バックアップに関するTips

バックアップ に関する豆知識・備忘録・Tips

どのようにバックアップをしたらいいのか、どんなバックアップ方法を導入すればいいのか、そんなときに役立てて頂ければ幸いです。



ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。

バックアップとは何か?

バックアップ作業

シンプルに書くと、『消えては困るデータを(現在の場所とは)別の場所にもコピーして保管しておき、現在保管している場所にトラブルが発生した時に、消えては困る情報が消失してしまうことを防ぐ作業のこと。』

バックアップって必要なんですか?

世の中にある、パソコン本体、およびデータを保存できる周辺機器の全ては、いつか壊れて読めなくなります。パソコン本体に至っては、Windows などのOSの不具合が発生するだけで起動しなくなったり、データが消失することもあります。
一カ所だけで、データを保管している人は、いつか必ず、100%データが消えることを意味します。
バックアップとは、その確率を下げる作業と言えます。
逆に消えてしまっても大丈夫なデータでしたら、バックアップは不要です。

説明の前によく使われる語句の説明

『バックアップ』には大きくふたつの意義があって、ここでよく使われる語句の説明をいたします。
データ とは、撮影した写真動画、ワープロやエクセルの文書データ、電子メールの送受信メールアドレス帳、会計ソフトなどで作成している蓄積データなど、俗に言う『ここにしかない一点もの』の情報を指します。以降、このページで言う『データ』は、大事な一点もののデータを指します。
システム とは、Windows OS自身、購入後のインストールした会計ソフトとその初期設定プリンターの初期設定無線LANの設定など、『(データの消失がない限り)やり直しは効くと思うけれど、トラブル発生前の状態に戻すのには時間がかかって大変な、このパソコン特有の動作環境』を指します。

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バックアップには二つの種類ある

データ・バックアップ とは、先に書きましたが、大事なデータを別の場所にも記録しておき、原本に何か被害だ出たときに、別の場所に記録しているデータからダビングすることで、データの消失を回避すること。
システム・バックアップ とは、例えばWindows のパソコンが突然起動しなくなった時に備えて、予めちゃんと動いてたころの Cドライブ全体のデータを完璧な形で複製(バックアップ)しておき、いざ、Windowsがちゃんと動作しなくなった時に、そのシステムのバックアップデータを使って、短時間で、ちゃんと動いていた頃のWindowsシステムを復旧させられるように備えること。を言います。

システムの復旧までの時間(これを専門用語で『ダウンタイム』と言います。)を短くして、パソコンが使えなくて困る期間(時間)を短くすることが目的です。データのバックアップと一番違うのは、時間がかかっても良いのであれば、システム・バックアップはしなくても何とかなるということです。リカバリーして、初回設定を行い、必要なソフトをインストールしたり、各種接続設定や、周辺機器のセットアップを行えば、理屈上は元に戻せます。ただシステム・バックアップをしていなかった場合と比較して、ものすごく時間がかかり面倒です。
システム・バックアップによる時間短縮の事例

この両者(データ・バックアップとシステム・バックアップ)は同時にバックアップすることも可能ですが、一般的には分けて考え、分けて作業を実施することが一般的です。


データは、どこからかダウンロードしてくれば何とかなるものも含まれますが、バックアップの話題で扱うデータは、『一点もの』の情報を指す場合が多く、パソコンのトラブルに見舞われた場合で他の場所にコピー(バックアップ)を取っていなかった場合、大事な情報を消失するという大問題 になります。
それに対して、システム は、リカバリーディスクや、セットアップCD、もしくは、サポートスタッフによる応援(作業)、もしくは人海戦術による作業・設定のやり直しによって回復させることも可能ですが、時間や費用が余計にかかります。


お仕事(法人様、自営業者様)で使われている方は、この両方(データ・システム)について、どのようにバックアップしていくべきか?をご検討いただく必要がありますが、一般個人で利用されている場合、データのバックアップを、まずは検討して頂ければ大丈夫です。
 

データ・バックアップで大事なこと

※不吉なこと、縁起の悪い事例を書きますが、データバックアップの説明には必要なことですので、我慢してお読みください。

どのレベルの災難に備えるのか、目標を設定する

データのバックアップを考える上で必要なこと、それは、どのような種類のトラブル(災害)から、そのデータを守りたい(バックアップしたい)のか?を考えることです。
よく起こりそうな事例を、順番に書いて行きます。
読まれている方は、自分自身に起こることかもしれないと想像しながらお読みください。

レベル1 ◆ 故障に備えるバックアップ

パソコンや周辺機器は精密機械で、いつかは壊れます。絶対に壊れない機器はありません。
バックアップを行う上で最低限の目標は、各種の故障に備えるバックアップ です。

事例。

  • パソコンが動かなくなった。
    ・電源が入らない・エラーが表示される・Windowsが起動しない
    など、パソコンが操作できない状況に陥った事象。
  • 落雷による被害。
    ・自宅の家電製品がことごとく動かなくなった。
    ・外付けのHDDも含め、PC関連機器が動かない。
  • ケーブルをひっかけてしまい、機器が落下。
    ・その後、動かなくなってしまった。

レベル1 ◆ 人為的ミスに備えるバックアップ

バックアップを語る上で、基本的な二大要因の二つ目。人為的ミスに備えるバックアップ です。人は間違える生き物であり、日々の作業や、バックアップ作業など珍しい作業を行う上でミスが生じやすいものです。

事例。

    日々の更新作業でミスをした(したのかもしれない、を含む)
    ・ある日、大事なデータが消えていることに気づいた。いつ消えたか消したか判らない。

    バックアップ操作でミスをした
    ・バックアップしたつもりが、できておらず原本を消してしまった。
    ・移動とコピーの操作を間違え、移動させたためバックアップできてなかった。
    ・あるはずのデータが、気がついたらフォルダーごと無くなっていた。
    ・先にいらないデータを処分してからバックアップしようと作業していたら、いつのまにか大事なデータが消えていた。

レベル2 ◆ 置き忘れや盗難に備えるバックアップ

パソコンを外に持ち出す機会が多い人や、カバンなどを置き忘れることが多い人。
単純に盗難や空き巣の被害に備えるには、レベル1 とは別の取り組みが必要になります。

  • 置き忘れ、盗難の被害にあった。
    ・物理的に手元からパソコンがなくなってしまった。

レベル3 ◆ 甚大な被害に備えるバックアップ

そこそこのバックアップをされている方であっても、大きな地震による家財の倒壊や、大雨による浸水水害など、通常のバックアップでも太刀打ちできない場面も最近では増えてきました。

  • 地震の被害で、部屋の中がめちゃくちゃに。
    ・タンスが倒れてきてPCが破損。
    ・机や棚からPCやHDDが落ちてしまい、故障してしまった。
  • 床上浸水の被害に遭い、一階に置いてあってパソコンが水浸しに。
    ・パソコンと外付けHDDを同じ場所に置いてあったため、一緒に壊れてしまった。
  • 失火や貰い火などで火災の被害に遇った。
    ・PCが焼け焦げてしまった。
    ・消火活動の影響で、部屋中が水浸しに。

事例を挙げればきりがありませんが、これらの事例は当店へのご相談で実際にあったものです。
大事なデータを失うきっかけは、意外とたくさんあるものです。
こういう事を念頭において、次項『データ・バックアップで検討すべきこと』をお読みください。

 

データ・バックアップで検討すべきこと

前項『データ・バックアップで大事なこと』 にあるような、データを失う事例に基づき『自分にはどのレベルの災難において、自分のデータを守るべきか?』を考えて行きます。

まずはどのレベルの災難まで、対応するか?

最低ラインとして、『パソコンが正しく動かない。』という事例は、パソコンを継続して利用していれば必ずと言っていいほど発生するものですので、ここは絶対に対処しなければなりません。
パソコンや周辺機器(HDDなど)の故障と並んで、多いのが人為的操作ミスによるデータの消失です。最近ではRAID(ミラーリング)機構のついた商品などを活用してバックアップを構築するケースも増えてきましたが、これは機器の故障に対する予防でしかありません。
できることなら、『操作を間違って、データを消してしまったみたい。』 についても対処方法を検討するべきです。
ここまで対応できれば、個人一般の利用においては、かなり優秀なバックアップと言って宜しいかと思います。

できることなら、このレベルまで対応したい

最近多い事例として、ノートパソコンなどを持ち出して利用することが多い場合、置き忘れ、紛失、置き引きなどの被害 に対してデータを守るべきかも検討した方が良いでしょう。

 

データ・バックアップで気をつけること(1) 手順を構築した時

執筆中。


 

システム・バックアップで大事なこと

執筆中。

 

システム・バックアップで検討すべきこと

執筆中。

 

システム・バックアップで気をつけること(1) 手順を構築した時

執筆中。


追記

 
※01 システム・バックアップがあった場合、単純にHDD/SSDの故障で、その部品を交換して、システム・バックアップしてあったデータで回復する場合は、だいたい3~4時間ほどで回復が見込めます。(交換用の部品は手元にストックがある前提)
それに対して、システム・バックアップのデータが一切なかった場合、ナカバリーディスクや、回復ドライブによる初期化から作業を開始するため、普段の使える状況に戻すのには、どんなに短く見積もっても1日以上、翌日にそのシステムを使いたいなんて場合は、そのまま夜中まで作業を続けることも珍しくありません。)
この時点で、リカバリーディスクを作成していなかったとか、回復ドライブのUSBメモリをどこかにしまい込んだ、などのトラブルが生じた場合、インストールに必要な『●●管理システム』のインストールメディアが見つからない、インストールに必要なIDやパスワードを知っている社員が今日は出張でいない、とかそういう事象になるともうお手上げです。


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