Windows10:急な更新に備えて、今すべきこと

Windows10 の無償アップグレードは突然行われます

ウィンドウズを使い始めて、何らかの更新抑止を実施していない方にとって、【無償アップグレード】は突然襲ってきます。いつ、襲われても被害を最小限に食い止める策を記します。
幸いにも、更新をされる前に目にされましたら、ぜひ実施しておいてください。

事前に必ず行っておくべき作業

これを実施しているかどうかで、トラブル発生時の緊急度がものすごく変わってきます。
修理に出される際にも、費用が大きく変わる重要な項目です。

  • 大事なデータのバックアップを【即実施】する。
    アップグレード時に元々の個人データは継承されます、と言われていますが、実際にはアップグレード更新時にデータ消失してしまうトラブルが散見されています。メールの送受信データ、ご自身で追加したソフトのデータなどは特に要注意です。
  • リカバリーディスクを作成しておく。
    元々利用されていたWindows7/8.1 のリカバリーディスク(再セットアップディスク)は必ず、作成しておきましょう。Windows10へ更新すると、リカバリー区画の情報が改変され、元々のOSに戻せなくなる事例があります。

これらの症状がある場合は特に注意

当店にてトラブル対応を行っている中で、確率的にトラブルが発生しやすい条件がございます。簡単ですが、下記にまとめますので、該当する・類似の症状がある方は、特にご注意ください。

  • ウィルス対策ソフトが切れている・入れていない
    ウィルスが既に感染している可能性が高いが、利用者自身はまだ気付いていない場合が多く、この条件を満たした状態でアップグレードを行うと、症状が一気に悪化してOSの動作がおかしくなります。もちろん、元の環境(OS)に戻す操作も失敗する確率が高いです。
  • 知らないソフトが動いていた
    パソコンの電源を入れて、普段使える状況になるまでに、なんだか知らないソフトや画面が表示されるようになっていた。でも普段使う機能やソフトは動くので、いちいち画面を閉じる操作をして我慢して使っていた場合、トラブルに遭う確率が高いです。ウィルスやPUPに感染した状態でのアップグレードは大変危険です。
  • ウィンドウズの起動が遅くなっていた
    なんだか最近、ウィンドウズの起動やシャットダウンが遅くなっていたと感じていませんか?経年劣化でハードディスクが傷んでくると、プログラムの起動・実施に時間がかかり、全体としてウィンドウズの動作が遅くなる症状があります。アップグレード作業は、OS本体の入れ替えですので、大量のデータを読み書きするため、弱っているハードディスクには大きな負担となり、故障させる危険性があります。
  • 購入してから長い期間使っているパソコン
    今回の無償アップグレードは、Windows 7搭載のパソコンも含まれています。もっとも古いモデルになりますと、7年近く利用されているモデルもございます。ご自身で気付いていないような軽微な不具合も、今回の大幅アップデート作業によって、問題が露呈する場合があります。また、更新時にプログラムの不具合が出やすいモデルとなります。

Win10の無償アップグレードで、何かが起こる前提で対処を

大事なことは、無償アップグレードで何かトラブルが発生することを前提に、考えを巡らし対処して下さい。 ということです。雑誌やテレビなどの宣伝のように、さらっと、スムーズに更新ができるとは思わないでください。
★当店においても、Windows 10無償更新が始まった時期に、社内の実験設備を 5台用意して、一斉にアップグレードを行いましたが、何の手当てもせずスムーズに動き出したのは、ただ 1台だけでした。
Windows 10側にとって、一番不利な条件で行ってはおりますが、販売されている品質でこの程度です。
2016年の7月で、発売 1年が経過しますが、品質が急激に良くなったという印象はあまりありません。

宣伝に惑わされず、楽観視せず、

ご自身のデータ、環境を守ることに全力を注いでください。
2016年7月には、無償アップグレード最終月となり、新たな更新アプローチがあるのではないかと予想されています。
2016年6月のアプローチでは、それ以前の取り組みと比べて、さらに多くの方が被害に遭っております。
大事なパソコンだけど、たまにしか電源を入れない!なんていうパソコンがあれば、特に気を配って対処してください。
全てのパソコンに手が回らない方は、大事なパソコンだけでも適切に対処してください。

Linkパソコン修理・メンテナンスを行っている当社 だからこそできる、皆様へのアドバイスです。
最後の一カ月、お気をつけ下さい。