お勧めのフリーメール、各社の違いや特徴について
無料のメールアドレス、フリーメールについて
ここで言う『無料メールアドレス』『フリーメール』とは、月々の費用がかからずに利用・申請できるメールアドレスのことを指します。当店でもお客様から『どこのメールアドレスがお勧めですか?』と聞かれることが多いので、この話題をとりまとめる形で記事を作成いたします。
ここでおさらい。電子メールの種類について
その昔、インターネットが普及し始めた頃の電子メールは、そのほとんどがプロバイダ・メールアドレス でした。プロバイダから貸し出されるメールアドレスは、ご自宅のインターネット通信契約とセットで提供されるメールアドレスで、例えば、@Nifty、biglobe、plala、ocn などのメールアドレスがよく知られています。インターネットの通信契約に伴い貸し出されるため、他のプロバイダーに契約を変更すると、メールアドレスが使えなくなります。(※)
※ プロバイダーを解約する前にメールアドレスだけは残す契約をすれば、月々数百円でメールアドレスを使い続けることもできます。
インターネット普及のあとに来たのが、携帯電話・スマートフォンの登場です。一般的な携帯電話契約だと、契約実施後に、その通信事業者からメールアドレスが付与されます。これをケータイ・メールアドレス などと呼び、@docomo @au @ezweb @softbank などのメールアドレスが使えるようになります。ケータイ契約の自由化や、格安携帯電話事業者の台頭からか、携帯電話の契約を変更する方も増えてきましたが、契約変わることでケータイ・メールアドレスが利用できなくなるというトラブルも耳にする機会が増えてきました。
ごく最近のスマホ契約では、Android系/iPhone系共に、新規契約時にIDの申請を行い、そのIDが無料のメールアドレスが無料のメールアドレスを兼ねるため、ケータイ・メールは使わず、無料のメールアドレスのみを使っているという方も増えてきています。
最後に、無料のメールアドレス です。Google/Microsoft/Yahoo/Apple など、インターネットや携帯電話で名を知られている各社は、もれなく無料のIDおよびメールアドレスを提供しています。メールアドレス自体は、広告などを表示することで無償で提供されており、またIDとして見た時には携帯電話のアプリの管理、購入したソフトなどの紐付け先として活用されています。きっかけとして携帯電話の購入で取得する場合もありますが、携帯電話自体の契約には連動していないので、契約の変更などに影響せずにずっと利用できることが特徴です。
良く目にする、四大フリーメール
無料で取得できるメールアドレスは、本当に沢山あるのですが、ここでは四大フリーメール と称する、以下の会社について絞って説明します。
Google – gmail.com
Androidスマホを契約する際に、Google IDとして取得することが多いものです。 Google IDは、Google ID@gmail.com と表記することでメールアドレスになります。便利な機能が多く、Android機器を所有する、しないに関わらず沢山の利用者がいます。
Microsoft – outlook.jp/outlook.com
Windows10のパソコンを新しく購入した時に、Microsoft アカウントを取得する際に、新規メールアドレスを取得する選択肢を選ぶと入手できるIDです。 ID自身がメールアドレスの形式になっていて、無料のメールアドレスをかねます。
Yahoo – yahoo.co.jp
Yahooのサービスを利用する際に必要となるYahoo IDを取得すると、得られるメールアドレスです。 有名なところでは、Yahooオークション(ヤフオク)を始める際に、Yahoo IDを取得したという方も多いと思います。
Apple – icloud.com
Apple iPhone/iPadなどを購入された際に、『Apple ID』が必要となりますが、このApple IDを申請する際に、メールアドレスは新規取得でと申請すると、@icloud.com のメールアドレスを取得できます。 Apple製品を利用するのにかかせないIDであり、メールアドレスでもあります。
無料メールアドレス、それぞれの特徴
共通の特徴として、
・広告を表示することで無料サービスとなる仕組みなので、利用の際は広告表示がある場合が多いです。
・利用されない(メールアカウントにログインしない)期間が長いと、利用停止などの処置が行われます。
・トラブル発生時には(プロバイダーメールなどと比較して)サポートが手薄いです。自力で、もしくは自分で費用や手間をかけて解決していく必要があります。
・提供企業の方針変更で、サービス休止・変更となる場合があります。(そうなった事例はありませんが規約上は可能です)
・ウェブメールで読むことが推奨されていて、特定のメールソフトとの組み合わせで不具合が報告される事例があります。
Google – gmail.com
お勧め
・迷惑メールフィルターや、ウィルス検出機能が秀逸です。
迷惑メールフィルターを使うために、プロバイダ・メールで受信したものをGmailに転送して、チェックされている方も多いです。スパムメールが多い方にもお勧めポイントとして紹介したいですね。
・メールボックスの容量が大きいです。
沢山受信する、メールをため込む人には向いているかもしれません。
注意点
・ラベルという分類方法が独特です。メールソフトから移行されてくる方は慣れが必要です。
・送ったはずなのに届いてもいないし、エラーで戻ってこないという怪現象があります。業務で利用する際は細心の注意が必要です。(メール送受信の防衛システムか何かが誤動作しているのか?とにかく原因は不明です。)
Microsoft – outlook.jp/outlook.com
注意点
・変わったメール送受信トラブルが散見されます。墨つきカッコを二重に記した題名だと、メールが届かないとかものすごく変な条件の障害がありました。
Yahoo – yahoo.co.jp
注意点
・たしか6カ月以上使っていないと、メールアカウントが凍結されます。(利用できなくなります。)
たまにしか開かないという方には、Yahoo以外をお勧めします。(※)
※ 他のメールだったら凍結されない、という意味ではありません。セキュリティー上の判断などから凍結の可能性は、すべてのメールシステムにあり得ることです。
Apple – icloud.com
善し悪しを語れるほど、icloud.comメールは活用していないのでコメントは省略します。
少なくともトラブルの経験はありません。
実際にどれが一番お勧めか?
これも良く聞かれます。
何を持って一番とするか?という定義の問題もありますが、好き嫌いだけでコメントするなら、自分が利用しているサービスが提供している無料メールで良いのでは? という結論です。
アンドロイド携帯を持っている方ならば、Gmail (Google ID)
iPhone派の方は、icloud.com (Apple ID)
ヤフオクなどを多用している方は、yahoo.co.jp (Yahoo ID)
Windows 10のパソコンだけを利用している方は、outlook.jp (Microsoft Account)
個人的には、セキュリティー監視が厳しい印象がある、Gmail を『二段階認証をオンにして』使うことをお勧めします。二段階認証や多要素認証はセキュリティーの面でかなり心強いので、面倒がらずに有効にした方がいいと思います。