Outlook.comは、既存のクラウド・メール・サービスに対抗できるのか?

Outlook.coのログイン画面 (ただし画像のみ)Outlook.com ってご存じですか?
2012/夏ごろからサービス開始されたメールサービスの名称です。

Outlook.comって何?
Yahoo Japanや、Gmail とどこが違うの?
という方に、なるべく簡単な説明を。

だれが、だれをターゲットとするのか?

  • ご存じ、マイクロソフト社が新しく提供するクラウド形式のサービスです。
  • Windows7 になって、メールソフトが標準ではインストールされなくなった (※Windows Live Mailをダウンロードするか、Windows Live Essentialsをインストールすると、利用できるようになります。)ので、これを機会にウェブメールの仕組みでメールを読めるようにしたいとおもっている方向け。
  • Hotmail を利用されていた方に移行して来て使ってほしい。移行が簡単にできるよう配慮されている。
  • (できれば) Yahooや、Gmail のユーザーにも移ってきてほしい。

ライバル他社がクラウドのメールサービス (を使った広告収益モデル) で一定のシェアを持っているので、その勢力図を変えたいのだと思っています。

どんな機能があるの?

  • Facebook との連携ができます。Outlook.comサービス内でFacebookが利用できます。まぁ今どき普通でしょうか。
  • Twitter との連携ができます。Outlook.com内で、Twitterが利用できます。まぁこちらも当然と言えば当然な機能です。
  • Skype との連携ができます。Outlook.com内のアドレス帳からSkypeで呼び出しができます。(後日提供機能) さすが買収しただけはある!
  • Office Webアプリ との連携ができます。添付文書などWord文書/Excel文書が、クラウドサービスのOfficeによって閲覧可能です。市販のOfficeソフトとの機能差はどのくらいあるんでしょうか?

マイクロソフトなので、Office文書の閲覧や、先日買収したSkype との連携が目玉商品なのではないかと。

無料サービスなの?

Outlook.com には、広告が表示されます。
現在は、有料化の告知はありませんので、Gmail などと同様、送受信のメールに関連した広告を画面に表示させることで、収益を得ているのでしょう。
(今後、有料のオプションなどは発表されるでしょうが、基本機能に関しては無料で行くのではないかと推察しています。)

総合的なお勧め具合。

個人的には、大盤振る舞いで始めたOLSBサービスを不採算を理由にぶん投げたように、収益が得られなかった場合の対応に一抹の不安を感じるのと、
サポート関連ドキュメントが、相変わらず機械翻訳の量が多いので、トラぶった時の対応は自分で!という覚悟がないと、MSの無料サービスは勧めにくい状況です。
他にメインとなるメール環境は持っているので、Outlook.com については、しばらくは様子見です。

現状では、Hotmail ユーザーさんがある程度移行して、利用されてみての評判を見てから、考えたいと思います。