Internet Explorerは動作を停止しましたというエラーの原因と対処 0xc0000005
Windows7 と IE11の組み合わせで多い事象です
発生する症状としてはこんな感じです。
IE (Internet Explorer)を起動し、ウェブページを閲覧する。
すぐに発生する時もあれば、何ページか閲覧をしたあとの場合もある。
突然、『Internet Explorerは動作を停止しました』という別ウィンドウが開き、動作が停止する。
IEを再起動すれば、利用はできるが、同様のタイミングで再発する。
発生条件と決定的な対処方法が見つかっていない問題
エラー発生時に詳細を見ると、例外コード(エラーコード)が 0xC0000005 であることが本事象の特徴です。
このエラーコード自体はメモリアクセス違反なので、ソフトウェアに起因するものであることは知られています。ただ長期間、解決に至らず放置されているような感じに見える問題です。
ソフト開発の専門家のコメントを読むと、このエラーの原因を特定するのは難しいという記述もありました。原因特定の難しさが、問題の長期化の原因のようです。
Microsoft Edge が登場した理由も、こういう問題点が理由なんでしょうかね。
本件がとてもやっかいな理由
一部繰りかえしになりますが、
- 発生条件が判っていないこと。
個体不良(故障)を疑う方も多いですが、メーカーによって、機種によって発生するという傾向もなく、どの個体でも発生する可能性があります。 - 発生すると頻発する。自然治癒が期待できない。
始まったら、けっこうな頻度で再発し、修正プログラムなどで自然に直ったりもしません。 - そして決定的な解決方法がないこと。
何年かこの問題を追いかけていますが、決定的な対処方法を見たことがありません。一部、設定変更などで改善したという記述もあり、同一エラーコードでも、原因が別の問題も含まれているのかもしれません。
確実に直る、時間稼ぎの方法
エラーが発生していない時点の、バックアップデータ(システムイメージ)や、システムの回復メニューを使って、過去のある時点での動作環境に戻すこと。効果はありますが、その後の修正プログラムなどの適用で、再発のリスクがあります。他社製プラウザーを利用できない場合の変化球的な対処としては有効です。
リカバリーディスクによる初期化も効果が得られますが、個人データの退避や、初期設定など他に発生する作業が多く、最初にお勧めする方法ではありません。参考程度に聞いておいてください。
逃げ手ではあるが、快適な環境を得る方法
当店ではお客様と相談し、現実的な落としどころとして利用 している方法です。
Google Chromeなど、他社製のブラウザーをインストールし、 そちらを利用、もしくは併用する方法。
本事象の場合、他社製ブラウザーでは発生しないことを確認済みです。
その他の特徴
PUPなどに感染している場合、上記エラーの発生が早まるという傾向を確認しました。PUP感染中では、IE起動後すぐにエラーが発生し停止しましたが、PUP駆除後には、数ページ閲覧のあとでエラーが発生するようになり、ほんの少しの差ではありますが、頻度が下がる傾向がありました。ただ、問題なく通常の閲覧ができるほどまでには回復せず、発生誤差の範囲と言われてしまう程度です。
各種支援も行っています
他社のブラウザーをインストールしたいんだけど、ダウンロードする前にInternet Explorerが停止してしまって・・・という方にも他社製ブラウザーのインストール作業を代行・支援するサポートができます。『パソコンなんでも相談』🔸 にてご依頼ください。
関連リンク
本件と同一の問題であろう情報へのリンクを何カ所か残します。
IEの設定などを変更することで効果が得られるかもというアドバイスがありますが、この対処方法で直らなかった事例を当店では把握しています。