スマホの選び方。良い所、悪い所を三行で簡潔に。

どのスマホを選んだらいいですか?

お仕事がら、当店ではお客様からこの質問を受けることが多いです。
スマートフォン(スマホ)、特にAndroid系は種類もメーカーも多く、その違いを見極められない方も多くいらっしゃると思いますが、機種変更を重ねていくと見える違いがあります。当店スタッフの中から挙がった意見の中で、これは皆様にもお伝えしておきたいという情報を、時間の許す限り追記してゆきます。何かの参考になれば幸いです。

総合的に見て、iPhone と Android どちらを選ぶべきか?

質問されることが多い質問のひとつですね。
細かく説明すると長くなるので簡単にまとめますと、購入時の初期費用(スマホ端末費用)がなんとかなるなら、iPhoneを勧めます。セキュリティーの面で安心材料が多いことと、OSアップデートも含めて長く使える期待値が大きいこと、スマホケースなどのアクセサリ類が安く販売され種類が多いこと。
Androidは、購入時のスマホ端末費用がそれに比べて安く、セキュリティー面で危険だと感じる場面が多いということ。

端末はまだ使えるのに、OS(Android)が更新されないので、セキュリティー面が不安で使い続けられない、モデルによっては購入してから一回もOSアップデートをしてくれない機種に当たってしまい、スマホはまだ綺麗で使えそうなのに機種交換を余儀なくされた、そういうモデル・メーカーが乱立していたせいか、Googleが新しいブランドを設定しました。これが『Android One』です。スマホ発売後何回とか、何年という表記でOSのアップデート、セキュリティー向上のためのアップデートを保証しているモデルです。また、Android Oneでメーカーのウェブページにて『この機種は2年間のアップテートを保証しています』なんて個別に保証を付けているモデルもあります。
スマホ端末を長く使いたい というお考えをお持ちの方は、この『Android One』を意識してチェックするようにしてください。ただ安いだけのあまり知らないメーカーを選ぶのではなく、長くサポートが期待できるモデル・メーカーを候補に挙げるようにしましょう。

品質: 海外製と国内製とで違いはありますか?

これも質問されることが多い質問です。結論から申しますと、違いはあります。
違うところは、サポートとセキュリティーです。
サポートとは、購入後の相談窓口の設定、連絡の取りやすさ、日本人スタッフがサポートにあたってくれるのか?そういった点です。格安モデル・メーカーはサポートコストを削減する傾向が強く、サポート手段が無いに等しいメーカー、オンラインのチャットでのみ受付、電話では片言の日本語を話すスタッフが対応するなど、お世辞にも万全の体制ではないメーカーも存在します。
Android スマホ・タブレットは今や、電器店だけでなく、ホームセンター系、雑貨系でも、扱っている商品です。衝動買いには一定の注意が必要でしょう。

品質: セキュリティーって具体的にどういう事?

Apple iOSも、Android OSも同様ですが、日々OSは進化し、改善され、修正が発生しています。
長く使い続けられる要素として、特に改善項目がスムーズに対応され、改善されていく必要があります。
セキュリティーとは、スマホの販売後、修正プログラムをスムーズに発表するか、OSの更新をある程度の期間実施してくれるかどうか、です。海外メーカーの多くは、スマホを販売してみて、あまり売れなかったスマホのサポートを一切せずに、そのまま販売終了とした事例もあり、安かろう悪かろうの典型的な対応となったことがありました。比較的高い買い物なので安い機種を選びがちですが、メーカーさんなどの信用度は大事な選択肢となります。
また、特定のメーカーで 出荷された製品に特別な仕掛けが入っていて、国レベルで注意喚起が発表されたメーカー、公的な入札で除外されたメーカーもあります。個人のデータを守る上でも、このような疑惑生じているメーカーのものは、しばらく購入を見合わせる、というのも防衛手段のひとつと言えます。

海外製のAndroidスマホの多くは、Android OS標準アプリとは別に、メーカーが独自に追加設定した標準アプリと呼ばれるアプリがあり、その中には、何に使うのか判らないようなソフトも沢山含まれています。パソコンのソフトと違いこれらの多くは利用者の判断でアンインストールができず、ずっとそのまま動き続けます。 セキュリティーの研究機関では、これらのアプリの一部にスパイウェアのような振る舞いをするものがあると警鐘を鳴らしており、できることならこういった訳の判らないアプリがあまり入っていないモデルを選ぶべきだと思います。
平均値でお話をすれば、国内メーカー製の方がその数は少ないので、そうそう面でも国内製を選ぶメリットはありますね。

どのメーカーのスマホを買ったらいいですか?

国内なら無難に、エクスペリア(Sony)、アクオス(SHARP)、アローズ(富士通)でしょうかね。アローズを最後の書いたのは、過去に結構トラブルが続いた時期があって、この【はずれアローズ】を利用していた方々にはかなり評判が悪いところを考慮しています。
ギャラクシー(韓国メーカー)は、海外メーカーなのでここには含まれません。

中古のスマホは買ってもよいのか?

これも良く聞かれる質問です。答えは明確です。
そのスマホ自身にメーカーサポートの期限が残っている(= 修正プログラムやOSアップデートの提供期間が残っている)場合は、その商品の程度と価格、それに中古品を販売しているお店の信頼度を考慮の上、ご検討ください。
メーカーサポートが切れているモデル については、OSが古く、とうてい一般の方が安心・安全に使える状態にはありませんし、各種アプリも、サポートが切れたOSでの動作保証はありませんので、購入は止めるべきです。
メルカリやオークションで中古スマホを購入する人も増えているようですが、お渡し時の初期化作業が最適に行われているのか不確定なところもありますので、スマホに詳しい方を除いて、手を出すべきではありません。

細かな機能面でも、ぜひ検討して頂きたい事項があります

自動で表示する機能が便利ですよ

省電力で画面が暗くなっていても、手でスマホを持つと『自動的に画面が点灯して元に戻る機能』これが便利です。MVNO系で提供されているスマホの多くは、まだまだ付いていない機種だと思うので、面倒なことが大嫌いなお客様には、ぜひこの機能が付いているモデルを推奨します。いちいち電源ボタンを押して画面を回復させるという苦行から開放されます。

GPSの精度は機種によって違います

ポケモンGoや、Ingressなど、位置情報を使ったゲームなどを楽しまれている方も多いと思います。その基礎となる機能がGPSなのですが、これは機種によって性能が全然異なります。ストレスなく現在位置を指し示すものから、あまりの適当さにスマホを投げたい衝動に駆られるくらいダメダメな機種もあります。カタログにはない情報なので、実際の利用者が公開している情報をあたって、はずれのモデルを買わないよう注意しましょう。

画面サイズと絵の綺麗さは比例しません

液晶画面の綺麗さは、画面サイズとは無関係です。大きいから綺麗とかそういうのはないので、小さくても細かく表示して綺麗なモデルがたくさんあります。

自分の手のサイズにスマホを合わせること

店頭価格につられてスマホのサイズを妥協しがちですが、これは自身の手のサイズに合わせて購入してください。
妥協して、これが我慢ならないところだと、何年か苦行を味わうことになります。自身の手にあったスマホ、これは重要な選択肢です。

機種同士の違いをご説明するサポートも実施中

店頭において、カタログ上の違いが理解できないなど、購入前のご相談を『『パソコン何でも相談』』🔸 にて受け付けております。


2019.04 記述をリライトし、少し読みやすくしました。