Office2010のサポート終了に伴う、買い替え/アップグレードの方法と注意点
2020年10月、Office2010のサポートが終了します
Office 2010製品 (Word 2010やExcel 2010)は、延長保証サポート期間を終了し、マイクロソフト社(Microsoft)は、当該製品のサポートを終了します。
サポート終了後も、パソコン・ソフト利用者自身の責任において利用を継続することは可能ですが、マイクロソフト社の動作保証や修正プログラム提供などのサポートは受けられない時期に突入します。
この記事では、パソコン(Windows PC)は継続して利用するが、オフィス(Office)製品は新しい製品に切り替えて使用を継続するという場面を想定した情報提供になります。
切り替える対象製品は以下の通り
マイクロソフトが提供するオフィス製品には、
・Office 365 (サブスクリプション製品)
・Office 2019 (永続版) 2020/09現在の情報
のふたつがあります。
Office 365が、月額、もしくは年額で支払う契約型のソフトウェア製品なのに対して、Office 2019は、Office 2010の頃と同じ、買い切り商品となります。
永続版についての注意点は、以前のOffice 2010の頃と異なり、延長サポート終了時期が『製品名称の西暦 + 10年』ではなく、 2025年10月までとなっているところです。
各Windowsについて、上記の製品がどのように利用できるのか、解説します。
Windows 7 パソコンを利用中の方へ
Office 2019は、Windows10以降でしか利用できない製品なので、このWindowsにはインストールできません。
Office 365製品は、サポートが終了したOSには使用できないので、Office 365もインストールすることは規約上できません。
Windows と Office の組み合わせとして、Windows 7 と Office 2010の組み合わせで使用されていた方は多いと思われます。残念ながらWindows 7は、マイクロソフトのサポート対象から外れた製品であるため、現時点でWindows 7で動作保証があるOffice製品は存在しません。
マイクロソフト公式の見解は、サポートされている新しいWindowsに乗り替えて、Office製品を利用してください。 というものです。業務で使用されている場合で、新しいWindowsには今すぐには移行できないので、少しの間このWindows 7で時間稼ぎがしたいという目的の方に、ESUというサポート延長契約が存在します。ご興味のある方は、『パソコンなんでも相談』🔸
でお受け致します。
※ Windows 7については、主に業務用(法人向け)として、サポートの延長契約(ESU)という有償の契約があり、この契約が有効なパソコンでは、Office 365が動作するという情報もあり、Office 365については技術的に動作しないということではなく、契約上利用できないという主旨のようです。どうしてもこの環境でOffice 365製品を利用されたい方は、契約条件をマイクロソフトにご確認頂く必要があります。
Windows 8.0 パソコンを利用中の方へ
Office 2019は、Windows10以降でしか利用できない製品なので、このWindowsにはインストールできません。
Office 365製品は、サポートが終了したOSには使用できないので、Office 365もインストールすることは規約上できません。
Windows 8.0は、無償アップグレード権によって、Windows 8.1に更新できる権利がありますので、技術的には8.1に更新して使うことができますが、Windows 8.1発表当時に提供されていた、Microsoft Store経由での無償アップグレード方法は閉鎖されており、これとは異なる方法でアップグレードを行う必要があります。
当店でも、このアップグレード作業をお手伝いする、有償のメニューがあります。
ご自身で実施することが難しい方は、ぜひお問い合わせください。
Windows 8.1 パソコンを利用中の方へ
Office 2019は、Windows10以降でしか利用できない製品なので、このWindowsにはインストールできません。Windows 8.1をご利用の方は、Office 365製品に移行する選択肢しか残っていません。
どうしても永続版のOffice製品(ここではOffice 2019)を利用したい場合は、パソコン側の環境を、Windows 10が動作するものに変更する必要があります。
Windows 10 パソコンを利用中の方へ
Office 2019、Office 365いずれにも、移行が可能な唯一のWindows OSとなります。
お客様のお好みで、いずれかの製品を購入し導入してください。
Office 2010以来、Office製品のインストールを経験されていない方は、インストール作業の中で、マイクロソフト・アカウント(Microsoft Account)と呼ばれるアカウントの提示を求められます。
このようなインストールがご自身では難しいという場合は、当店でもソフト・インストール支援の有償メニューもございます。
※ インストール支援作業には、マイクロソフトアカウントの作成や登録の作業支援も含みます。