どうしてもクリアできないゲームの原因がスマホだった話 Android
なかなかクリアできないゲームの原因がスマホだった事例
当店のお客さまの中には、親子二代でご来店頂く方もいらっしゃいます。
パコソンはもちろん、スマホやゲームの話しで盛り上がるのですが、親御さん世代よりも、お子さん世代の方がスマホやゲームの話題で盛り上がることが多く、今回は意外なことから、意外な事実が判明したというお話です。
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目次
それはこんな話から始まりました
お子さん:『敵のレベルが上がってきて、もう倒せない敵ばっかりになってしまったんです。』
そのときに話題に上がったのは、『モンスターハンターNow (モンハンナウ)』でした。
スマホ内に出現するモンスターを倒して、得られたアイテムを使って武器や防具を強くしていく、そんな大まかなシステムの中でストーリーを進めていく感じなのですが、自身のレベルやストーリーの進行具合に応じて、発生するモンスターのレベル(強度)が上がっていくシステムでした。
★の数で表され、1~10の設定がありました。お子さんはちょうど★7~8くらいのモンスターがちょっと厳しいんだと言っていて、実際に戦っている様子を横から眺めていました。。。あれっ?ふと気になったことがあり親御さんに質問しました。
スタッフ:『お子さんがお使いのスマホって、いつ購入されてますか?』
親御さん:『私のお古を渡しています。購入からまだ2~3年くらいじゃないかと。』
なるほど。。。お子さんの操作が上手い下手とは関係ない部分で、画面上のキャラクターの動作と、実際に経過した時間の進み具合に差があるという違和感がありました。
※このゲームでは、大型モンスターを退治する際は、規定時間内に討伐が終わることが基本ルールです。この時間内にできるだけダメージをたくさん与えられる武器で、手数を多くして攻撃する、特別な技を発揮する、などの操作がされます。
はたから見ていると、例えば時間で言うと75秒くらい戦っているはずなのですが、実態のキャラクターの動き的には、50秒くらいしか動けていない、ちょっとニュアンスは違うけれども、このキャラクターだけスローモーションで攻撃しているような・・・そんな感じでした。
スマホの性能を測ってみませんか?
スタッフも興味を持ってしまい、スマホの基本的な能力(性能)を調べてみることにしました。
アンドロイド・スマホの性能を測定する上で、世間でよく使われている『Antutuベンチ』を使ってみます。ちなみにAntutuのスコアの目安はこんな感じです。
Antutuスコア | 性能の目安 |
総合スコア:約200万点以上 | 【ハイエンド(理想)】ハイエンド(並)よりも余裕をもって快適に動作。動作性能に不満はでないレベル。ただしものすごく高価な機種になる。 |
総合スコア:約150万点〜200万点 | 【ハイエンド(並)】どれでもサクサク動作。重たいゲームもまず問題ないレベル |
総合スコア:約100万点〜150万点 | 【ミドルハイ】重ためなゲームも環境設定とか工夫すれば、ぎりぎりゲーム性を保てる感じ |
総合スコア:約50万点〜100万点 | 【ミドルレンジ機】アプリのうち、軽めのゲームくらいならそこそこ快適に動作 |
総合スコア:約25万点〜50万点 | 【エントリー機】必要最低限の性能。アプリは動作するが重たいアプリについては、性能は出ない |
総合スコア:約25万点以下 | 【ローエンド機】サブ端末として。アプリは軽めなもののみ選んで使用できる程度 |
※ GPU性能も測定できますが、総合性能にだいたい比例しますのでここでは割愛しています。
お子さんがお使いの機種は、【エントリー機】でした。
正直言って、モンハンナウをプレイするには、厳しい性能なんじゃないかなと思いましたが、事実に基づくことではなかったので、ひとつ提案をしました。
当店ではちょうどこの時、スタッフに持たせるスマホの切り替えを行う準備をしていて、【ハイエンド(並)】の実機が手元にある状態じた。(しかもまだ、設定しておらず実験などができるタイミングでした。)
※ まず親御さんに実験の提案と内容の説明を行い、実験後にスマホを初期化するなどの安全性も説明した上で、以下のテストを実施しました。
性能の良いスマホでプレイすれば、例の難しいモンスターは退治できるのか?
未使用のスマホ【ハイエンド(並)】を初期化し、お子さんのアカウントで設定し、アプリをダウンロードして、実際にプレイの続きをしてもらいました。
さっき話していたときに手こずっていたやつと、同じレベルの敵に遭遇させ、退治してもらいました。
結果を見るまでもなく、効果は絶大でした。キャラクターの動作がものすごくキビキビしていて、あっけないくらいの時間で討伐が完了しました。お子さんもあまりの状況の変化にビックリしていました。
難しいレベルのモンスターではなく、スマホの処理などが追いつかず難しい環境になってしまっていた、ということが確認できました。
さて、ここからはスタッフと親御さんの密談になります
親御さん:『このあとの話なんだけど・・・あのスマホっていくら位するの?』
お話を効く限りでは、【エントリー機】の購入の際、ショップのポイントとか色々と使って割引して、2万切るくらい(1万円台の後半)で購入されたとのこと。今回テストに使ったのは、Google Pixel 9a でしたので、だいたい 実勢価格が7~8万円くらいですとお伝えしました。だいたい 4倍くらいの価格差があります。
こういう事実を知ってしまうと、このスマホが欲しい~になってしまうので、親御さんも頭の痛いところですが、スマホやゲームの現実を知れたことは親御さんにとってもプラスなんじゃないかと思います。
Pixel の場合は、ひとつ前のPixel 8/8aとかでも性能は変わらないので、できるだけ安く入手する方法もありますとアドバイスは伝えてあります。
総括
Apple iPhone製品と比較してのお話になりますが、
Android機を購入する場合、購入価格はもちろん気になるところですが、実際の性能がどのくらいの位置づけにあるものなのかが判らないことが多いです。新製品の場合は他の方が公表する性能情報なども少ないですし、そもそもあまり有名でないメーカーや機種の場合は、実際に購入するまで性能を知ることができない場合もあります。
価格だけでは選びにくい、というか自分が必要としている性能を満たしているのかが判りにくいことは知っておく必要があります。そういう意味においては、国内メーカーや海外有名メーカーのモデルで、製品発売後少し待って、他の方が性能の情報を公表してくれるまで待つという購入方法が一番安心です。
実験が終わったあとで・・・
元のスマホでゲームができるよう設定を戻して、実験に使ったスマホは初期化の手続きを行いました。親御さん、お子さんの目の前で初期化を実施し、個人情報が残っていない(まっさらのスマホに戻ったこと)ことをご一緒に確認頂いております。
【教訓】Android機はかなりの性能差がある
Apple iPhoneシリーズでしたら、型番が判ればどのくらいの性能なのか (発売されているラインナップと比較して、どのあたりの位置づけなのか) が判りやすいのですが、Android機においては、発売するメーカーも機種名もものすごく多く、どれがどの程度の位置づけ(性能)のスマホなのか、とーっても判りにくいという事実があります。
CPU相当、GPU相当の能力が数値化され示されていない
性能の善し悪しがはっきりしない大きな理由は、内蔵されるSoC (CPUやGPUに相当するもの) の性能が明らかになっていないこと。他社SoC との性能比較情報が公になっていないことから、どうしてもブランド知名度だったり、販売価格だったりで選ばざるを得ません。