aliexpressでのキャンセルと返金処理について
海外とのやりとりは、覚悟が必要です
インターネットの普及に伴い、一般の方々が通販で商品を買うことに違和感がなくなっている今日この頃ですが、日本国内にある通販と異なり、海外の企業が行う通販は、通販にあらず。
AliExpressでは、購入者を騙すために設計され販売されている製品が沢山あります。日本国内で運営されている通販サイトと異なり、モラルが低いと感じる販売者が多いです。身近にある通販サイトとは雰囲気が違うことを強く理解して利用してください。
論点はそれますが、この記事の核心となる情報です。
この記事にたどり着いたということは、キャンセルや返金処理でトラブルが発生した方が多いと思いますので、じっくり読んで参考になさってください。
本題に戻ります。Aliexpressのキャンセル処理
中国企業である Aliexpress で お取引をされた場合、普段の通販と同様に、色々な理由でキャンセルをすることがあると思います。実際に商品が届いてから返品や返金を求めるケース、注文直後(商品発送前)にキャンセルを行うケースと色々あると思います。
ここでは、当店がお客様からのご相談で伺ったお話を元に、注文直後にキャンセルをしたトラブルについてまとめます。
注文直後のキャンセルでも時間がかかる
例えば、国内の有名通販事業者なら、
・注文したけど、在庫が無いと言われてキャンセルをした。
・型番を間違って注文したので、一度キャンセルしてほしい。
こんな依頼を、注文から30分~1時間程度の間に行ったとしたら、まずキャンセルの処理がされてそのままお取引終了となる場面ですが、海外の aliexpress の場合、その手順が異なります。
簡単に言うと、一回売上が成立してしまいます。カード場合の場合はカード会社に売上として登録されます。
2023年現在のメニュー構成
久しぶりにAliexpress関連の手続をお手伝いをしまして、メニューなどが変更になっていたため追記します。
返金・キャンセルの手続は、【私の注文】から購入履歴へ移り購入商品一覧を表示させます。そして注文した商品の右側にある【注文の詳細】を押し商品詳細画面を表示させ、注文商品画面の上部にある【注文をキャンセル】でキャンセルの画面に移ります。(キャンセル自体の画面遷移は省きます。)
一通りキャンセル処理が終わり、キャンセル手続が始まると、ここの表示がキャンセル済みに変わり、ボタンも【注文をキャンセル】から【返金詳細】に変わります。
さらに【返金詳細】を押すと、払い戻し詳細という画面に遷移し、状況が3つ表示されます。
【返金申請開始】・【処理中】・【終了】の三段階で進捗が表示されます。
→ 返金申請開始は、キャンセル申請直後に表示されAliexpressのシステムが反応すると比較的速く『処理中』に遷移します。
→ 処理中は、処理が始まって返金手続が始まり、決済手段側に返金が完了するまでこの『処理中』の表示です。
→ 完了は、Aliexpress側の手続が完了すると遷移するようです。返金リクエストを金融機関に出したという表示の時は、『処理中』のままでしたので、金融機関から返答があるまではこのステータスのようです。
今回お手伝いした事例では・・・
注文後の出荷までの日数が長くキャンセルをしたいとのことで、まだ出荷準備中の段階でキャンセルだったためか、キャンセルの手続もすごくスムーズで、3時間ほどで決済手段側に返金のリクエストを実施した、というステータスまで進みました。注文を飛ばしただけで、販売側のアクションが始まる前だとスムーズなのかな?と想像しています。
固有名詞も含めて、少しシンプルに変更されている印象です。以下に続く文章は2017年当時のもので若干合わないところもあるかと思いますので、ここで少し補足いたします。
返品と返金の手順や期間に関すること
国内での通販に慣れてしまっている方だと、
上記のようにキャンセルの手続きをして、販売店から連絡がきた場合、
aliexpress のサイトにログインして、該当する注文番号を My aliexpress からアクセスします。
対象となる商品に、キャンセルされた注文 (Canceled order)
※表示言語により表示が異なります。
となっていれば、こちらからのキャンセル依頼は Aliexpress に伝わっています。
問題はここからです。
- 注文番号をクリックすると、さらに詳細情報が表示されます。
ふたつのタブ【注文 Order】【金融 Financial】があるので、
【金融 Financial】をクリックします。 - 返金情報(Refund Information)で進捗を確認する
画面の中ほどに、返金情報(Refund Information)という項目があり、中には 3つの状態(Status) があります。
払い戻しのステータス(Refund Status) は、その 3つの状態を報告する項目です。
以下では、そのみっつのステータスについて解説します。
1. ウェイティング払い戻し(Waiting refund)
Aliexpress会員(購入者=自分)から、キャンセルの依頼があり、Aliexpress販売者(出品者=業者)に確認をしているところ。Aliexpress販売者(出品者=業者)がキャンセルに同意しない場合は次のステータスに移行しない。
キャンセルの条件 (商品の返品が伴うとか) によっては、日数がかかる場合がある。
妥当な理由がないのに、このステータスの期間が長く続き、次のステータスに移行しない場合、紛争の手続きが必要となる。
2. 払い戻しの処理(Refund Processing)
Aliexpress販売者(出品者=業者)がキャンセルに同意し、Aliexpress自身がキャンセルの処理を始めた、もしくは実施中の状態。
Aliexpress会員(購入者=自分)が支払ったお金は、この時点で Aliexpress自身(運営会社)がプールしている状態なので、これ以降の手続きや、お金の処理はAliexpress が全て実施する。
Aliexpress販売者(出品者=業者)はキャンセルに応じているので、このステータスで進捗が止まった場合や、期間が長くかかっている場合は、Aliexpress自身に問い合わせる必要があります。
このステータスの状態で、チャットなどでAliexpress販売者(出品者=業者)に問い合わせても、けっこうな確率で無視されます。(Aliexpress販売者は自分の役割は終わったという認識なので。)
この仕組みが判らず、チャットも無視され、もう騙された~と慌てる方が多いようですが、単純に返金処理に時間がかかっているということです。
キャンセルの内容だったり、決済の方法だったりで期間は変わるようですが、2週間位かかったという方が多いようです。(これは、Aliexpress の正式回答ではなく、利用者の方々のクチコミの平均値です。当店調べ。)
不安でしたら、ご自身の判断で Aliexpress に問い合わせてくださいね。
3. 返金 (Refund)
Aliexpress自身(運営会社)が、今回のキャンセル手続きが完了したと報告した状態。
支払いに用いた決済手段に、返金がされていれば完了です。
お支払い方法は多岐に渡るので、判らない場合には、ご自身が利用した機関に問い合わせてください。
簡単に言うと、返金処理には時間がかかり、とても面倒
今回、当店へご依頼を受け、最後まで進捗を見守りました。
ご相談を受けたお客様に感想を聞いたところ、『今回のでこりごりです。普通に国内通販で買えるものを買います。』と、仰っていました。
日本で売っていないものだから、とか、
海外から直接買った方が安いから、とか、
そんな軽い気持ちで海外から購入をすると、日本国内における通販の常識が通じず、大変な思いをしますよというお話でした。