Windows Update中に エラーコード 0x80092004 が発生する原因と対処方法
エラーコード 0x80092004
当店で対応している各種ご相談の中で、記録に残したい事象があります。
どなたかの参考になればと思い、備忘録を残します。
エラーコード 0x80092004 の意味
0x80092004は、【CRYPT_E_NOT_FOUND】と定義されており、
対象となるデータに施された電子署名を正しく解読できなかった場合に発生します。
主にWindows Update実行時に、ダウンロードした修正プログラムに施された電子署名の正当性を確認することができなかった場合に発生し、その多くはSHA-1/SHA-2、新旧両方に対応していた時代から、SHA-2のみの署名に切り替わったOSにおいて、クライアント側(パソコン側)でSHA-2方式の署名確認の対応が整っていなかった場合に発生することが多いです。
エラーコード 0x80092004への対処方法
Windows 7などレガシーOSで発生している場合
Windows 7 OSは、SHA-1方式から SHA-2併用時期、更にSHA-2方式のみの対応になる時期とを経験していて、適切な時期に修正プログラムを適用していないと、このエラーコードに遭遇します。
よく知られている例として、Windows 7をリカバリーディスクなどで工場出荷時の状態に戻し、Windows Updateを実行すると、かなりの確率でこのエラーコードが発生します。
回避方法、解消方法については個別のKB情報を記しますので参考にしてください。
特定のウィルス対策が適用されている場合
Symantec シマンテック(現 ノートンライフロック社)の製品を使っている環境において、このエラーコードが検出される事例があったようです。(これは伝聞情報です。)
必要に応じて、ウィルス対策ソフトを休止、もしくは一時的にアンインストールするなどの対処が必要になるかもしれません。また現在の最新バージョンではこの問題が解消されている場合もありますので、詳細は各ウィルス対策ソフトベンダーのサポートサイトをご参照ください。
参考リンク
SHA-2対応に必要なKB情報を引用します。
各自適切な修正プログラムを入手され、個別に適用することで解消します。
変なところからプログラムを入手するとセキュリティー的に問題なので、あえて詳細な手順は伏せます。
ご自身のスキルに応じて、自分で対処するか、専門のところに依頼するかの判断をしてください。
LinkMircosoft:KB4490628