Windows Update実行中に、83%の進捗から先に進まない症状

同じようなお問い合わせが続いたので情報をまとめます

Windows Update実行中に、ある特定の進捗度から先に進まない、というご相談を受けます。
その中で、『83%から先に進まない』というご相談が何件か続いたので、その際に調査した情報をまとめます。今後も情報の追加がありましたら、加筆してゆきます。

最初に覚えておいて頂きたい重要なこと

Windowsパソコンにおけるアキレス腱、もっとも弱いところはWindows Update中に電源を切ることです。 この操作をすると、かなりの確率でWindowsを起動できなくする (壊す) ことができます。
なので、この症状もしくはこれに近い状況にある場合でも、絶対に電源を切らないでください。 24時間くらい、そのまま放置するくらいの覚悟で見守ってください。
というのも、Windows Updateが遅いと相談を受けた方には『終わるまで待ってください。』とアドバイスするのですが、この指示を守っていただけた場合は、ちゃんと更新が終了しています。
トラブルになるのは、更新終了が待てずに電源を切った場合なのです。

本件と共通する別の問題との因果関係について

進捗度が 83% という特徴的な条件を除き、Windowsの更新において、アップデート中に特定のところで止まったように遅くなる、もしくは止まっている、 という症状があります。
古い年式のパソコンで発生する可能性が高く、Windows 7 や Windows 8 からアップデートしたWindows 10のパソコンや、中古で購入してきた古いモデルをベースにした再生パソコンで発生しやすい傾向があります。このような症状の場合、ハードディスクなどの経年劣化・故障により発生している可能性が高いので、別のアプローチで対策を考えないといけません。判断に迷っていらっしゃる方は当店にご相談ください。

問題が発生しやすい要因と問題発生の見極め方法

処理の進み具合、パーセントの増加ペースが一定でないことが、この問題の背景として存在します。
Windows Update の表示では、その進捗を表すパーセントの増加ペースが均一でありません。技術的に難しいのは何となく理解できるとしても、何十分も同じパーセント表示になっていたり、その数秒後に何十パーセントも数字が増えたりすることがあります。
パーセントが増加していなくても、アップデート処理自体は進んでいる場合が多いので、 辛抱強く待つのが基本ですが、このタイミングでしびれを切らして電源を切ってしまう事例が多いようです。
ハードディスクのアクセスがLEDが確認できる場合には、ハードディスクのLEDが点滅して読み書きが行われていることを確認します。
※ 最近は、HDD/SSDのアクセスランプが省略されていて搭載されていないモデルがありますが、このような場合にとても不便です。ぜひHDDランプが搭載されているモデルを選ぶようにしましょう。こんな時にとても役立ちます。
HDDアクセスランプの点滅が、明らかに『仕事をしていないなぁ』と感じる点滅をしていて、何十分も何時間も、同じパーセントを示している場合、『ひょっとしてアップデートが止まっている?』と疑い始めるタイミングになります。

電源を切るタイミングの考察

やり直すにしても、パソコン修理のお店に持っていくにしても、パソコンの電源をいったん切らないといけません。絶対安全に切れるタイミングというのは存在しないので、 HDDのアクセスランプなどの状況から、内部の状況を推察して電源を切ることになります。
電源を切る前に確認する項目

✅ アップデートの進捗(数字)が増えなくなって、十分な時間が経過していること。
個人的には、半日(12時間)以上経過していれば、問題発生と判断するようにしています。

✅ HDDアクセスランプの点滅がないこと。
チャカチャカと、アクセスが続いているようならば、もう少し待つべきです。

あとは、『壊れないで』と祈りながら、電源を長押しして切ります。
データの保護が優先ならば、このタイミングでデータ復旧の依頼を専門の業者さんに相談するタイミングになります。自身で何とかしたい場合は、電源を入れて動作の確認 (ちゃんと起動するか確認) をします。

何で 83% で止まることが多いのか?

現在情報を集めています。

参考リンク

ご相談で参考にしたサイトや、記事作成時に参考にしたサイトへのリンクです。

LinkMicrosoftコミュニティー:Windows10アップデート始まったが83%から進まない