Surface リカバリーディスク・回復ドライブの作成方法 (起動しない場合にも使える方法)
Surface(サーフェス)のリカバリー方法について
Microsoft Surfaceは、リカバリー機能をSurface(パソコン)本体に記録しています(DtoD方式)。
第一のリカバリー・回復方法として、 このDtoD方式による回復が推奨されています。
ただし、この方法は Windows がとりあえず起動できる場合に利用できる方法です。
第二のリカバリー・回復方法として、事前に作成しておいた回復ドライブによる回復があります。
リカバリーディスクという名称ではありませんが、回復ドライブ を事前に作成しておくことで、リカバリーディスクと同等の物を備えておくことができます。
ただ、この回復ドライブ なんですが、Surface(Windows)が正常に動作している時にしか、 作成することができない ので、トラブルが発生し、Windowsが起動しなくなってしまった後では、作成することができない機能となります。
第三のリカバリー・回復方法として、 今回ご紹介する方法。他のパソコンを用いることで、Surfaceが起動しなくなった後でも、回復ドライブが作成できる方法 です。これが作成できれば、第二のリカバリー方法でリカバリーが実施できるようになります。
Windowsで作成可能な、Windows回復作業に必要な機能をインストールしたデバイス。通常はUSBメモリーで作成する。システムファイルをUSB回復ドライブにバックアップすることで、リカバリーディスクと同様にシステムの回復・復元を行える。お使いのパソコンに対して専用のものとして作成しておくと、万が一の際にとても助かる。
Surface(サーフェス)のリカバリーディスクは作成可能なのか?
SurfaceのWindowsが起動しなくなった状態でも、以下の道具や環境が必要となりますが、Surface用の『回復ドライブ』 を作成することが可能になっています。
一番大きな壁は、サーフェスとは別の、Windowsパソコンが一台必要となることです。
回復ドライブの作成に必要なもの
・Windows 10が稼働するパソコン。 (surfaceとは別の)
・インターネットへ接続できる環境。
・サーフェスで使っていたMicrosoftアカウント情報。(ID パスワード)
・お使いのサーフェスの型名、及び製造番号。
→ 【参考】本体記載の製造番号は読みにくい場所にあるので、商品化粧箱にも記載があります。
実施するにあたっての注意事項
回復ドライブを用いて初期化を行うと、Surface内のデータは全て消去されます。大事なデータが残っている場合は、事前に『データ復旧』などのサービスを利用してバックアップを作成してください。
あわてて実施してしまい、大事なデータを消してしまうと、データ復旧が難しくなる(ほぼ復旧はできない状況)になります。繰り返しますが、作業は慎重に。順番・優先度を確認して行ってください。
Surface(サーフェス) リカバリーディスクの作成方法
他のパソコンを用いた、回復ドライブの作成方法をまとめます。
- 回復ドライブにするUSBメモリを用意してください
画面表示では、16GB以上のものが必要とあった場合でも容量が足りない事例がありました。最近はUSBメモリもお安くなってきましたので、ここは32GB以上のものを用意して頂くことを強く推奨します。 - 他のパソコンで回復ドライブを作成します
コントロールパネルを起動し、右上の検索窓で『回復』と検索してください。左側の検索結果に『回復ドライブの作成』が候補に出ますので、これをクリックします。回復ドライブというプログラムが起動したら、✅システムファイルを回復ドライブにバックアップします。のレ点を外してバックアップしないよう変更します。 後は回復ドライブを作成したいUSBメモリを選ぶだけです。作成には時間がかかる場合があります。じっくり待ちましょう。 - サーフェスのシステムファイルをダウンロードします
先程の回復ドライブには、Surface用のシステムファイルが含まれていませんので、それを補うためのデータをMicrosoftからダウンロードします。下記のリンクから進み、Surfaceの型番、製造番号などを入力し、ダウンロードしてください。ダウンロードしたデータは後で利用します。
LinkSurface の回復イメージをダウンロードする - ダウンロードしたデータをUSBに書き込む
回復ドライブの作成が終わり、Microsoftからのダウンロードが終わったら最後の作業です。ダウンロードしたファイル(おそらく圧縮ファイル)を解凍し、USBメモリーに上書きします。データ量が多いのでそこそこ時間がかかります。 - USB(回復ドライブ)から起動する (後述)
回復ドライブの作成は完了しました。次はこの回復ドライブから起動し実際の回復を行います。
替わりのパソコンがない、説明を読んでもやり方が判らない、一人で作業するのは不安・・・
当店では、そんなお客様のサポートを行います(有償サービス)。作業支援から作業の代行まで、当店で実施可能です。お気軽にご用命ください。
回復ドライブを使って、実際の回復を行う
この回復ドライブを使って、Surfaceを初期化してゆきます。
以下の作業は、Surfaceの電源が切れている状態から行ってください。
・ACアダプターを接続します。(接続されているか確認します。)
・USBメモリーをUSBコネクターに差し込んでおきます。
・Surfaceの音量ボタンの下(音量を下げる方)を押し続けます。
・音量ボタンの操作を継続したまま、電源ボタンを押します。
・通常のウィンドウズロゴが出たら、音量ボタンを離します。
操作が正しかった場合、ここで通常では見ないような特別な画面が表示されます。
※普通にウィンドウズを起動しようとしていたら、手順が失敗している可能性があるので操作の最初からやり直しです。
・使用する言語とキーボードレイアウトを選びます。
・オプションの選択という画面が出たら、【トラブルシューティング】-【ドライブから回復する】を選択。
・BitLocker回復キーを求められた場合、【このドライブをスキップする】を選択。
・回復処理が始まります。あとは無事回復することを祈るだけ。
回復ドライブによる回復がうまくいかなかった場合
回復ドライブの作成方法を間違っていた場合などを除いて、Surfaceハードウェアに問題がある(= 故障している)可能性も考慮しないといけません。Surface取り扱いのお店 (販売店、マイクロソフト・サポート部門)に相談すべき内容になってきます。
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