Sモード (Windows 10 S)

Sモード (Windows10 S) について

Windows 10には、Home/Pro 各エディションの他に、Sモード (えすもーど) があります。
その昔は、Windows 10 S というSエディションという形でも提供されていました。
確実に言えることは、Sモードは通常のウィンドウズ10とは異なるもので、知らずに購入すると大変後悔します。 じっくり読んで購入前の検討に活かしてください。


ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。

Microsoftは、紛らわしいネーミングが得意?

Windows RTを発売した時も、 製品仕様の周知徹底が足りなく、さんざん怒られたと思っていましたが、あまり懲りてはいなかったようで、今回はWindows 10 S (通称:Sモード) というやっかいなOSを作り出してしまいました。
Sモードの必要性とか、可能性については一定の理解を示しますが、一般の方が購入できるモデルには、Sモードを含めないのが正解な気がしています。

Windows 10 S ではできないこと(重要)

インターネットで公開されている情報をもとに、知らずに購入したら困るだろうなという情報を、 記載してゆきます。(追加があれば随時更新します。)

スポンサーリンク

Microsoft Storeで提供されているアプリのみインストールができます。
『Microsoft Storeって何?』という方にもう少し違う方法でご説明します。
今でのような、
・市販されているパッケージのDVDから、ソフトをインストールしたり、
・インターネットで配布されているフリーソフトなどをダウンロードしてインストールしたり、
という、これらの方法ではソフトウェアのインストールができません。例外なく一切できません。最大の注意が必要です。
Sモード最大のインパクトと言ってよいでしょう。

URLリンクをクリックした時に使われるブラウザー (既定のブラウザー)は、Microsoft Edgeに固定されている ようで変更できません。既定ブラウザーに設定できるかどうかは、使い勝手に直結するので、これは制限が厳しいように思います。Chrome派・Firefox派の方は、これを理由に購入を控える位 の、インパクトの大きい制約です。

検索窓で検索を行う際に、利用する検索エンジン(既定の検索エンジン)を、Google/Yahooとかに変更できない 仕様です。
ブラウザーハイジャック系への対策だとは思いますが、個人的な意見としては主要三社(Google/Yahoo/Bing)を既定にして、これら以外の検索エンジンには変更不可、という形が現実的だったと思います。
今回の仕様は、安全性向上の名を借りたIT企業間の闘争だと思います。
Windows 8.1 with Bing などを思い出します。

スポンサーリンク

Windows 10 Sモードから、Windows 10 Homeに切り替える方法が用意されています。 これは、Windows 10標準の機能で、一方通行の機能ではありますが、Sモードで不便だった方への救済処置のようです。
注意点は、いったんWindows 10 Home に切り替えると再びSモードに戻す(切り替える)ことは不可能 だということ。
リカバリーしてもSモードには戻せないので、お試し感覚ではなく、覚悟して切り替える必要があります。
※ SモードからHomeエディションなどへの切り替えには、インターネットへの接続環境が必要です。

Sモードが誕生するきっかけは、Windows10をより安全に利用するにはどうしたらいいのか?
これがベースになっていると聞きます。その基本コンセプトは正しいし、そういう選択肢があるのは良いことだと思います。
ただ、周知徹底が甘いので、特別な製品であることを知らずにSモード搭載モデルを購入してしまう危険性があり、 この点については、Microsoftさんには一層の努力を求めたいところです。
※ 実際にSモードと気づかずに購入され、ソフトウェアがインストールできないとご相談にいらっしゃるお客様が多いです。
現時点では、Sモードを選んで喜ぶお客様は、こういう特別な仕様を求めていた方限定であり、他の大多数の方にはお勧めしにくい製品であると言えます。

スポンサーリンク
『Windows10 Top』🔸