プロバイダを変更したら、本当に費用は安くなるのか?隠れているコストについて考える
費用は本当に安くなる?
光コラボなんていう言葉が登場してから、インターネット回線切り替えや、それに伴うプロバイダの変更などを行い、月々のネット費用を抑える(安くする)という試みをされる方が増えています。
もちろん、ちゃんと吟味の上、回線やプロバイダを変えたのなら問題ないのですが、電話がかかってきて営業さんのセールストークに影響されて、切り替えを検討されているなら、少し考えた方が良いかもしれません。
ここでは、回線やプロバイダの切り替えに際して、『隠れたコスト』をどのくらい把握されているか?
当店へのご相談事例も交えて解説してみます。
当店で実際に受けた相談事例 (失敗事例)
✅ 確かに安くはなったんだけど、結局差額が120円だったんだよね。
電話の営業さんから、月々のインターネット費用が安くなるよと言われて、回線を切り替えたのですが、翌月の請求と前の請求を比べると、120円しか違わなかった。切り替えたあとの色々面倒なことを考えると、『回線なんか切り替えなきゃ良かったと後悔してます。』 と仰るお客様。
そうなんです。プロバイダを変更すると、色々と面倒なことも発生するんですよね。
✅ プロバイダを切り替えた後のパソコンの設定が面倒で大変だった。
回線やプロバイダを変更すると、自宅に設置されているモデムやルーターの機材が変更になる場合が多く、それに伴ってインターネット接続の設定を変更したり、WIFIの接続設定を変更したりと、パソコンやプリンターや、NASなどの周辺機器、スマホなどの電話関連も一斉に変更となります。
家族に詳しい方がいれば対応できるのでしょうが、そういう方がいらっしゃらない場合は、パソコン修理店などに『出張サポート』などでインターネット回線や、WIFIの設定などを再設定してもらう必要も生じます。
笑えない話しとして、月々300円安くなるようプロバイダを変更したのだが、このインターネットの設定を業者さんに依頼したら、作業費用で15000円もかかったという話しも聞いたことがありました。月々の浮いた分で割り算をすると、50カ月利用し続けないとサポート費用が相殺されない(プラスにならない)と嘆いていらっしゃいました。
✅ プロバイダからもらっていたメールアドレスが変更になり大変だった。
プロバイダを変更する際に、意外と見落としがちなのは『メールアドレス』が変わってしまうことでしょう。
会員登録や各種連絡先にこのメールアドレスを使っていた場合、プロバイダとの契約を解約した時点で利用することができなくなるので、新しいプロバイダから、別のメールアドレスをもらったとしても、それらの連絡先を変更することができずに、大変面倒な思いをした というお客様はかなりいらっしゃいます。
※一般的に会員情報などの連絡先(メールアドレス)を変更する場合、新・旧両方のメールアドレスを伝えて手続きを行います。セキュリティー上の配慮から、古い方のメールアドレスに確認のメールが届き、その中に記されている手順や番号を確認して、ご本人からの変更手続であることを確認するという方法が一般的です。
すでに古い方のプロバイダを解約してしまっていると、古いメールアドレスに届いたメールを読み出すことができないので、通常の方法では、連絡先の変更ができず大変面倒なことになります。
✅ ただ安いだけのプロバイダで、通信品質が悪かった。
事前に評判などを調べずに、月々のインターネット費用だけを比較して切り替えてしまうと、いざ、実際に利用した時の『通信やサービス品質の悪さ』にびっくり することがあります。
どんなプロバイダを選んでも、通信やサービスの品質が同じな訳はなく、言い方は厳しいですが『安かろう悪かろう』の業者さんは存在します。
個人的なプロバイダの選定基準として、25~30年くらいはずっとやっているプロバイダをお勧めします。
費用が安いだけが魅力の会社は、比較的要注意な会社が含まれます。
✅ メールアドレスを温存したい場合には・・・
プロバイダーとは、メールアドレスだけの契約をすることが可能な会社があります。
通信契約を解約する場合でも、メールアドレスだけはその会社のままで使い続けたい、そんなときにはこの記事が参考になります。
『プロバイダーのメールアドレスだけを残したい・取得したい時は』🔸
このような隠れたコストを考慮して、回線やプロバイダの変更を!
月々の費用だけを比べてしまうと、こういう隠れたコスト (= 面倒な作業の多さ) に気づかずに契約を変更しがちです。
じっくり考えて、本当に切り替えて得になるのかどうか?慎重に検討してください。
プロバイダの選定で悩んだら、当店にご相談ください。『『パソコン何でも相談』』🔸 でご相談をお受けいたします。