ひかり電話:受話器を上げていても、相手の電話では呼び出し音が鳴ってしまう原因と対処方法

受話器を上げておけば、話中になるという常識が

Kuro-Denwa昔からありませんでした?
ちょっとお隣まで回覧板を届けにいく間、電話が掛かってきても取れないので、受話器を外しておいてから外出するということ。
黒電話が、ひかり電話(IP電話)に変わっても、この常識は通用すると思っていたら、実は『この常識は通じなくなっています。』

最近のひかり電話では、受話器を上げていても呼び出し音が鳴ります

例えば、Aさんと、Bさんの行動。

Aさん:ちょっと外出するので、電話機を外して外出。
~ Aさん外出中 ~

Bさん:Aさんに用事があり、Aさん宅に電話をかける。
★呼び出し音が鳴る。
★Aさん、いつまでも電話に出ない。
Bさん:★あきらめて、電話を置く。

~ Aさん帰宅 ~
Aさん:受話器を元に戻す。
★着信の記録も無く、不在中に電話はかかってこなかったと認識する。

どうして【話中】にならないのか?

ひかり電話の場合、インターネットの回線上に音声回線を構築するので、ルーターと呼ばれる機材が、回線と電話機との間に存在します が、この機材の仕様によるものです。

今回、私のところで、期待はずれの動作をした機材も、マンションタイプの契約でよく用いられるVDSLタイプの機材ですが、電話の差し込み口が2箇所あるタイプです。

まぁ、通常の環境でしたら電話機(親機)は一台なので、『電話1』のコネクターに差し込み、『電話2』のコネクターには何も繋がっていない状況だと思います。

この状態だと、電話機を設置した利用者の方は『電話1が利用中なら、相手には話中として対応してくれるはず。』と思いますが、このルーターはそういう判断をしません。『電話2』は未接続ですが、未接続であることを判断できず、 電話機を使っていないと判断して、『電話2』側に着信をかけるため、電話をかけてきた相手様の電話には、呼び出し音が鳴ってしまう仕様です。
こちら側の『電話2』には電話機は接続されていないので、着信も鳴りませんし、着信履歴も残らない状況になります。

この問題の対処方法

対処する箇所はふたつあります。それは、キャッチホン機能と、VDSLルーターの電話機2側の設定変更のふたつです。

【電話機2側の設定を変更する】
NTTに電話をすると、各機材ごとに対処方法を教えてくれます。
具体的には、ルーター機材に対して設定を行い、『電話2の差込み口を電気的に無効にする』作業が必要となります。
そうすれば、あの懐かしい黒電話のころと同じふるまいになります。

各種問い合わせ先

今回、116を使って相談・調査を開始しましたが、本件は116では解決しませんでした。こちらは故障・交換に直結するような案件が専門のようです。
で、116で教えてもらった先『フレッツ光 サポートセンター』(113)にて解決しました。細かな仕様・技術的な案件はこちらのようです。
LinkNTT:各種問い合わせ先

キャッチホンが有効になっている方はまた別です

【キャッチホンを無効にする】
当然ですが、キャッチホンの契約をされている方は、上記方法でも解決しません。
ひかり電話(エース)などのセットコースに加入されている方は、キャッチホン機能だけ無効にはできませんので、エースの解除が必要となります。 解除した上で、ご自分に必要なオプションだけを個別に加入する必要があります。