PCのドライバーを最新に更新するメリット・デメリット
ドライバーを最新に更新して快適に!
という広告や、ソフトが増えてきております。
市販のソフトから、PUPまでさまざまですが、キーワードは『古いバージョンのドライバーを使っていると不具合も出るので、最新のドライバーに更新して快適に使いましょう!』という感じの宣伝文句です。
実際は、どうなんでしょうか?
一般の方向けの回答は →『更新すべきではない』
あくまでも、一般的なスキルをお持ちの方 (ドライバーって名前は聞くけど、その内容までは判らないという方) 向けの回答です。
(更新によるリスクと効用について正しく理解されている方は、そのお考えで大丈夫です。)
ドライバーを更新するきっかけは下記に限った対応で構いません。
- 何か不具合が出ている場合
メーカーサポートページなどで公開されている情報を確認。
自分のところで発生している問題と関係するか解説を読む。
該当する内容だったら、念のため大事なデータをバックアップ。
めして、該当するドライバーを更新してください。 - メーカーサポートで強く更新を推奨されている場合
お客様のところではまだ問題が出ていなくても、メーカーの解説文を読んで『大変そうな問題だ』と思われた場合には予防的にドライバーの更新を実施してください。
自動でドライバーを更新するというツールがありますが
当店としては、これらのソフトの導入は慎重に検討してください、という立場です。
一般の方で、これらのソフト導入よりも大事なことは、下記の通りです。
メーカー製パソコンなら
あなたがお使いの機種用のサポートページを定期的にチェックして新しい問題の報告がないか、対処されたドライバーや更新プログラムがないか確認をすること です。
自作系パソコンなら
マザーボードや、グラフィックカードの製品をサポートするページにて、新しい問題の対処や、更新されたドライバーや更新プログラムがないか確認をすることです。
問題の内容によっては、更新をせずに様子を見るという選択肢もありますので、ドライバーや更新プログラムが公開されたら、即インストールということではありません。
(ここは、ケースバイケースです。)
ドライバー更新をむやみにするべきではない理由
それは、ドライバーは製品ごとに別のものだからです。
ドライバーは、製品ごとに異なるプログラムとして提供されます。
同じ時期、同じ会社が提供する半導体を利用して製造された製品でも、拡張基板など単体で販売する会社や、パソコンに組み込んでパソコンの一部分として販売するものもあり、それぞれの思惑や考えから、ドライバーに手が入る(カスタマイズ)される場合がほとんどです。
ですから、同じ時期に製造された半導体技術がベースになっているものであっても、販売される形態や、メーカーによってはドライバーがまったく異なる、ドライバーが正しく動作しないことがあります。
世の中に多く存在するドライバー自動判別で更新するソフトの大半は、どの時期の半導体技術がベースになっているものかは判別できても、どこの会社がどのようなカスタマイズをかけていて、このパソコンに適合するかどうかの最終判断ができないものが多いためです。
動作の不具合で悩んだら、当店にご相談を
ドライバーの不具合に由来するトラブルでしたら、当店で検査の上、正しい手順にて正しいドライバーに更新できます。自動更新ソフトでパソコンの動作をおかしくする前に、ぜひご相談ください。できる限り安価で対応できるよう頑張ります。