データ復旧サービスの実施条件について
データ復旧サービスの実施条件
当店で行う『データ復旧サービス』について実施条件や環境についてまとめます。
全てBitLocker暗号化が施されていない前提で記します。
対応しているメディアの種類
- 3.5インチハードディスク IDE/SATA両方
装置単体でフォーマットされたパーティションに対応。RAID構成は別途相談。 - 2.5インチハードディスク IDE/SATA両方
SSD型ディスク SATA方式
装置単体でフォーマットされたパーティションに対応。RAID構成は別途相談。 - 新規格 SSHD規格のデバイス RAID構成を除く。
特定メーカーで出す、BIOSレベルで2デバイスに見えるデバイスについても対応。 - M.2規格 (Key B,Key B+M SATA接続) のデバイス
基板の長さは、規格上のものは全て対応します。 - M.2規格 (Key M PCIe/NVMe接続) のデバイス
基板の長さは、規格上のものは全て対応します。
Key MでもAHCI接続のデバイスについては現在検討中。判別不能な場合はSSD製品名にて判別致します。 - 新規格 U.2規格 のデバイス
SATA express系、U.2は対応可否について個別対応としております。ご相談ください。
TPM機能が搭載されたPCの場合、上記のメディアであっても救出ができない場合があります。→ 下記のTPMの項目にて解説します。
※ 記載のない規格・方式の場合はご相談ください。
告知. IDE接続製品については、データ復旧に用いる機材などの手配が難しくなった時点でサービス終了の方向となります。その期日は明確に指定しませんが、ゆくゆくはそういう流れになってゆきます。
対応を検討中/終息予定のデバイス
● 救出システムのアップグレードを検討/実施中です。
- 終息方向 mSATA接続のSSD RAID構成を除く
規格移行に伴い、mSATA用の現設備が終息次第、サポート終了。 - 新規格 NVMe規格 (NVM express, PCIe接続) のデバイス
- 新規格 SATA express規格 のデバイス
いずれも、物理的に取り外し可能なデバイスに限ります。TPMなどの保護機能が関係する場合には、そちらの項目もお読みください。メイン基板から取り外せない機種は対象外となる可能性があります。当店の環境が整うまで、しばらくお時間を頂きます。
※ 損傷の程度・症状によっては対応できる可能性あり。
対応できるか否か、個別にご相談が必要
● 以下のメディアには、お時間を頂くか対応できない場合もあります。
- 新規格 Ruler SSD – EDSFF系のデバイス
2022.03 記載。規格策定中と言われているこれらの規格に準じた製品は、主にサーバー機での利用を想定しているようで、当店では基本的に対応しない方向で検討しています。 - 単体製品 NAS LAN接続のHDD製品 (RAID構成を含む)
製品やメーカーによって、当方では対応できないものもあります。 - 旧規格 Floppy/MO/Super Diskなどの可換デバイス
当店設備が健常に動作する間はサポートを実施。検査機器がなくなり次第終息予定。 - 専用規格 SAS接続のデバイス
- 新方式 SSD と HDDとで組まれたRAID構成デバイス
薄型ノートPCの一部で利用されています。その他特殊コネクタ形状も同様です。
● 以下のメディアには、正式に対応が終息いたしました。
- 旧規格 SASI/SCSI接続のデバイス
- 旧規格 1.8インチ形状のデバイス 何種類かの方式があります。
- 旧規格 LIF/ZIF形式のデバイス
- 特殊規格 LIF/ZIF形式のmSATAデバイス
以下のメディアは、当店では対応できません
- 専用規格 セキュリティー保護されたデバイス
TPMなどの保護機構があって、PC自身が起動しないもの。
→ 暗号化が施されており、難しい事例となります。ビジネスモデルに多い事例です。
他の機器に接続すると自動的に消去される仕組み が施されているもの。 - 専用規格 システム基板上に直接配置されたメモリーデバイス
小型・薄型・タブレット・2in1タイプのPCでは、起動デバイスが取り外し不可能なものが多いです。正しく起動しないPCでは、対応が不可能となります。 - 暗号処理 暗号化されたデバイス
・BitLockerなどの暗号化処理されたデバイス
・ランサムウェアなどの被害を受けた(暗号化が完了してしまった)デバイス - 暗号処理 コンパクトOSで動作中
Windows10などで用いられるコンパクトOSで動作中の場合は、データが圧縮されている可能性があるため対応できない可能性があります。