ファーウェイ(Huawei)で何が起こっているのかのまとめ

大事件!ファーウェイ問題のその後

2018年12月初旬、新聞紙上で大きく報道された問題。
当店でもお客様から『ファーウェイのスマホを買っても大丈夫なの?』と質問されることが多くなり、答えに窮することもあって、ブログにまとめます。
先に結論を書きますが、当店スタッフの総意として、『あやしいと思っているものは買うな!』です。安全宣言が出るまでは、手を出さない方がいいでしょう。

ファーウェイという会社について

・世界最大の通信ネットワーク機器サプライヤー。
※ 基地局など、通信事業者が導入する通信設備の供給を行う。5G規格の主導権争い中。
・世界第2位のスマートフォンメーカー。
※ 皆さんおなじみ、スマホやWIFIポケットルーターのメーカーとしての顔。Huawei。
・非上場企業。株式は従業員保有と言われている。その保有状況は非公開。
・創業者は、任正非(レン・ツェンフェイ)。人民解放軍出身。
・カナダで拘束された、孟晩舟(メン・ワンツォウ)・最高財務責任者(CFO)は、創業者の娘。

・アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、英国、日本で、5G関連設備の導入において、ファーウェイを排除することが決定しています。
※ 国によって、5G設備導入から排除するところと、3G/4Gの設備からも段階的に排除することを決定している国もあります。
・日本国内の基地局でも、ドコモ/au/ソフトバンク いずれも 5G設備ではファーウェイを選定しない旨を発表しています。

ファーウェイの副社長逮捕について

・カナダで拘束された、孟晩舟(メン・ワンツォウ)・最高財務責任者(CFO)は、創業者の娘。
・中国と香港の旅券(パスポート)を、合計7冊所持していることが報道された。
・この孟晩舟(メン・ワンツォウ)は、2013年のスカイコム不正輸出の際に、ファーウェイ側の関係者として嫌疑がかかっていた人物。スカイコムとファーウェイ、会社同士の強い結びつきが疑われています。

ファーウェイの5G設備問題について

・詳細は非公開だが、アメリカなどは不正な回路が組み込まれているとの疑いを発表し、自国での導入・使用を禁止しています。
・日本も主要三社が、ファーウェイの機材を導入しない旨、発表しています。

ファーウェイって信用できるの?

国家間の紛争は、物理的な陸・海・空だけでなく、インターネット上の『サイバー空間』も対象となります。各国は自国を守るため、インターネットを介した情報戦に備えなければなりません。
これが話しのベースになります。

当店スタッフの話しの中で、創業者が中国と強い結びつきがあると言われていて、実質ナンバー2の娘がパスポート7冊を駆使して世界中を飛び待っている、しかも過去に通信設備の不正輸出に関わった疑惑がかけられている、これらの情報を見るだけでも『完全にアウト』だねという総意に至りました。
スパイ映画の脚本でも、こんなにベタな設定にはならないと思います。

基地局としてファーウェイは、英国を始め、各国が通信内容の検証を試みてますが、安全だと結論づけた機関はありません。疑念が残る状況です。通信の専門ではありませんが、通信内容の検査中に悪さをしないモードを付加するくらいは当たり前の世界だと思っています。

スマホとしてのファーウェイについて考えますと、
まず最初に、通信機器を悪用しようとした時に考えられるのは、情報の傍受か、通信の混乱しかありません。通信はネットワークなので基幹から末端にかけて、それらの指示が通る体制にしておく必要があります。
5Gの基地局に細工が施されていることが事実だったとして、スマホにはまったく細工がされていないと考えるのは難しく、何らかの細工があるものと考えるのが自然だと考えます。

本件は、関係各国の継続した調査や、第三者の公正な分析結果など、信用に足る情報が追加発表されない限り、疑惑はくすぶり続けると思います。
スマホ本体価格の高い・安いではなく、スマホ・メーカーとして信用できる会社の製品を使うのが、基本的な防御策だと考えます。