Windows 11で変わったこと、追加されたこと
2021年6月25日、Windows11の概要が発表に
『Windows 10 が最後のウィンドウズです。今後バージョンの変更はありません。更新して成長し続けます。』なんて言葉を、マイクロソフト関係者の演説で聞いた記憶があったのですが、気のせいだったみたいです。
MacOS が11になったので、数字で負けないようにWindows も 11 にしたくなったのでしょうか?
どうでもいい話はさておき、発表内容をジャンルごとにまとめて記載します。
更新を順次行っていきます
通常の業務の合間に記事を作成・更新しております。
画像などの使用許可がまだ確認できないので、文章のみです。
画像を希望されている方は、大手さんの記事も参考にしてください。
Windows 11の概要について
製品の正式な出荷は、年末頃になるらしいです。今夏から先行テストが開始されるとのこと。
メインは6月25日(日本時間)の発表会の内容を聞きながら、情報をまとめます。
まだ全体は聞き終えていないので、時間はかかると思います。気長にお待ちください。
概要発表後のホットな話題
製品発表後に追加や変更となったホットな話題について、先に書き留めます。
旬が過ぎたら、通常の変更項目に戻します。
動作要件 動作要件の概要発表後に、Intel 第8世代・AMD Ryzen 第2世代以降が対象になると具体的なCPUを明示した追加発表がありましたが、この要件はまだ揺れているところだったようで、Intel 第7世代・AMD Ryzen 第1世代も含まれる可能性が残っているようです。今夏(2021/07~)から始まる開発者向けのテストでは、広い範囲のCPUでテストが可能になるようで、その結果によっては正式リリース時に変更になる可能性がある、という報道(IT関係者の憶測?)でした。
その他 上記に関連して、Windows 11に対応しているかチェックできるツール『PC正常性チェック』アプリの提供が休止しています。上記の動作要件を満たすCPUの対応が変更になる可能性が出てきたためで、一般消費者を混乱させないよう配慮したという憶測が出ています。
新しい機能・変わった点
見た目・UI 見た目がガラス風の透明感があるデザインに。
見た目・UI タスクバーのアイコンが中央に寄るレイアウトに変更。
見た目を文章で説明するのは難しいので、機会があれば写真付きのサイトでどうぞ。
個人的には、スタートボタンを捜しにマウスを左下に持っていきそうで、しばらく大変かなぁという印象でした。なんだかMacOSに寄っていってる雰囲気がありますね、今回のUIは。
機能 Intel/AMD以外のCPU、SoC系(俗に言うARM系)が動作対象に含まれる。
機能 Androidアプリが、Windows11上で動作するように。
アプリは、Amazonアプリストアからダウンロードする仕様になるらしい。(アカウントの紐付けとかも必要?)
機能 ウィンドウを分割する機能が追加。指先での操作支援を拡充?
機能 Microsoft Teams がOSに統合される。
SkypeもOS統合はしてみたものの実質的標準の座を得られずという黒歴史があるので、今度こそしっかりお願いしますね。個人的にはWindows 10のバージョン2004~2009あたりでTeamsを標準搭載してくれれば完璧だったんじゃないかなって思ってます。
環境 Microsoft Storeが大幅に変更。
環境 アシスタント Cortana はOS起動時に停止する仕様に。
自動で動作しなくなります。標準設定はOff、必要な方がOnにする仕様に。
環境 Windows Widget が追加。
いわゆるウィジェットの管理するもの。Windows 10のバージョン 21H1 で新機能をタスクバーにねじ込んできたので、またこういうのがやりたいのかなって思ってたけど、やっぱりそうだったか、という印象。
機能 Direct Storage API を搭載。
ゲーム動作のパフォーマンスが向上するらしいです。全貌がはっきりしませんが期待したい機能ですね。
改善 CPUのパフォーマンスを最大化。
こういうのは発表会でよくあるフレーズ。詳しく話すと説明が長くなり、説明が短いと何が良くなったのか判りにくいっていうやつ。ARM系が導入されることで、Many Coreの最適化か何かが拡充されるのでしょうか。
伝統 XBOXアプリが追加。
私があまりゲームをしないせいか、XBOXという語句を使うときは、Microsoftの発表会関係の時だけかも。
勝手な理想を言えば、もうスチーム(Steam)さんあたりにゲームカテゴリーをまかせて、標準機能で入ってもらうタイミングじゃないかなって思いますけど、やはりライバルを招聘するのは難しいのかな。
サポート 大規模アップデートが 年1回に減る。
通常の修正プログラムやパッチ、機能アップデートのタイミングは変えず、大規模アップデートのペースを、年2回から年1回にするらしいです。6カ月ごとにちゃんと更新する人が少なかったみたいですね。
削除された機能など
機能 32bit版エディションが廃止され、64bit版に統一されます。
見た目・UI ライブタイル機能が廃止。代わりに別のタイル機能が追加。
※ライブタイル・・・Windows 8以降に導入され、スタートボタンを押すと正方形のタイル状のアイコンが出てくる、あれです。ピン止めとかして使用するやつですね。(まぁ、これは無くなって正解ですね。個人的感想。)
見た目・UI タブレットモードが廃止。
SoCデバイスのUIはどうするのかな?操作方法が統一されるの?
機能 タスクバーから『ニュースと関心事』が削除。
Windows 10 バージョン21H1で実装された機能ですが、削除もしくデフォルト非表示かの方向で進んでいるんだとか。
機能 デバイス間の壁紙同期機能が廃止。
機能 タイムライン機能が廃止。
タイムライン機能が廃止されるのは意外でした。むしろ拡充する方向かなと思っていました。
動作要件(スペック)関連
SoCが正式対応になった。実行コードのエミュレーションが追加されるので、リリース当初はOSの安定動作に影響がでるかなぁと心配しています。
ローカルアカウントかMicrosoftアカウントが選べていたのが、Microsoftアカウント一択になりそうなのも、ちょっとイヤな感じですね。Microsoftアカウントの利用は、Microsoft製品・サービスの管理に限定したい派なので、ちょっとイヤな条件かもしれません。(個人的な感想)
✅ CPU 1GHz以上もしくは2コア以上の64bit CPUかSoC
2021/06/27 Microsoftから、サポート対象となるCPUが公表されました。(リンク参照)
✅ メモリ 4 GB以上
✅ ストレージ 64 GB以上
✅ MBが持つ機能 UEFIブート機能、TPMバージョン が2.0以上
✅ グラフィック WDDM 2.0ドライバー対応のDirectX 12以上が動作するグラフィックスカード
✅ HD画質 (1280×720) 以上のディスプレイ。(9インチ以上の液晶、8bitカラーの指定もあり)
✅ インターネット接続環境
✅ Microsoftアカウントが必須になる ※Home エディションだけに課せられた条件である可能性あり。
※ SoCは、System on a Chipの略です。Intel/AMD以外のCPU (俗にARM系)で動作するという意味になり、タブレットやスマホで動作する可能性を広げる。
LinkWindows 11 Supported Intel Processors (Windows11でサポートされる Intel CPU)
インテルは、第8世代以降のCoreシリーズとなります。相対的に非力と言われているCeleron J/Celeron N などが含まれているのも意外なポイントでしょうか。追加。第7世代のCore i CPUの一部がベータテスト中に追加になったそうです。
LinkWindows 11 Supported AMD Processors (Windows11でサポートされる AMD CPU)
AMDは、第2世代のRyzen以降のものになっています。
アップデート・アップグレード
32bit版が廃止される件に関係して、Windows 11の動作要件を満たしていて、現在Windows 10 32bit版を稼働させているパソコンは少ないと思いますが、もしそういう環境があったなら、Windows 11へのアップグレードはできない可能性が濃厚です。OSを新規インストールする形になるかと。
ライセンス関連
ちまたの予想では、動作要件を満たしWindows 10が稼働しているパソコンにおいては、無償アップグレードが用意されるらしいですが、今年の夏頃から始まる先行テスト期間に向けた仕組みなのか、製品の正式発表後に提供される、いわゆる期間限定キャンペーンなのか判りませんが、何かしらの無償アップグレード方法が計画されているようです。
コストに関する話しなので、確実な情報・正式な製品登場まで確認を続けたいと思います。
現時点では、そういう話しが進んでいるみたいです、という状況です。
感じたこと
発表を読んで、感じたこと。
・素直にSoC対応となったことは嬉しいですね。低コスト・高パフォーマンスのWindowsタブレットが増える期待があります。
・Sモードの記載が残っているので、Windows 11 Sモードがあるみたいです。Microsoft Storeを拡充したことから、まだSモード構想はあるみたいです。Microsoftアカウントを必須にしてきたのもSモード絡みかもしれませんね。
・Android対応とSoC対応で、OSの根幹へのプログラム修正量は多いように感じます。Windows 10の改良版という印象ではない感じです。OSの動作安定度などを憂慮される場合は、しばらくは様子見かなと思います。
・Windows10からの無償更新というキーワードで巷では盛り上がっているようですが、動作要件のTPM 2.0対応が意外にハードルが高そうで、(参考までに、その機種の仕様書に『セキュリティチップTPM(TCG v2.0)、インテル PTT(TPM 2.0)、ファームウェアTPM(fTPM) (TPM 2.0準拠)』いずれかの記述があればTPM 2.0対応の項目はクリアしていると思います。)
追記。 TPMから予想して第6世代以降と予想しましたが、動作要件 にも追記したように、Intelだと第8世代以降に決まったようです。どうやらTPM2.0以外にもVBS/HVCI機能などの必要な要件があるようですね。
関連リンク
日本向けの正式ページです。
LinkWindows 11
PC 正常性チェック アプリ
あなたのPCでWindows 11が正しく動作するか、環境チェックをしてくれるツールを配布しているそうです。
Windows 11導入前の確認に有効かもしれません。
注意! 動作要件の見直しが入るようで、一時的に該当アプリの提供を中止したとの情報がありました。
ダウンロード先は、上のMicrosoft Windows 11のページ、画面をスクロールした最後の方に、『互換性の確認』という項目があり、そこに『アプリをダウンロード』というボタンがありますので、そこから入手できるそうです。
※公開されたばかりのツールなので、直接リンクは貼りません。必要に応じて個人の責任において利用してください。