パソコン用語辞典

パソコン用語辞典

パソコン関係で使われる用語について、比較的まともなものについてこの辞典でまとめます。
ちょっと変わった用語や表示については、『変なパソコン用語辞典』🔸 でご紹介します。よかったらこちらもご覧ください。


ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。

あ ~ お

延長保証

パソコンなどメーカー保証がついている商品を購入する際に、販売店などで加入する保証のこと。保証の範囲を広げたり、保証期間を延長したりする特約の総称。自動的に加入するものも、申し込みが必要なものもあり、各販売店で確認が必要です。

オフィスソフト

表計算ソフトや、ワープロソフトなどをひとまとめにした総称です。別名オフィス製品。マイクロソフト社のエクセル(Excel)、ワード(Word)、パワーパイント(PowerPoint)が一番有名です。注意点は、互換ソフト。

か ~ こ

回復ドライブ

正しく起動できなくなったパソコンのWindowsに関するデータを回復させ起動できるように回復させる手段。事前にコントロールパネルから呼び出して作成する。【システムファイルを回復ドライブにバックアップする】という選択肢を付けて作成する。Windows10以降普及してきた。
メーカー自身がリカバリーディスクの作成機能やリカバリーディスク自体の添付をしなくなる傾向があり、その際の代替案としてこの回復ドライブが利用されている。

クラップウェア crapware

ユーザが希望する、しないに関わらずパソコンの中に始めからインストールされているソフトウェア。沢山インストールされることで、パソコンの動作(処理)能力を低下させるデメリットとなる。中には効果や効能が確認されていない怪しいソフトも存在する。ウィルス対策ソフトなどでは指摘されない、グレーゾーンのジャンルである。海外メーカーの格安パソコンに比較的多く導入されているという傾向が見られる。【類似】ブロートウェア

互換ソフト

ある機能と互換性があると謳うソフトウェアのこと。フリーソフトとして公開されている『Libre Office』は、Microsoft Officeの互換ソフトに相当します。
市販されている他社のオフィス製品にも、このMicrosoft Office製品と互換性があると宣伝していますが、その互換性は100%ではないので、互換性がある部分、互換性が無い部分について精査する必要があります。
購入時の宣伝に惑わされないよう注意が必要です。

さ ~ そ

初期設定 (初回設定)

パソコンなどを購入した場合、電源を入れて実際にパソコンが使えるようになるまでの初期の設定全般を指す。販売店などで『初期設定サービス』と表記されるものは、購入されたお客様代わってその作業を代行するサービスのこと。ウィルス対策ソフトの導入や、利用開始に必要な各種IDの作成・取得など初期設定に関連した各種サービスも依頼できる場合が多い。

詐欺ソフト

スケアウェア scareware

パソコン利用者を怖がらせ、おびえさせ、最終的に金銭を不当にせしめるソフトウェアの類。
ウィルス対策ソフトなどでは、検出しにくいことが特徴。最近、急速に勢力を拡大している種類のソフトです。(パソコンが危険な状態です、ウィルスが沢山動いています、レジストリーが壊れています、なんていう表示を沢山表示するのは、このタイプです。)

関連項目→ 点検商法 → 偽セキュリティーソフト

スパイウェア spyware

ろくでもないソフトという大きなくくりでは大差ないのですが、ひっそりと侵入しお客様のパソコンの情報を盗み見たり、インターネットに情報をまき散らすことを目的とするものを、このようによぶ場合があります。企業や官公庁などがよく狙われることでも話題にのぼることが多いですね。

た ~ と

点検商法

何らかのお客様にためになること、助かることを無料で点検/検査して差し上げて、問題点などを指摘する。最終的にこれらを解消、改善するために、何らかの販売行為に繋げ、金銭をせしめることが目的の商法。ここで指摘された問題点はまったくのでたらめか、ものすごく誇張した内容である場合が多い。

スケアウェアや、偽セキュリティーソフト、などが使っている手法全般を指す。

な ~ の

偽セキュリティーソフト

パソコン内にある潜在的な問題を指摘するのだが、指摘の内容が大袈裟だったり、まったく関係のない問題を指摘したりするソフトのこと。

今まで、この手のソフトはアンインストールできないものがほとんど (=ウィルスの構造で、点検商法) でしたが、最近ではウィルス認定されることを恐れ、アン・インストールはなんとかできる (=でも実施しにくい) ようにしておいて、民間からのウィルス認定を払拭しようとしている物もある。

は ~ ほ

販売店・販売代理店

メーカーもしくは卸問屋から販売することを目的として商品を仕入れ、消費者や企業に販売する企業・店舗のことを指します。リセラーとも呼びます。注目すべきは『購入』と『仕入れ』です。『購入』は消費者が使用を目的として購入すること、『仕入れ』はその企業が販売を目的として仕入れることを指します。
通常『仕入れ』を行う際は、その企業とメーカーもしくは卸問屋との間で販売店契約を結ぶことが一般的です。その契約が結ばれている二者の間で行われるのが『仕入れ』です。注意する販売方法として、『転売』『二次流通品』なる商品があります。その商品を開発するメーカーから見たときに、販売店ではない一般の企業・個人が、一般的な販売サイトや店舗から購入した商品を、再度『新品』『未開封品』などと表示し転売を試み、通常の新品商品のように販売する方法が社会的な問題になっています。
最近の事例では、人気ゲーム機の発売当初、品不足に乗じて一般の方がオークションサイトなどで自分が購入した商品を、未使用・未開封などと表示し出品・転売していることが新聞などで騒ぎになりました。これらの出品のうち、転売を目的として購入し出品・転売されていた分についてが問題視されている訳です。
これらの『転売品』『二次流通品』は、販売店の販売証明や販売日付が記入されていない場合があったり、まったく関係のない(調達した時の販売店の情報が)記載されている場合がほとんどで、実際に保証期間内に不具合が発生しメーカーの保証を受けるタイミングになって、メーカーから保証の適用を拒絶される事例が見られます。インターネットが普及した影響か、購入者さまが正式な販売店から購入しているのかどうかを意識せず、販売価格だけで判断し購入されている方が多く見られるので、業界全体としても警鐘が鳴らし続けられています。

ブロートウェア

別名・肥大化ソフト。パソコンを購入した時点でパソコン内に存在し、活用されない、もしくは利用者にあまり恩恵をもたらさない、存在意義があまりないソフト。
意味がない割りにリソースを無駄に消費していることが指摘の根幹にあります。ここで言うリソースとは、CPUの動作性能だったり、デバイスの空き容量のことを指しています。利用者が被害を受けるような実害のあるソフトについては、ブロートウェアではなく、クラップウェア、PUPなどと呼ばれ区別されます。
どれがブロートウェアなのか、パソコンやソフトの知識がないと判別しにくいのも問題点です。個人的な印象として海外メーカーのパソコンにブロートウェアが多い印象があります。

ホームゲートウェイ

インターネット回線に接続するのに必要な機材の一種。まとめて『ルータ』の項目に記載しますね。

ま ~ も

モデム

インターネット回線に接続するのに必要な機材の一種。まとめて『ルータ』の項目に記載しますね。

や ~ よ

ら ~ ろ

ランサムウェア – 脅迫型ウィルスの総称

この類のウィルスに感染してしまうと、ウィルスがパソコンの中身(情報)を暗号化してアクセス不能にし、その解除と引き換えに金銭の支払いを要求するソフト。金銭の受け渡しは匿名で行われ、仮に支払いに応じたとしてもデータが確実に元通りになる保証はない。アクセス不能を装うレベルのものも、本当に(本格的に)暗号化されてしまう場合があり、圧倒的に後者のタイプが猛威をふるっている。従来のウィルス駆除作業とは別に、暗号化されたデータの復号作業も必要となり、ウィルス駆除サービスの中でも、復旧が難しいと言われている症状のひとつ。

リカバリー (再セットアップ)

パソコン上で動作するウィンドウズなどのOS、始めからインストールされていたソフトウェアなどを、購入時の状態(開封直後の状態)に戻す作業のことを言う。リカバリー作業。ハードディスクなどが故障して修理を行う場合には、この作業が必要で、別途『リカバリーディスクやリカバリーメディア』が必要となる。
購入時の状態に戻すと記してありながら、Microsoft Officeなどは別途、利用開始の作業や手続きが必要となるので、厳密にはまったく同じ状態には戻らない場合がある。

リカバリーディスク・リカバリーメディア (再セットアップ・ディスク)

リカバリーを実施する時に必要となるメディア。ハードディスク内に記録されている同様のデータが利用可能な状況下では、このディスクは必ずしも必要としないが、不測の事態に備えて事前に作成しておくべきディスク。購入者自身が作成する場合がほとんど。
【類似】回復ドライブ

リセラー

販売店・販売代理店のこと。販売店でなくリセラーと名乗る場合は、主に法人向けの販売を行っている企業や店舗である場合が多い。詳細は『は 販売店』の項目を参照のこと。

ルートキット

あなたのパソコンに侵入し、(悪いことをしているという)活動記録を隠蔽したり、(悪いことをするのに)便利なコマンド、プログラムの類を短時間に設定するための『ウィルス関係者の統合パッケージ』のようなものです。一般的には、実際の画面で活動しているウィルスや詐欺ソフトは、組織上『部下』に相当し、このルートキット類が『親分』です。この親分を退治しないかぎり、何度でもウィルスが沸いてくるという症状も珍しくありません。

ルータ

インターネット回線を契約したり工事したりする時に登場する機材の名称をまとめておきます。
ご家庭で、インターネット契約(ひかり電話契約を含む)をする場合、以下の機能をどのように調達するかが鍵。
・ONU 機能。
・ネットワーク機能。(ルーターに相当する機能)
・ひかり電話機能。
ONU 光回線(光信号)をデジタル信号に変換する機材。建物に光ケーブルを引き込み最初につけられる機材(もしくは機能)。別機材の場合はルータ(もしくはONU機能無しのホームゲートウェイ)と接続して使用する。現在ではONU内蔵ルータが主流になりつつある。
モデム 電話回線(アナログ信号)をデジタル信号に変換する機材。スプリッターはアナログ信号で動く機材とデジタル信号で動く機材が混在する環境で信号を分ける機械。パソコンとの接続方法は、モデムに直結も可能ですが、ルータを介して接続する方がセキュリティー面でメリットが大きく、現在では一般的。ADSL衰退とともに、利用が減っている機材。
ONU内蔵ルータ ONU と ルータが一体になった製品。コンセントがひとつで済むのと、ONU~ルータ間の配線が不要になるのがメリット。別名ホームゲートウェイ。最近ではこちらの名称で呼ばれることも多い。光でんわ機能まで含んでいる機材は、ホームゲートウェイの名称で統一されている印象。
レンタルされる機材の多くは、
・ONU機器とルータ機器が別々に貸与されるケース
・ONU内蔵ルータ機材として、ひとつの機器が貸与されるケース。後者製品をホームゲートウェイと呼ぶことが多いです。
ONU機器を分けることで、ルータ機器の設置場所を変更しやすくなるメリットが生まれるので、主にレイアウト上の制約や、無線LAN の電波状況改善のために、ONU機器を別機材として導入するケースがある。これは契約時にレンタル機材の選定でアレンジすることが可能(ただし通信事業者により異なる)なので相談してみる価値はあります。
ルータ パソコンなど複数の機材を同時にインターネットへ接続させたり制御する機材。ひかり電話機能が含まれるものと、そうでないものがあり、インターネット契約の種類によって異なるが、自宅にインターネットを引かれる際はいずれかがレンタルされ、事実上の標準機材。無線LAN(WIFI)機能を内蔵する、無線内蔵ルータという製品もある。LAN 制御はできるが、無線LAN の機能がないルータの場合は、無線アクセスポイントという機材を増設してルーターに無線LAN の機能を追加・アップグレードする方法もある。
無線アクセスポイント 無線LAN機能のないルータが設置されている環境に無線LAN機能を増設する際に利用する機材。略称AP。製品によっては無線LAN 内蔵ルータとしての機能とAP機能を切り替えられる製品もある。自宅にルータが設置されている場合は、このような製品を購入したらAPに設定して接続すること。
無線中継機自宅などの屋内で、特定の場所で無線LAN の電波や品質が悪く、接続状況が悪い場合に、その付近の電波状況を改善させるための中継機。ルータやAPと接続して連携して動作させ、電波の手薄なところをカバーさせる。

わをん・英数字

ONU

インターネット回線に接続するのに必要な機材の一種。まとめて『ルータ』の項目に記載しますね。

PUP

クラップウェアよりも、悪質性が高いソフトウェア。ウィルスに分類されるものもある。
パソコン購入時に始めから導入されている事例はほとんどなく、利用者が知らないうちにインストールしてしまう事例の方が圧倒的に多いです。バージョンが上がるタイミングでソフトウェアの仕様が変わり、クラップウェアではなくPUPに分類されてしまう事例はあるようです。