得が必要ということではないので注意してください。
お勧めのメールアドレス取得方法
ふたつのメールアドレスを取得し使い分けできるという具体的な方法について、私がお勧めする何種類かを紹介します。
@niftyは、別名アドレスを作れます
メールアドレス単体での契約は、200円台で契約可能です。
契約時に発行されるメールアドレス (@niftyのIDも兼ねる) と、エイリアス(別名定義)機能で別のお名前のメールアドレスを取得できます。
この契約方法の優れているところは、別名のメールアドレスに届いても契約時のメールアドレスに届くので、『自動的に自宅住所に転送される別の住所』を無料でもらえるイメージです。
大事な方にお伝えするのは契約時のメールアドレスで、どうでもよいサイト・人物にはエイリアスのメールアドレスをお知らせし、あとでDMが沢山きたりしたらエイリアスの名称を変えてしまえば、しがらみを断ち切ることができます。
メインをプロバイダ、別名をGoogle(Gmail)
メインとなるアドレスはどこかのプロバイダとの間でメールのみの契約をします。
会社により異なりますが、100円台後半から200円台くらいで維持できます。
もうひとつは、Google IDを取得した時に得られるGmailアドレスです。
Gmailは優秀な迷惑メールフィルターが搭載されていることで有名で、企業などから送信されてくるスパムを精度よく分類してくれる頼もしいサービスです。 メールボックスも15GBと大きいので、メールマガジンなどを講読する方は比例してDMなども多くなるので、こういうサービスでメールを受け取ると効率が上がることを期待できます。
参考リンク
過去にメールアドレスに関連した記事を検索できます。
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