Windows メールアプリがoutlookに名称変更、に伴う各種混乱

マイクロソフト社って、ネーミングセンスが悪いの?

過去にも似たような過ちを行ってきたMicrososft社ですが、ネーミング(命名規則)については基本的にセンスがないことで知られています。今年、メールに関する色々な変更を実施していて、当店のお客様からもお問い合わせが多いので、簡単にまとめてみます。
追記! 2025.01の製品名変更についても加筆しています。


ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。

時間が無いひと向けの『駆け足で辿るOutlook』

【無料ソフトの系譜】
名称の移り変わり メールアプリ → Outlook(new) → Outlook 最終的に無料版が『Outlook』の地位につく。
しくじり! 無料ソフトに有料ソフトの『Outlook』の名称を付けたこと。
しくじり! こちらが主流であるかのようなネーミングにしていること。
2025/03 現在、無料版由来のOutlook(new)は品質が安定しておらず、問題多数出てます。当店でも非推奨です。
当店では『(new)を使うくらいなら、いっそのことウェブメールの環境の方がメリットが多いかも』とお伝えしています。

【有料ソフトの系譜】オフィス製品に付属しているOutlook製品
名称の移り変わり Outlook → Outlook(classic)
しくじり! 有料版で動作実績が長い方をクラシックと呼ばせる暴挙。
しくじり! classicとNew が共存する環境で、newがしゃしゃり出てくる謎。

【全体的な流れ】
Outlook(new) → Outlook という命名でも判るように、無料版の流れをくむOutlookをメインにしたいようですね。
当店へのご相談では圧倒的に、(classic)相当を使っているつもりで、(new)を使っていてトラブルになった事例が多いです。
pstファイルによるデータ移行も(new)だとできないので、pstからの移行組の方は(classic)が選択肢です。

メールアプリ

Windows標準のメールというアプリですが、2024/08頃に新しいソフトに移行が始まっています。
新しいメールソフトは、『Outlook (new)』 です。
変更! 2025.01
更に追加情報があります。詳細はOutlook(New)の項目を参照ください。

注意事項 2024/12 にはサポート終了してしまうアプリ。
注意事項 継続利用をされる方は、新しいアプリに移行する必要があります。

Outlook (new) 改め Outlook

旧・メールアプリからアップデート手続きをすると、この名称のソフトに変更となります。
個人のメール送受信設定は引き継がれます。
変更! 2025.01
2025.01.16以降の修正プログラムにて、Outlook(New) の名称を Outlook に改めると告知がありました。
更新の頻度が少ない方は、あるタイミングのアップデートで、Outlook の名称が有料版から無償版に差し替わっていることに注意が必要です。

ご案内 オフィスが搭載されていないパソコンでは、このソフトがメール関係を担うアプリです。
注意事項 (new)、(classic) 両方がインストールされている場合は、個人的には (classic)を利用されることを推奨します。(classicは有料ソフトなので)
見直し! 2025.01
名称変更の流れを見ますと、マイクロソフト社は無償版のソフトの方を、メインのOutlookとして扱っている様子なので、有償版を使い続けることがベストなのかどうか、判断に迷う雰囲気に変ってきました。
多少脱線する話しになりますが、2024.12ころに発売開始されたOffice 2024 HomeからOutlookが除外された経緯は、この件(Outlook名称変更)と関係するものなんでしょうね。

Outlook (classic)

Microsoft Office製品 (Personal / Home&business) をお使いの方は、Outlook の名称になじみがあるかと思います。Microsoft Office の更新をすることで、Outlookの名称が自動的に変わり『Outlook (classic)』 となります。

注意事項 outlook (new) とは別物です。
注意事項 両方インストールされている方は、混同しないように注意が必要です。

ネーミングセンス、どうにかならないかな

普通、自分のパソコンにふたつのソフト、(new) と (classic) があったら、(new)を選択するんじゃないかな?

どういう経緯で存在するのかを伝えるなら、Outlook (無料)、Outlook (有料) でいいんじゃないかなと思うのですが、よりによって、なんで (new) が無料ソフトの方なんだよ!と思います。
そんなに製品版を選ばせたくないのかな?

p.s.
Office 2024製品の構成をみますと、Outlookが付属しないエディションが発売されました。
今までのように、Office Suite製品を購入すれば、Outlookが付属する、Outlookを製品として提供し続ける、そういう考えを変えていく意思表示のように感じています。実際はどうなのでしょうか? outlook.com に集約させていくのかな?