ウィルス感染時に効く格言

パソコン格言 – ウィルスに遭遇した時に効く格言

なかなかひと言で言い表せる内容ではありませんが、このような被害が少しでも減ったらいいなという思いから、このようなページを作成しています。時間が取れたら更新を続けてゆこうと思っています。

ウィルス駆除の危険性を知らない方が多いので最初に記します。

最初に『駆除』ではなく『データの救出』を

ウィルス感染の事実に気づいたら、最初にすべきことは『駆除』ではなく『データの救出』です。
簡単に駆除できると思っているならそれは誤った知識です。大事なデータであれば確実にデータのコピーを作成し、パソコン以外のデバイス(記憶装置)に保存してください。

既存の入れ物ではなく、新しい入れ物を用意

データの保存をする際は、既存のデバイスではなく、新しいものを用意してください。パソコンに接続した際に、ウィルスが既存のデバイスに感染する(汚染される)可能性を排除するためです。

今はUSBメモリーとかも比較的安く買えますので、ここはケチらない方がいいです。
むしろ感染範囲を広げてしまう方があとあとチェックが面倒になり大変です。
データのコピーを万全に行って、パソコン(ウィンドウズ)が動かなくなっても大丈夫な状況にしてから、作業を始めてください。これは、パソコンの修理屋さんからの大事なお知らせです。

感染させたあとも騙しの被害が続くカオス

最近のパソコンは、機能が充実し、さぞ親切であろうと思っている人が多いと思いますが、パソコンはけっして親切ではありません。それはソフトウェアも同じ。あなたがインストールもしていないのに、勝手に適切なソフトがインストールされ、『大変です、パソコンが危険な状態です。』などと指摘してくることは絶対にありません。もし、それに似たことが目の前で繰り広げられているなら、その状況そのものがウィルスだと決めつけても良いくらいの状況です。

あなたがやりそうな事は、ウィルス作成者はお見通し

判らないのに色々ボタンを押してみたり、変な画面を消そうとしてみたり試みるのが人間の性(さが)です。
ですが、この性(さが)の部分もウィルスを作成する人たちは巧みに悪用してきます。
そうです、あなたがやりそうな行動・操作には、更なる罠が仕込まれている場合が多いです。押した先にはトラブルしか待っていません。
明らかに変な画面が出たときは、災難だと思って詳しい方に指示を受けるよう、負けを認める(= 白旗を振る) 基準を設けておくと良いと思います。

あなたを焦らせる事・仕掛けが悪いソフトの共通点

悪いソフトであればあるほど、今すぐに~ とか、このままだと大変ですよ~ と言った『いますく何とかしないと大変なことになりますよ。』というトーンで表示 し、決断を迫ってきます。
ウィルスであっても、ランサムウェアであっても、パソコン上のブログラムですので、電気を断てば動けません。人間にとっての酸素に相当するものが、ウィルスにとっては電気 ということ。
なので、迷ったら『Yesボタンを押す』ではなく、『シャットダウンして時間を稼ぐ』が正解です。 LANケーブルを抜く、WIFIを切断(ルーターの電源を切る)なども効果的です。
自分の性格が『せっかち』だと認識されている方は、特に注意が必要です。メッセージを良く読まずにはい/Yesを押してしまい、トラブルに突入してゆくケースが結構多いように感じます。

電話は被害を大きくしても、解決はしない

今までのウィルスと異なり、不正に支払いをさせる(=金銭的被害を発生させる) という手口も多いのですが、電話やメールなどで連絡をさせ、個人情報を聞き出したり、カード情報を聞き出したり、また、画面には表示していなかった別な費用を請求したりする、二次被害がセットになっている場合が増加しています。
早く元の状態に戻したいという気持ちを悪用した手口ですので、ぐっとこらえて対策を考えましょう。
だまされていることに気付いた後で、ひと言文句を言いたいなどの理由で、わざわざ向こうに連絡を取ろうとする方が意外に多くビックリしますが、これは最悪の手です。騙しの手口は我々の想像以上に巧妙に練られていて、一般人がかなう領域ではありません。個人情報を取られて傷口を広げるだけです。

自分でインストールした、ウィルス対策ソフトが通知してきた内容
自分でインストールしたウィルス対策ソフトの名前は覚えておきましょう。そして、このソフトが通知してきた内容はじっくり吟味して対処しましょう。

Cドライブの空き容量が少なくなりました、足りません、の通知
空き容量が足りない知らせは、まず本物です。空き容量をどうにかしましょう。

自分自身の勘に頼らず、信頼できる人の助言を
家族や、友人知人にパソコンに詳しい方がいて、あなた自身がその方のスキルを信頼している場合は、その方に相談してアドバイスをいただきましょう。
近くに信頼のおけるパソコン修理屋があれば、そこで相談するのも有効です。日頃から『いざとなった時に相談できる修理屋さん』のひとつふたつは、持っておくと良いですね。
『インターネットで調べればいいじゃん』と思っている貴方。世の中そんなに甘くないです。正しい駆除の方法がそう簡単に手に入ったら、みんな苦労していないはずです。普通に検索して手に入るのは、せいぜい二次被害に発展しかねない怪しいソフトの情報くらいです。ウィルス感染後に、あなたが検索して情報を得ようとすることも、ウィルス作成者側は判っています。
どうしても、今すぐに自分自身で結論を出さざるを得ない状況なら、結論を先送りできる選択肢にしましょう。(No、いいえ、無視、YesともNoとも答えない、など。) パソコンの性質上、(ランサムウェアなどの特殊な状況を除いて) 一分一秒で状況が大きく変化するということは、ウィルス感染において、ほとんどありません。
まずは、自分自身の時間を確保して、冷静に結論を出せるような環境を作りましょう。

そのソフトウェアをダウンロードする時、気になっているソフトウェアの名前で検索をした時に、マイクロソフト・パートナ (Microsoft Partner) Gold とか Silver とか続く文字列はあるんですが、マイクロソフト・パートナーという文言があったら、無条件に悪いソフトと判断してしまって大丈夫です。(※) もし、あとで判断が違ったとしても、そのタイミングでソフトをインストールすれば良いだけの話しです。
経験上、ウィルスや、PUPなどの怪しいソフトのほとんどに、このマイクロソフト・パートナーのロゴが付いてます。ある意味、逆のお墨付きです。
※パートナーの仕組みが悪いのではなく、悪いソフトがこのパートナーになっていることを宣伝しがちである場合が多いということです。もちろん全てのパートナーが悪い訳でもありません。あくまでも迷った時の簡易的な目安です。マイクロソフト・パートナーの仕組みや、そのライセンスを取得した企業を悪く言う意図ではありませんので、勘違いされないように。
ウィルスなどのソフトウェア開発者が、配布を効率よく進めるにあたって、何か実績や肩書が必要と感じていて、お金さえ払えば名乗ることが出来るマイクロソフト・パートナーの仕組みを悪用している、という図式です。

ウィルスは原種・亜種など系統は同じでも別物のウィルスが同時期に流行しがちな傾向があります。また単独感染か、複数感染かでも対処が異なります。余計に入ってしまったソフトをアンインストールするようには簡単にいかないのがウィルスの駆除です。
ウィルス駆除自体、専門の商売として成り立っている以上、インターネットで簡単に検索して正解が出てきたり、出てきた手順通りにウィルスが駆除が成功することは確率的に少ないと思った方がいいです。
厳しい言い方にはなりますが、ウィルスにひっかかっている位のパソコンのスキルの方が、検索で正しい情報にたどり着ける、もしくは正しい判断の元で優先順位やリスクを考慮し最適な順番で作業ができる確率は極めて低いと思います。
そもそも、ウィルス感染の事実に気付いて、ウィルス駆除から始めようとすること自体、アマチュアな考えです。ウィルスの怖さを知っている人はデータ救出から始めます。その順番で作業をしなくてはいけないくらいウィルス駆除が成功するのにはリスクがあるのです。
また、最近では、ウィルスに感染した人をターゲットにして、新たなソフトをインストールさせようと、いかにもこのソフトを入れればそのウィルスは駆除できるよ!みたいなウェブページが沢山あって、その通りにしたらウィルスは駆除できないし、変なソフトがまた増えたという二次被害も増加傾向です。
ウィルス駆除には費用がかかるので、できれば自分自身でなんとかしたいという気持ちも判らなくはないので、できれば、それらの作業をする前に大事なデータのバックアップは事前に行ってください。ウィルスが混じっていようがそんなことは些細なことです。後でウィルスチェックをすればいいんです。大事なデータをまるごと全部バックアップしてください。ウィルスの駆除を試みるのはそれからです。
ウィルス駆除で作業をしくじったらウィンドウズは動かなくなる、これは普通に起こりうることで、作業の優先順位と内容を検討し、慎重に実施してください。

ウィルス駆除はやり直しが効かない一発勝負の性質が強い

ご自身で作業をするなら、万全の準備と体制で行ってください。先にも書いたような手順を省いて実施すると、痛い思いをします。ウィルス駆除でしくじって、ひどい状況になってから駆除やデータ復旧を依頼されても、期待通りの実績は得られないかもしれません。
ウィルス駆除のご相談も受け付けております。困ったときや悩んでいるときは当店がおちからになります。