オプションの選択 (セーフモードの起動とか)

オプションの選択 この画面が重要な意味を持ちます

オプションの選択 と聞いてもピンとこない方でも、セーフモード (Safemode) なら知っているという方も多いとおもいます。
新しい仕組みのWindows では、パソコンの電源を入れて、F8 キーを押しても、セーフモードの選択肢は表示されません。
セーフモードに相当するものを起動したい時は、まず オプションの選択 を起動させないといけません。
メーカー製パソコンをご利用の場合の多くでは、リカバリー(再セットアップ)の起動の際も、このオプションの選択を起動してから選択します。


ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。

オプションの選択 から実施できること

オプションの選択画面から、色々な特別な作業が行えます。

オプションの選択

続行終了してWindows 10に進みます
デバイスの選択USBドライブ、ネットワーク接続、またはWindowsリカバリDVDを使います。
トラブルシューティングPCを初期状態に戻すか、詳細オプションを表示します。
PCの電源を切る

メーカーによって違いがある場合がありますが、主要メニューはこの通りです。
もっとも利用の多いのが、トラブルシューティング メニューです。

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トラブルシューティング をクリックすると、

トラブルシューティング

このPCを初期状態に戻す個人用ファイルを保持するか削除するかを選んでから、Windowsを再インストールします。
★各メーカーが用意するメニュー★ (文言はそれぞれ変わります)本来のリカバリー(再セットアップ)などのツールが用意されます。
詳細オプション解説は後述。

Windows 10でリカバリーのような事をしようとすると、とりあえず、ふたつの選択肢が現れます。
※ やっかいなことにリカバリーに相当する選択肢はこれ以外にもあります。(登場します。)
それは、メーカーが提供する、今までと同じリカバリー(再セットアップ)Windows10 (Microsoft) が用意するOSの初期化 があります。

話は逸れますが、リカバリーのような機能の解説 (a)~(e)

トサブルシューティングの画面と、詳細オプションの画面とにまたいだ話題となりますが、パソコンをまだ動いていた時の状態に戻す、もしくは購入時の状態に戻す、一般的には『回復』や『リカバリー』と呼ばれるメニューについて解説します。

(a) メーカーが用意 今までのリカバリー

その昔、メーカー各社が用意した、メーカー出荷時に戻す方法。リカバリー(再セットアップ)です。

個人データ(文書・写真など)消えます
PC内の設定消えます
購入時にインストールされていたプログラム復元されます
購入後に自分で追加したプログラム消えます


購入時の状態に戻したいなら、この方法がベスト。
海外メーカーで、この方法自体を省略しているところがあります。→ 回復ドライブ (回復メディアの作成)
省略しているメーカーの場合は、この回復ドライブの作成をするよう注意書きがあります。

(b) Windows10が用意した OSの初期化 (修復)

(a)、(c)~(e)、合わせて回復ドライブなど、他のすべての回復手段が利用できない場合、この(b)を採用します。
仕組みとしては、Windows 10 のクリーンインストールDVDで初期化をしたような状態になります。

個人データ(文書・写真など)消すか、残すか選べます
PC内の設定消えます (一部残ります)
購入時にインストールされていたプログラム消えます
購入後に自分で追加したプログラム消えます

※ 個人データを残す、という設定で実行しても個人データが消えてしまった事例を何回か扱っています。確実性に乏しいので、この作業を選択する時点で、事前に『データ復旧』でデータを確保しておく必要性があると感じています。

(c) システムの復元

『システムの復元』機能を使っていて、特定の時期に復元データが残っている場合にこれを活用します。
ある日、あるときの状態にパソコンを戻す、というイメージに近いです。
パソコンの部品の故障が疑われている場合は、これを実施する前に『データ復旧』をしてデータを保全しておくべきか、十分に検討してください。

(d) 以前のバージョンに戻す

以前のバージョンというより、直前のリビジョンに戻すという感覚に近いです。
Windows 10では、6カ月に一度、大規模アップデートが行われる仕様から、古いバージョンの(アップデート前の)システムをそっくりそのまま、ある一定期間残しておく機能が標準で動作しています。たしか4週間だったと思います。
新しいバージョンに上げた直後におかしくなった、という場合には、 、データのバックアップを実施したあとで、このメニューによりアップデート前の状態に戻すことが可能です。

(e) イメージでシステムを回復

Windows 10では、Microsoft標準のバックアップ機能の他に、システムイメージと呼ばれる『Cドライブそのものをイメージ化したデータ』を残すことが可能です。システムイメージシステム修復ディスク が必要になります。
※ オプションの選択画面が表示できる状況なら、修復ディスクは省略できます。

自分の好きなタイミングのイメージが作成できるので、パソコンを購入し、各種設定やインストールなどが終了した時点で、システムイメージを作成しておくと、自分だけのリカバリーディスクのような物になり大変重宝します。
当店スタッフにも、愛用者が多い仕組みです。

詳細オプションを選んだ場合のメニュー

トラブルシューティング 内の、詳細オブションを選ぶと次のようなメニューが表示されます。

詳細オプション

システムの復元PCに記録された復元ポイントを使ってWindowsを復元します。
以前のバージョンに戻す
イメージでシステムを回復特定のシステムイメージファイルを使ってWindowsを回復します。
スタートアップ修復Windowsの読み込みを妨げている問題を修復します。
コマンドプロンプト高度なトラブルシューティングのために、コマンドプロンプトを使います。
UEFIファームウェアの設定PCのUEFIファームウェアの設定を変えます。
スタートアップ設定Windowsのスタートアップ動作を変更します。

先に説明した、パソコンの回復手段 (c) ~ (e)は、ここから選んで実施します。
パソコン起動時に、BIOS/UEFIの設定画面が表示させられない機種の場合は、ここから『UEFIファーワウェアの設定』を選んで、再起動すると例の画面が表示されます。

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セーフモードを起動させたい場合

『詳細オプション』から、『スタートアップ設定』選びます。詳細オプションが沢山ある場合は 2ページ目にメニューがある場合があるので注意してください。
選んでから再起動すると、選択画面が出ます。該当する番号を選んでください。セーフモードを選ぶ場合、通常は『4』を押せばOKなはずです。

スタートアップ設定
再起動して、次のようなWindowsオプションを変更します:
・低解像度ビデオモードを使う
・デバッグモードを使う
・ブートログを使う
・セーフモードを使う
・ドライバー署名を強制しない
・起動時マルウェア対策をしない
・システム障害時に自動的に再起動しない

オブションの選択 この画面を表示させる方法

手順は沢山あるのですが、基本的にはWindows 10が正しく起動している時に操作できる項目が多いです。 (Windows 10が起動しない時には使えない手順という意味。)

スタート 押して、電源 をクリックします。
SHIFT キーを押しながら、【再起動】 をクリックします。

【再起動】が【更新して再起動】になっている場合は
ちょっと操作を止めて、次の内容を検討してください。
一般的にトラブルが発生している時に、ウィンドウズを更新(アップデート)することは危険だと言われていて、当店でも行わない作業のひとつです。特にあなたの大事なデータが入っていて、外部にバックアップを作成していない場合は、 先にデータのバックアップ (データ救出)を行うべきだと思います。

p.s. msconfig コマンドを使って、ブートの項目を設定で変更する方法もあります。

画面の何もない所をクリックすると、右下に電源マーク が出るはずなので、この電源マークをクリックして、
SHIFT キーを押しながら、【再起動】 をクリックします。

『システム修復ディスク』や、『Windows 10インストールディスク』をお持ちでしたら、これらのDVDから起動してオプションの選択画面を表示させることができます。
メーカー純正のリカバリー画面を表示させるには、『システム修復ディスク』の方が確実です。

この方法はリスクもあるので、注意事項を先に書きます。

ここに記す内容や手順は、データの保全よりも、システムの回復を優先して試みる内容になっています。仮にHDD/SSDなどに故障が発生している場合、システムの回復作業自体が強いストレスとなり、HDD/SSDに重篤な被害を与える可能性があります。回復の手順によって、必ず回復するとは思わず、データの保護を最優先に考えたい場合は、これ以外の選択肢、例えば専門のところで『データ復旧』してもらうなどを検討してください。 ここに書かれた情報を元に行われたすべての作業に伴う結果は、作業実施者の責任となります。冷静で正しい判断のもと利用されることを希望しています。

Windows 10ではエラーにより電源を切ったり、再起動したりした回数をカウントしており、3回連続してエラーを検知すると、4回目の起動でオプションの選択画面をだすことができます。
ただし、ここに至るまでに何回もエラーを発生させなければならず、物理的な故障が発生している場合は、あなたの大事なデータが消失する可能性が高いこと理解して実施してください。

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他にもこんな項目があります

さらに細かな項目がある場合には、ここに表示されます。


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