新しい詐欺の仕組みが流行中。注意喚起です

第一報はサイトの記事でしたが、あとからお電話でも似たような問い合わせがありましたので急ぎ記事にします。
概要は、Amazonで商品を買ったら、キャンセル処理されたあとで、代引商品が届くという流れです。
以下に予防方法と手口について解説します。

先に予防方法を記します

時間の無い方のために、先に予防方法を記します。
カートに入れる、今すぐ買う、ボタンの近くに次の二行が記されています。

危険な出品形態

出荷元 ○○○○
販売元 ○○○○

出荷元・販売元が共に、『Amazon以外』である場合は、今回の詐欺の手口に利用される販売形態なので注意が必要です。
特に今回初めて取引する販売元の場合は、お客様自身の責任のもと、じっくり吟味して購入するか決めてください。

安全な出品形態

出荷元 Amazon
販売元 ○○○○

出荷元 Amazon
販売元 Amazon

出荷元が『Amazon』である場合は、販売元がAmazonでなくても大丈夫です。今回の代引詐欺の手口には該当しない販売方法となります。

代引詐欺の基礎となる仕組み

商品にある出荷元というのが今回のキーポイントです。注文が行われたあと商品の出荷を担当する組織が明記されます。
Amazonが代わりに出荷するか、販売元自身が出荷するか、ということです。
出荷作業を販売元が行う場合、注文が発生すると商品名、個数、発送先住所などの情報が販売元に通知されます。
通常であれば、この情報を用いて商品の出荷を行うのですが、詐欺を行う人は個人情報を得るために販売していたので、ここで注文をキャンセルし、個人情報のみを手元に残します。

代引詐欺が成立する流れ

1. お客様(あなた)は、Amazon上で商品を注文します。注文した商品は出荷元が『Amazon以外』であるものです。
2. 注文が完了したあとで、なぜか、この商品のキャンセルの通知が届きます。
3. Amazon のシステム上では、今回の取引がキャンセルされ無かったことになります。
★しかし、発送元の個人情報は、販売元に残ります。
(というか、詐欺を行う気まんまんで、この情報を不正に入手しています。)

4. 後日、代引扱いで商品が届きます。
5. 取引をキャンセルしたことを知らない、例えば同居家族などが気を遣って受け取りをしてしまいます。
6. 注文をした本人が気付ぎ、何らかのトラブルにあったか、間違って商品が発送されたか、迷います。
7. Amazonなどに問い合わせをしますが、この商品発送をAmazonが関知していないことを知り、
不正な取引であることが明らかになり、最終的に騙されたことに気付きます。

これが、Amazon の代引詐欺と呼ばれるからくりです。

大事なこと

Amazon以外が発送元である場合、一定確率でこのトラブルが生じる可能性を持っています。
信頼のおける販売者(販売会社)である場合を除き、リスクがあります。
妙に安い、割引率やポイント還元率が妙に大きいなど、購入を誘っている可能性が高い無名の販売者の場合は、注意が必要です。

この詐欺については、厳密に言うとAmazonは取引に関与していないので、法律的には個人での対応となります。
起点がAmazonなので、ある程度は相談に乗ってくれるとは思いますが、通常の配送トラブルとは異なる仕組みです。

予防方法

同居の人がよかれと思って受け取ってしまう、という事例が多い気がしますので、以下のような提案が効果的です。

案1. 必ずクレジットカード払いにし、代引では絶対に購入しないことを家族や同居人に伝えて徹底しておく。
→ 代引なら無条件に拒絶してもらう。
案2. コンビニ払いなど、購入者自身が最初から最後まで関われる方法で商品を購入する。
→ 同居人が受け取るような場面を作らない。
案3. 日時・時間指定をしっかりして、自分が必ず在宅しているときに受け取るよう計画する。
→ 同居人が受け取るような場面を作らない。